2014年5月15日 (木)

■スウェーデン旅行記・11(完)■

■4/21
さっさと朝食を食べて、8時にチェックアウト。フロントの女の子は可愛かったけど、どうにもプロ意識が希薄なんだよな。このホテル全体。
近道を通って、地下鉄駅前へ行く。空港行きのバスに乗る。8時27分。早い。10時には空港について、早々とチェックイン。

空港の売店で、イチゴ味の飲料水を買う。
店員はポニーテールのスラリとした美人で、かがんで商品を並べていたのに「ハーイ!」と笑顔で立ち上がり、「他にサンドイッチなんかもありますよ?」「バッグに入れますか?」と聞いてくる。バッグったって、ジュース一本だよ(笑)。
あとで同じ店を通りかかったら、小さな女の子とレジで楽しそうに話していた。素敵な人。

ふかふかの柔らかいソファが、たくさん並べてあるエリアがあって、そこでけっこう寝てしまう。飛行機を乗り過ごさないよう、目覚ましをセット。
Cimg0863ヘルシンキまで一時間。
(ヘルシンキ・ヴァンター国際空港で、外の景色を撮ってみた。)

成田行きに乗り換えると、一気に日本人客が増える。
隣の席が空いているので、ラクラク。『アナと雪の女王』、今度は英語版で見てみる。あと、『永遠の0』とか。

旅の計画としては、やっぱり最後の一日は余計だった。スシ食べた翌日に帰ってれば完璧だったのに。
クロアチアに比べると、スウェーデン(ストックホルム)は優等生なイメージ。クロアチアは、もっと油断があった。「まあ、適当に楽しんで」って雰囲気が、クロアチアにはあったんだよね。女性の人懐っこさは、スウェーデンの方が上だけど(そればっか書いてるけど)。
次回も、おそらくヨーロッパに一人旅すると思います。


最後に、載せられなかった写真をランダムに。
Cimg0010
Cimg0016_2
Cimg0041
Cimg0048_2
Cimg0054
Cimg0063
Cimg0075
Cimg0077
Cimg0084
Cimg0097
Cimg0112
Cimg0123
Cimg0124
Cimg0127
Cimg0134
Cimg0135
Cimg0142
Cimg0150
Cimg0151_2
Cimg0173
Cimg0152_2
Cimg0315
Cimg0662 
ながったらしい旅行記にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月14日 (水)

■スウェーデン旅行記・10■

■4/20-1
明日は日本へ帰るので、今日は無計画に過ごそうと決める。
ホテルの朝食は、オープンが遅かったうえ、用意がグダグダであった。空のヨーグルトの容器が置いてあって、団体客が「入ってねーじゃん」と笑っている。
僕の前に、スリッパをはいた初老の男性が座った。「あ、すみません」と日本語で言い、コップなどをどける。どういうわけか、彼はひどく憂鬱そうだった。食事に手をつけようとしない。僕のせいだろうか?

ホテルでソーダのような飲み物を買い、バッグに地図を放り込むと、トレカンテン湖を目指して歩きはじめた。天気は上々。
Cimg0777_2湖は、駅からすぐの場所にあった。感覚でいうと、吉祥寺駅から井の頭公園へ行くより、もっと近い感じ。30分ぐらいで一周してしまった。

しかし、ひとつ発見があった。地下鉄駅のすぐ近くに、空港行きバスの停留所があるじゃないか! チケットは、すぐ横の自動券売機で買える。
明日は中央駅まで行く必要もなく、いきなり空港へ行けてしまう。歩いてみるもんだ。

11時、駅前のマグドナルドで、ダブルチーズバーガーとコーラ。30SEK。
セーデルマルム島を経由して、ロングホルメン島まで歩くことにする。

■4/20-2
たった30分で、ロングホルメン島へ着いてしまう。静かな住宅街を歩く。
Cimg0793
小さなロングホルメン島を縦断し、長い橋を渡って、クングスホルメン島へ。橋からは、ストックホルム市街やガムラ・スタンの町並みが見渡せる。下手すれば、歩けてしまう距離だ。まだ、12時40分。

クングスホルメン島にある、サンクト・ヨランス教会に立ち寄る。
Cimg0809_2
内部に入ってみると、ステンドグラスはない。普通のすりガラス……と思いきや、表面に波のような模様が刻まれており、床に落ちる陽光が柔らかいパターンとなる。
すっかり見とれてしまい、二階席に上がろうとしたら、職員の女性に「ここから先はスタッフだけなの」と止められる。「オーケー」と引きかえしたら、にっこり笑ってくれた。

さらに橋を渡ると、ストックホルム中心街のある陸地へ着く。その岸にカールべリ城というのがあるらしいので、そこをゴールに決めた。
Cimg0828
古い城を想像していたのだが、どの建物もピカピカで、テニスコートなんかがある。
「RECEPTION」と書かれた標識があるので、ホテルに改装されているのかも知れない。やや白けて、橋を引きかえす。14時になっている。

■4/20-3
すると、キヨスクの前で若者に呼び止められた。スウェーデン語だったので、「Excuse me?」と聞き返すと、「SUBWAY.」という。地下鉄駅なら、ちょっと歩かねばならないので説明しようとすると、彼の携帯が鳴った。「Wait.」と言うと、彼は携帯で話し込み、しばらくするとキヨスクの中から彼の仲間が現われ、「オーイ、こっちだぞ」と呼びかけあって、彼は挨拶もなく走っていった。

僕も地下鉄駅へ向かい、そこからガムラ・スタンへ向かった。スウェーデン旅行のシメは、やはり旧市街ってことで。
Cimg0844_3「貴族の館」をのぞむレストランで、ビールを頼む。最後の日なので、高くても気にしない。
だが、500SEK紙幣を出すと、「もっと小さい紙幣はありませんか?」と嫌がられた。コインは、どんどん減らすように使っていたからな。悪いことをしてしまった。

午後4時の鐘が鳴る。前と同じ街角で、女の子たちが歌っている。暮れていく陽を惜しむように、ガムラ・スタンをさまよう。
Cimg0843
Cimg0846
Cimg0849
Cimg0852
Cimg0857
Cimg0860
Cimg0848

ホテルの最寄り駅で下車、COOPで弁当を買う。
Cimg0861_2こういうのは高いんだけど、最後の晩餐なので、良しとする。残金、1,368SEK。もっと贅沢しても良かったな。でも、カード払いで、けっこういろいろ使ったし……。

夜中、泊まり客なのか近所の若者なのか、窓の外で10人ぐらいが一斉に赤い花火を手にもって「ヘーイ!」「イェーイ!」と騒ぎ出したので、目がさめてしまった。
ここまで爽快にバカだと、怒る気も失せる。明日は、いよいよ帰国。(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月11日 (日)

■スウェーデン旅行記・9■

■4/19-1
午前4時起床。昨夜はカーテンを閉めず、夜空を眺めながら、とろけるように眠った。
五時半にホテルをチェックアウト。お兄さんが「よい時間を過ごせましたか?」というような意味のことを話すが、どう返答していいか分からず、曖昧な笑みを返すしかなかった。「素晴らしいホテルだ」と言いたかったのに……。
Cimg0667
フェリーに乗るときも、「ヘイ!」と元気よく挨拶されたのに、何も答えられなかった。この性癖は、おおいに僕を苦しめた。何でもいいからリアクションしようと決めた。

帰りのフェリーは空いていた。朝食として、サンドイッチと飲み物を買ってくる。
Cimg0669_3だが、最初から椅子が後ろに倒されており、直し方が分からない。その状態でイビキをかいて寝てしまったので、後ろの人に申し訳ない気分になる。
すると、後ろの席のオジサンが、「How much ~?」と何か聞いてきた。左手首をトントンと指さすので、時間を聞いているのだろう。「時計は持っていません」と答えたのだが、スマホがあった。振り向いて、スマホを見せると納得した様子で立ち上がり……そのまま帰ってこなかった。どうしたんだろうか。

椅子は、手でガッチャンと押しもどすと、普通の状態にできた。オジサンは席が窮屈だったのかも知れない。

■4/19-2
さて、この旅行最後のホテルは、価格をおさえるため、かなり郊外のホテルにした。
ストックホルムの乗り物はSL社という会社一社が仕切っているので、SLセンターというところで、ホテルの地図を見せる。黒人の受付のお姉さんは「これは分からない……」という顔をする。地図に住所をメモってあったので、「アドレスはこれです」と言うと、ネットで検索してくれた。
「ここから○○行きの地下鉄に乗って、□□で下車、そのままバスに乗って、この停留所で下車。そこから50メートル歩きます。いま、ぜんぶプリントしますからね」と、とても親切。キップを買って、軽く昼食。ハンバーガー屋のお姉さんが、袋にアメを二個、入れてくれた。

さて、地下鉄とバスを乗り継ぐと、「よくもまあ、こんなところにホテルが」と、期待どおりの場所に着いた。
Cimg0671
Cimg0678
部屋の内装も、それなりだ。ホテルの出口では、女たちがたまってタバコを吹かしている。従業員のお姉ちゃんまで混じっている。「こりゃダメだ」感が、また楽しい。まだ昼過ぎなので、歩いてみることにした。

すると、地元の老人からスウェーデン語で話しかけられる。「Excuse me ?」と聞き返すと、「ワシはな……ええと、この辺りのな」と、手をぐるりと回して、周囲に立つマンションを示して、「コッコッコッ」と口の中で舌を鳴らした。さすがに意味が分からないので、「Sorry.」と言って別れた。納得いくまで聞いてあければ良かった。

バスを使わずとも、30分ほど歩くと、地下鉄駅についた。駅の辺りには公園やスーパー、 レストランもある。橋を渡ると、セーデルマルム島へ出る。橋の向こうは、ビルの密集した大都会だ。
Cimg0702_2今日は暖かい。橋の周辺や洋上のレストランでは、人々が思い思いにくつろいでいる。僕も我慢できず、セーデルマルム島側のレストランに腰を落ち着け、ビールを頼んだ。55SEK。
(この写真は、そのレストランの席から。)
眺めはよくないが、この陽光。雑踏。人々。とろけるような時間がふりそそぐ。
明日、最後の一日、どうやって過ごそうか。

■4/19-3
もう一軒、ぜひ海に面した店でいっぱいやりたいと思って入店すると、「ビールだけなら、店内でどうぞ」とのことなので、さっさと飲んで、さっさと出る。54SEK。
橋を戻る……そのついでに、海に面した公園をながめる。陽光の中、アメフトをしている人々。のんびりと芝生に寝ているカップル。どこまでも自由な光の時間。

橋の「こちら側」に戻ってきて、駅前の小さなレストランに入る。店主は中国人だった。出身地を聞くと、「生まれはスウェーデンですが、日本に一年、中国に二年いました」と胸を張る。なかなかのハンサムだ。
アジア料理の店だったので、スシもある。いちばん安いのを頼んでみた。
Cimg0739
翌日知ったのだが、この周辺はスシバーが多くて競争が激しい。そのせいか、味はとても良かった。ビール一杯をいれて、115SEK。
清算のとき、やはり中国人の女の子が「スウェーデンには何日いるんですか?」「一週間だよ」「住んでるのは大阪? 東京?」「東京だよ」「私、渋谷が大好きなんです」と、英語で話した。こうして書くと、ほとんどキャバクラの会話だね。
彼女は、きれいな日本語で「ありがとう」と笑ってくれた。僕も「ありがとう」と返した。

ストックホルムの中華食材専門のスーパーに入ったことがあったが、あのときの中国人たちは、よそよそしかった。
だからって、僕は日本人と群れたいとは思わない。ひとりが好き。ひとりで歩いていると、すれ違いざまに何かボソッと言われることが、何度かあった。それはまあ、気にしない。

スシだけでは足りないので、駅前のスーパーで何か買ったはずだが、メモが残っていない。
明日は、この近くにあるトレカンテン湖に行ってみよう。最後の一日、どうすごそうか。(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月 9日 (金)

■スウェーデン旅行記・8■

■4/18-2
名物の廃墟をさっさと見終わってしまって、ホテルへ戻ることにした。
さりげなくフロントを通りすぎようとしたら、オバチャンが満面の笑みで「ヘーイー(こんにちはー)!」と呼びかけてくれた。ルームメイクを終えたばかりのオバチャンも、「サンキュウ」とにっこり。僕も、なるべく笑顔でいようと思った。笑顔で挨拶されて、不快になる人はない。

ヴィスビーの町は城壁に囲まれており、ガイドブックに載っているのは、おもに城壁の内側まで。
しかし、一歩、城壁の外へ出ると、そこには巨大なショッピングモールがあった。
Cimg0518
ガソリン・スタンドもあるし、ここなら車さえあれば暮らしていける。長距離バスの停留所もある。スーパーでビールを買った。19SEKだったと思う。それと、ヒゲが気になっていたので、ちょっとアホらしいけど、お手入れ用のハサミ。39SEK。
Cimg0535
Cimg0536
Cimg0537
ビール片手に、城壁の外を歩き回ってみたが、ピカピカのショッピングモールのほかは、やや寂れている。ガラクタのようなものばかり置いてある雑貨屋が、なぜだか、やけに賑わっていた。
フリーマーケットの開かれている大通りに戻り、マクドナルドでダブルチーズバーガー・セットを頼む。45SEK。

■4/18-3
城壁にそって歩くうち、フェリー乗り場の近くまで来た。ついでなので、帰りのシートをエコノミーから船尾席にできないか、聞いてみた(英会話には自信がないので、メモ帳に英語で必要な単語のみ書いておく)。
話はあっさり通じたが、受付のオバチャンは「必ず15分前までに来ること。遅れたら乗れませんからね」と、なかなかうるさい。座席変更代金、56SEK。

それから、午後の陽のふりそそぐ城壁内の町へ戻った。
Cimg0542
Cimg0549
Cimg0566
Cimg0584
光と影、いや影さえ撮れれば、光など撮れなくても、さして問題ではない……というようなことを考えていた。モチーフなんて、さらにどうでもいいものなのかも知れない。

ちょっと寒いような気もするが、テラス席でビール。16時ぐらい。
Cimg0594
向かいの店は、昨日、夕食をとったレストランだ。こんな時間から、老婦人の客たちが食事している。さて、今日の夕食はどうしよう?
Cimg0600
Cimg0601
Cimg0610
Cimg0612
また、教会の廃墟群に戻ってみた。朝とは、まるで視点が変わっている。
Cimg0615
Cimg0628
Cimg0633
Cimg0634
Cimg0653
Cimg0655
Cimg0661
Cimg0665

■4/18-4
まよった挙句、「GRILL」と書いてある安そうなレストランに入る。なぜか、店内はアメフトのグッズでギッシリ。メニューは、すべて英語。で、ビールのオツマミみたいなものしかない。
ガイアス・バルターのような店員が、手ぶりをまじえて「何か食う?」と聞くので、フィッシュ&チップスを頼む。
Cimg0643
これとビール一杯で、218SEK。しかしこれ、冷凍食品だよ、完全に。
親子連れが何組か入ってきたので、ちょっと驚く。何だろうな、子供づれでも入りやすいから?

19時近くまで、町の中央にある公園をブラつく。
明朝は、ゴットランド島を離れ、ストックホルムへ戻る。(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月 5日 (月)

■スウェーデン旅行記・7■

■4/17-5
飛び込んだレストランに、(18時すぎだというのに)客はいなかった。
ポニーテールのウェイトレスは、まずスウェーデン語で話しかけてきて、通じないとわかると、「メニューのこちら側に、英語で書いてありますよ」「今日のオススメを、英語に翻訳しましょうか」と、丁寧に対応してくれた。
Cimg0385
Cimg0386
これが、オススメされた料理。下は、サーモンのワインソース添えだったかな。二品で199SEK。僕が二杯目のビールを注文すると、ポニーテールの彼女は「Here we go.」と言って、グラスをテーブルにおいた。粋な言い回しだ(普通は「Here you are.」 聞きまちがいかな?)。
さらに、「味はどうですか? おいしいですか?」と聞きに来たので、「Good.」となるべく笑顔で答えると、両手の親指を立てて、その場でピョンと跳ねるのだった。……何のために海外の遠くの島まで旅行に行っているのか、と疑問をもたれそうだが、こういう人、こういう仕草に出会うのも楽しみのひとつ。

あいかわらず外は寒いが、18時半ごろ、少し夕陽が出てきた。
Cimg0387
寒さに耐えながら、しつこく写真を撮り歩く。20時ごろホテルに着いても、まだ外は明るい。
明日は、朝から教会の廃墟群をまわってみよう。

■4/18-1
4時23分、起床。外は真っ暗だが、小鳥のさえずりが聞こえる。
広いバスタブに、たっぷりのお湯をはって、ゆっくり浸かる。朝食前に、朝の散歩。早い時間のフェリーに乗る人々と、すれ違う。
Cimg0417
ホテルに帰ってくると、フロントの男性から「ヘイサン(やあ)!」と声をかけられる。こうまで愛想がいいと、僕は気恥ずかしくなってしまう。

朝食をおえて、地図を片手に、街中の教会を歩いてまわる。
Cimg0426
Cimg0447
Cimg0452
Cimg0456
Cimg0467_2
ところが、一時間半で、すべての教会を回りおえてしまった。こうして見ていても、自分の写真がパターン化していることに気づく。思考がパターン化しはじめていることの、動かぬ証拠だ。
「お目当ての教会はすべて見てしまったし、今日一日どうすごそうか?」 僕はとりあえず、ホテルへ戻ることにした。目的を失ってからが、旅の始まりである。(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月 3日 (土)

■スウェーデン旅行記・6■

■4/17-1
三泊したホテルをチェック・アウトして、今日はゴットランド島まで向かう。
ゴットランド島へは、フェリーで3時間。往復のチケットは、日本で予約してある。ストックホルム中央駅から、フェリーの出発するニーネスハムンまでのバスも、同時に予約した。ところが、バスの乗り場が分からない(予約サイトにも書いてなかったと思う)。
とりあえず、中央駅まで、地下鉄で向かう。

フェリーは12時50分発なので、その時間に、ニーネスハムンに着いていなくてはならない。
ターミナルのインフォメーションに行くと、昨日、カクネス塔へのバス停を教えてくれたお姉ちCimg0324_2ゃんが、今日は半そでの白いシャツを着ている。9時45分のバスがあるという。ちょっと早いが、それに乗って、ニーネスハムンへ向かうことにする。
(日本でプリントした、フェリー用のチケットを持っていくと、運転手がバーコードを読み取って、バスに乗せてくれる。ターミナルで買った、バニラ味のドリンクを車内に持ち込む。)

■4/17-2
一時間ほどで、ニーネスハムンに到着。僕の乗るフェリーの出発までは、一時間以上もあCimg0325る。船内のレストランは高いうえに混む、と聞いていたので、フェリー乗り場のスタンドで、ハンバーガーとコーヒーを注文(計59SEK)。
スタンドのお姉ちゃんが、「Our hamburger is…」と一生懸命に説明するのが、なかなか可愛い。手で、大きいわっかと小さいわっかをつくるので、「Big」と答えると、写真のようなものが出てきた。うまいし、ボリュームがあるのだが、ソースがこぼれて大変。

一時間ほどすると、僕の予約したフェリーの乗船手続きが始まった。
受付のオバチャンが「Hallo」と、笑いかける。僕は基本的に不機嫌なツラをしているので、昨年のクロアチアでも「どうしたの、元気~?」とからかわれたことがある。

フェリーで予約したのは、船尾席。ゆったり座れて、ついウトウトしてしまう。エコノミー・シーCimg0329トを見に行ったら、巨大なフードコートのような感じ。グループで来ている人は楽しそうに食事しているけど、ひとりで来ている客は、ちょっと気まずそうに、本を読んで周囲の喧騒を無視しようと必死だ。僕の苦手なムード。
帰りはエコノミーを予約してあるのだが、船尾席に変更できないだろうか? 手持ちの資料をあさってみると、1,500円程度で変更可能なようだ。 

船内の売店が空いてきたので、ドリンクを買う。25SEK。船内には、子供たちが退屈しないよう、保育室まであった。

■4/17-3
16時ごろ、ゴットランド島に到着。まだ、陽は高い。
荷物は重たく、坂道がキツい。ホテルの場所が分からない(持ってきた地図が分かりづらい)。おまけに、イースターを祝う仮装した子供たちの大行列に出くわしてしまい、しばし呆然と立ち尽くす。

ところが、ホテルは港から遠くない場所にあった。
Cimg0336玄関から、「おお、こんな豪華?」と驚いたのだが、内装はもっと素晴らしい! 浴室には体を伸ばせるほど大きなバスタブがあり、広くて清潔。ソファにもたれて、窓からの海風にあたる。

それから、カメラと財布をもって、とにかく町(ヴィスビーという名前)に飛び出した。見どころは、教会の廃墟群なのだが、とりあえずそれは明日にして、ぶらりと散策してみよう。

■4/17-4
コートを置いてきてしまったので、すさまじい寒さに耐える。
Cimg0342
Cimg0345
Cimg0353
Cimg0354
Cimg0377
大きな玩具店があり、カーニバル帰りの子供たちで賑わっていたのだが、やがて人影はまばらになっていく。
町には、高級そうなレストランが7~8軒ほど。お腹をすかせていると、SUBWAYがあったので、生まれてはじめて入店してみる。
SUBWAYは、パンの種類からサンドイッチにはさむ野菜、スパイス、ソース、すべて選ばなくてはならない。つたない英語でのやりとりなので、オバチャンもイライラしている。

しかも、店内で食べるつもりが、袋に入れられて「ハイ」と渡されてしまう。
砂が舞い上がるほどの風の中、やむなくサンドイッチとコーラを歩き食い。ソースがジャケットにこぼれ、泣きそうになる。
せめて、暖かい店内で、ゆっくり座れないものか? 思い切って、手近なレストランへ飛び込んだ。(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年4月29日 (火)

■スウェーデン旅行記・5■

■4/16-4
さて、カクネス塔、科学博物館、民族博物館、国立海洋博物館を回ってから、入り江の向こう側に見える美しい建物を目指して歩きはじめた。
Cimg0231 近くまで来て、ようやく気がついた。この建物が、今日中に行こうと決めていた、北方民族博物館だったのだ。(もちろん、ストックホルム・カードで入れる。カードの有効期限は今日の20時なので、とにかく使いまくる。)

ただ、北方民族資料館の中身は、たいして面白いものではなかった。
近くのスタンドで、フレンチ・ホットドッグを買い食い。徒歩数分のところにあるヴァーサ号博物館を目指す。
ヴァーサ号博物館は、世界最古の木造戦艦をそのまま展示してあるという。どの旅行記を見ても「オススメ!」と書いてある。「でも、単なる古い帆船でしょ?」とタカをくくって、入場してみて仰天した。

これはもはや、異星から飛来した宇宙船である。
Cimg0240写真一枚では、この奇怪さは伝わらない。そもそも、全体を見渡すためには首をふらないと、視界に入らないのだ。(スペック上では61メートルしかないはずなのに、途方もなくでかい!)。
まるで、捕らえられた怪獣が封印されているかのよう。船体の前面には両眼のように窓があり、鼻のように舳先が突き出している。
このヴァーサ号は、半分は確かに17世紀の造船技師たちが造ったのだろうが、もう半分は神様が創ったのだ。

船体には、護符のように人間の顔がギッシリと彫刻されている。砲門を開くと、その裏にはCimg0245鬼のような顔が刻印されている。それによって敵を威嚇するのだろう。こんな異様な物体には、生まれて初めてお目にかかった。

場内の誰もが、呆気にと られていた。
美術品でも歴史的遺構でもない、あの世から忽然と現われた怪物を間近に、誰もが言葉を失っていた。

■4/16-5
博物館めぐりは、まだ続く。中央駅まで戻って地下鉄やバスを使うつもりでいたが、意外と歩いて回れるではないか。
「地球の歩き方」のコピーと、現地で入手した大きな地図を頼りに、歴史博物館を目指す……標識に通りの名前が書いてあるので、それほど迷うことはない。
Cimg0252

写真右手に見える、オスカル教会にも立ち寄った。何か礼拝が行われていたので、じっくりと内部を見ることは出来なかった。
歴史博物館は、オスカル教会のはす向かいにあった。
Cimg0256
Cimg0258_2
正式な名前はなんというんだろうか、このような物語性のある半立体の彫像が多数あって、どれも異様な雰囲気で楽しめた。
僕からすれば、ヘンリー・ダーガーの作品とあまり変わらない(笑)。

■4/16-6
そろそろ日が傾いてきたが、この近くに戦争博物館というのがあるはず。だけど、分からないんだわ、道順が。
Cimg0262ストックホルム中心部に近いので、道はかなり錯綜している。だけど、このS戦車が絶好の目じるしとなった。もちろん、実物である。
午後4時を回っているせいか、客は少ない。日本人カップルが、館内にあるライフル銃のゲームで遊んでいた。
「えっ、銃のゲーム?」と驚くかも知れないが、この博物館は「戦争は悲惨ですね、やめましょうね」という博物館ではない。

何しろ、最初に出迎えるのが「殺しあう猿たちの等身大ジオラマ」 である(写真の解像度が低くて、すんません)。
Cimg0264
あきらかに面白がって作ってるよね、これは。何かこう、『20001年 宇宙の旅』的な。いやがおうにも、期待は高まる。
Cimg0269少しずつ近代化してくるんだけど、こうやって雪の中で倒れてしまった兵士のジオラマとか(すべて1/1スケール)。
あと、写真がブレてしまったので載せないけど、「三角木馬に乗せられて苦しむ兵士」とか……捕虜になって、拷問されてるってシチュエーションだろうか。どこかこう、「ね? 面白いでしょ?」的不謹慎さが漂う。
秘宝館というか、ディズニーランドの『カリブの海賊』的な、ああいうおぞましさなんだよな。

それと、写真がブレてて恐縮なんだけど。
Cimg0275こういう戦闘車両とか無人機とか、実物大の兵器を天井ぎりぎりに突っ込んでるのね。もう無理やりに。
もちろん、おみやげコーナーにはプラモデルが大量に売っている。軍服や装備も売っていて、とにかく「ここに来るぐらいのお客さんなら、ミリタリー大好きでしょ?」と決めつけてるのがいいよね。
コンバット・レーションの展示コーナーの奥に、ちゃっかり食堂があったりしてね。閉まっていたけど、メニューが何だったのか気になる。

トイレに入ったら、『ゾンビ・コマンド』だったかな、兵士がゾンビになる映画のチラシが貼ってあって、英語で「当博物館にて上映予定!」とか書いてあんの。
いや、面白かったなあ……と戦争博物館を出たころには、夕方5時近く。そろそろ、帰途につく。

■4/16-7
地下鉄駅前のスーパーで、本日初のビール(税込11SEK)を買い、広場で飲む。
Cimg0280
Cimg0283_2 
その駅から地下鉄に乗車、ホテルの最寄り駅へ向かう。駅名は最初の三文字と最後の三文字だけ記憶しておき、車内の電光掲示板をチェックしておけば、迷うことはない。

さすがに疲弊し、フラフラとホテルへ向かって歩いていると、両手にスーパーの袋をさげたオジサンが「ペラペラペラッ」と、スウェーデン語で話しかけてきた。
「Excuse me?」と聞き返すと、英語で「お前の背負ってるバッグ、ハンサムだな。ヤー! ヤー!」とのことであった。そっすか。「サンキュー」と苦笑して、別れた。

ホテルで残金を確認。2,800SEKと、小銭ちょっと。
明日は、いよいよゴットランド島へ向かう。(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年4月26日 (土)

■スウェーデン旅行記・4■

■4/16-1
ストックホルム、3日目。初日の夜に買った「ストックホルム・カード」は、48時間有効なので、今日は中心街から離れた博物館を回ることにする。

まず、スカンジナビア半島で最も高い(155m)カクネス塔へ。
中央駅からバスなので、駅のインフォメーションで乗り場を聞く。メモ帳にはスウェーデン語で「カクネス塔」とメモしてあるので、それを見せながら聞けば、一発で通じる。
Cimg019069系統、郊外へ向かうバスに乗る。今日も肌寒いので、コートをはおる。
まだ8時台で、通勤時間帯だと思うのだが、優雅に騎兵隊が大通りを通りすぎていく。他の日、観光地でもない場所で騎兵とすれ違ったこともある。これが日常の風景なのだろう。

カクネス塔へは20分ほどで着いてしまった。10時オープンなので、まだ時間がある。塔の前では、フランス語を話す女性の二人連れが、物憂げにオープンを待っていた。僕は塔を離れ、なだらかな牧草地帯を歩いてみた。
Cimg0201_2馬が、草をはんでいる。鳥のさえずりだけが聞こえ、時間か止まったかのよう。コートを脱ぐと、やはり風が冷たい。

カクネス塔へ戻るが、10時をすぎても、まだ開かない。二人連れのフランス人たちも、イライラしている。10分か15分ほどして、やっと扉が開いた。
30階がガラス張りの展望室になっており、31階が屋上、つまり吹きっさらしである。
30階までエレベーターで昇るのだが、うっかり非常ボタンを押してしまった。(日本と違い、おそろしく押しやすい位置にあるのだ!)
Cimg0202_4「オイオイ、何をする!」と、一緒に乗っていた工事のおじさんが声をあげる(言いわすれたが、この建物はテレビ塔である。デザインは『大鉄人17』に出てきたロボット、ワンエイトに似ている)。
工事のおじさんは、作業のために降りたフロアで、仲間に「今の警報、なんでもないからなー」と声をかけている。ちょっとした騒ぎになってしまった。
誰かに謝るべきなのだろうが、なぜか僕は笑い出してしまった。フランス人女性たちは、やけに落ち着いている。僕らはそろって、30階の展望室で降りた。

■4/16-2
展望室の下に、トイレがある。僕がトイレへ向かうと、女性のひとりが「ヘイ!」と壁を叩いた。振り返ると、「まだ、この上に屋上があるのよ」と指さしている。トイレを終えて、彼女たちの後につづいた。
高い所にのぼれば、それは眺めがいいに決まっている。ちょっと白けて、10分かそこらでカクネス塔をあとにした。それより、バスで来る途中に博物館が密集した場所を見つけ、そこが気になっていたのだ。

歩いていける距離なので、青空の下、ぶらぶらと歩きはじめた。先ほどの女性二人連れも、カクネス塔にがっかりしたのか、通りの向こうを歩いている。
Cimg0207_2地図を見ると、まず科学博物館がある。ゲーム展をやっているせいだろう、子供たちがバスでおおぜい、やって来た。
受付で「英語は分かりますか?」と聞かれる。さらに「ゲーム、やりたいですか?」とも聞かれる。よく分からないが「イエス」と答えると、大急ぎでゲームコーナーの入場チケットを印刷して、わざわざ離れた場所にある館内マップを持ってきてくれた。とても親切。チケットには「11:30」と印刷されている。

さて、11時30分ちょっと前に、ゲームコーナーに着いてしまった。受付の青年が、身ぶり手ぶりで「もう少し時間がたたないと、中に入れないんです」と説明してくれたのが嬉しかった。「オーケー」と笑って、科学博物館をあとにした。

■4/16-3
この辺りは、まるで「博物館横丁」といった趣き。科学博物館の向かい側に建っている、民族博物館へ直行する。
世界のさまざまな地域の、独特な衣装や生活用具が並んでいる。日本の鎧や、お城のミニチュアなどもあった。地味だが、とても味わいのある博物館だ(これらはすべて、ストックホルム・カードで入場可能)。

警察博物館はつまらなそうなのでスルーして、やや離れた国立海洋博物館へ。ここは無料で入れる。
Cimg0222内部はびっくり仰天、1/30スケールぐらいのさまざまな艦船が、ぎっしりと数え切れないぐらい並んでいる。これぞまさに艦これ。
古い帆船の操舵輪(キャプテン・ハーロックみたいなアレ)があって、もちろん自分で持つことが出来る。これがまた、でかい。

館内は、実物の船のような内装になっており、窓の外から見える入り江とあいまって、ムード満点。ストックホルムの中心街からは離れているものの、こんな充実した博物館が無料とは。

お昼をすぎ、お腹がすいてきたが、対岸に見える瀟洒な建物が気になる。バスには乗らず、そこまで歩いてみようと決めた。
そこで僕は、生涯忘れることのできない物体を、間近にすることになる。 (つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年4月24日 (木)

■スウェーデン旅行記・3■

■4/14-4
入りたい教会が閉まっていたので、ガムラ・スタンの町を歩くことにする。日差しはあるが、テラスでビールを飲むような気候ではない。立ち止まると、寒いのだ。
Cimg0126ふいに見つけたのが、「Science Fiction Bokhandeln」という本屋の看板。ショーウィンドウの中には『セーラームーン』のぬいぐるみ、『進撃の巨人』の翻訳コミックが並んでいる。
この書店、一部は完全に日本のコミックとアニメで占められており、日本風の漫画の描き方がズラリと並んでいる。他に、日本語の読み方・書き方の専門書まである。
ちょっと興奮しながら、四冊ほど「MANGAの描き方」や日本風コミックを購入。(こういう、不意の買い物にはカードを使う。キャッシュは飲食代として残しておく。)
店内ではマニアが騒いでいるだけでなく、母親が娘にMANGAを買い与えたりしていて、あまりの牧歌的雰囲気に、クラッときてしまう。

もう一軒、「COMIC HEAVEN」という古本中心の漫画専門店もあった。MANGAっぽい表紙のペーパーバックも置いてあったので「これはコミック? 小説?」と聞くと、「コミックです。中身、見ますか?」と、ビニールを破って見せてくれた。この店では、二冊購入。
日本のサブカルは、こんな北欧で愛されているのだ。

■4/14-5
ガムラ・スタンを歩きながらビールを飲みたくなったので、大きなスーパーへ入る。キヨスクのような小さな店では、ただの一度もビールを見かけなかった。
Cimg0146(座って、スマホを見つめている人。やはりコートにマフラーをしている。寒い日だったのだ。)
スウェーデンで缶ビールを歩き飲みしている人は、ほとんどいない(日本でもそうか……)。店頭で買ったら、座って飲むのが最低限の礼儀なのだろうか、ビールの空き缶や空きびんは、あちこちに転がっていたのだが。

そして、ガムラ・スタンからストックホルム中央駅へ歩き出す。夕暮れに近いので、町を歩きながら、もう一本ビールを……と思ったのだが、これが売っていない。駅の地下の大きなスーパーにもない。またガムラ・スタンまで戻って、同じスーパーで買う。一本の缶ビールで、僕は夕陽を楽しんだ。
Cimg0134
Cimg0137_2
Cimg0103
Cimg0180
Cimg0170
いつの間にか、ガムラ・スタンの南、スラッセンの駅前に出ている。駅の右手は丘になっており、そこからビルに渡る廊下があり、何だか温泉街のような和やかなムードだ。
そこから一本で、ホテルの最寄り駅に着く。

■4/15-6
昨日と同じセブンイレブンで、夕食のピザを買い込む。店番は若いお姉ちゃん。スウェーデン語で「こんにちは」は「ヘイ」か「ヘイヘイ」だが、このお姉ちゃんは、笑顔で「ヘイヘ~イ!」 その言い方がかわいい。
小さな紙コップに無造作にためてあったお釣り用のコインを、レジスターにザラザラ移しながら、「いま、ちょっとコインが足りなくてね……」と笑ってごまかすのも、キュートだった。

ホテルに戻ると、濡れたままのタオルは交換しておらず、部屋は寒い。
Cimg0188映りの悪いテレビを見ながら、冷えたままのピザをビールで流し込む。
さっきの女性の「ヘイヘ~イ」も可愛かったが、男性店員が「ハロハロ~」と言っているのも聞いた。クロアチアと違い、都心でも愛想のいい美人が多い。
僕にとって、海外旅行は「飛行機で行くキャバクラ」的な側面が、間違いなくある。(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年4月23日 (水)

■スウェーデン旅行記・2■

スウェーデンに行こうと思ったのは、ネットでゴットランド島にのこる教会の廃墟を見たからだった。10万円以下で航空券を買えたので、フェリーを予約……が、VISAカードでないと予約できないので、まずはカードをつくって……と、かなりドタバタな旅支度となった。

14日朝、成田を出発。スウェーデンのアーランダ空港まで、フィンランドのヘルシンキ・ヴァ Cimg0001_3ンター空港を経由して10時間ほどの旅。今回は、携帯スリッパを持っていったので、多少は楽に過ごせた。
(ヘルシンキ空港で発見した、ちょっと不気味な「TOP Model」なるキャラクター・コンテンツ。スウェーデンでも、ちょくちょく見かけた。)

■4/14-1
スウェーデンでの貨幣は、1スウェーデン・クローナ(SEK)=16円前後。これが基本。カード払いが主流で、キオスクでジュース一本を買うのにも、みんなカード払いしている。
しかし、私は数万円分のユーロをSEKに換金。高い買い物(空港バスのチケットなど)はカード払い、飲食代はキャッシュとしました。あと、トイレね。たいていの公衆トイレは、5~10SEK払わなくては入れないので、小銭は持っておいた方がいいです。
アーランダ空港のインフォメーションは、とても聞きとりやすい英語で対応してくれるので、つい甘えてしまう。

■4/14-2
夜20時ぐらいに、ホテルの最寄り駅に到着。中央駅から四つ目の地下鉄駅なので、かなり賑やか。(駅のキップは買わずに、空港で買った「ストックホルム・カード」を使います。これは交通機関に乗り放題なので、かなり便利。)
駅からホテルまで、やや道が分かりづらいので、初回のみタクシーを使用(88SEK)。黒人の運ちゃんは「ここらは、道が狭いんだよ」とボヤいていた。
20時でも明るいので、駅までの道をおぼえつつ、晩飯を調達。セブンイレブンのサンドイッチ、50SEK。店員のお兄ちゃん、「温めるかい?」と親切。ビールは、ホテル近くのスーパーで、2本17SEKで購入。ビールを買うには、大きめのスーパーに行くしかない。

ストックホルムは、大都会。まだ、異国に来た気がしない。

■4/15-1
曇天の朝。いったん、ジャケットだけで外に出たけど、あまりに寒いのでコートをとりにホテルへ引き返した。みんな、コートにマフラーで歩いている。
行き先は、スクークシェルコゴーデン(森の墓地)なる、寂寥とした場所。墓地だが、観光地として人気が高い(ハイシーズンには、ツアーがあるぐらい)。
Cimg0025_2

朝9時に、地下鉄で到着(駅から徒歩数分)。
さまざまなデザインの墓石があり、不謹慎ながら、見ていて飽きない。観光客は、私ひとりだけ。母のことなどを思い出し、朝からしみじみ。
Cimg0037(桜の季節なので、地下鉄内にこんなポスターが。)
地下鉄を乗りまちがえても、ストックホルム・カードがあれば、まったく問題なく引き返せる。(地下鉄の中では、お姉ちゃんが読みおわった新聞を「読みたい方、どーぞ」って感じに、手すりにかけていた。網棚がないせいだろう。)
昼食は、露店のホットドッグですます。30SEKだったかな。

■4/15-2
午後は、中央駅からすぐの旧市街“ガムラ・スタン”を散策することにする。
まず、遠くからでも非常に目立つリッダーホルム教会へ向かう。ところが、建物が工事中で中には入れない。近くでは、映画だかテレビだかのクルーがロケしていた。

ガムラ・スタンの王宮へ向かう。ここにある施設(王宮の内部)は、すべてストックホルム・カードで入れる。悪趣味なまでの豪華な調度品を、たっぷり眺めるCimg0061
(写真撮影は不可だが、この艶めかしい天使像は入り口付近にあるので、撮影できた。このちょっと先、全裸で男とキスしている女性像があったのだが、そのエロティックさは直視できないほど強烈であった。)
あまりにも凝った衣装などを見ると、「彼らはいったい何を怖れていたのだろうか?」と、不思議な感慨にふけってしまう。仮想敵でも設定しなければ、こうまで技術とデザインで圧倒する理由が見当たらない。

王宮博物館には、消失した旧王宮の遺品が、洞穴のような場所に展示されている。
「グレイ・クラークのパッセージ」という壁画が、『ハウルの動く城』に登場する荒地の魔女にそっくり。

■4/15-3
楽しみにしていた大聖堂、これも閉まっていたので、さして興味のないノーベル博物館にストックホルム・カードで入り、内部から大聖堂を撮る。
Cimg0064
Cimg0114
Cimg0102_2
Cimg0117   
日が傾くほどに味わいぶかくなっていくガムラ・スタンめぐりは、もう少しつづく。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧