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体が疲れているはずなのに、脳が眠ってくれないときは、『ギャラクティカ』シーズン3のバルター裁判のくだりを見ていたのだが、ここ2~3日は、シーズン4のクーデター話をくり返し、見ている。
アダマ提督が「反乱に加わった者に、これだけは言っておく。お前たちを許しはしない。恩赦もない!」と激怒するシーン、吹き替えもいいけど、原語で見ると、より爽快だ。
(写真手前にいるのは、名誉の死をとげたジャフィ一等兵)
銃を両手に、つぎつぎと突破口を開いていくカーラ、『ダイ・ハード』そっくりに黙々とトンネルを這っていくチロル、誰もが素晴らしい活躍を見せる。
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もはや、そこいらのプロ編集者などかなわぬ執念で作り上げられた『メガゾーン23』同人誌、 『2325』、COMIC ZINさんで通販が始まっています。→こちら
『メガゾーン』は、版権をめぐる争いで、作品の秘めているポテンシャルが削がれてしまった。作り手が権利だ金だと騒いでいる間に、この同人誌のメンバーは、せっせと手を動かしていたわけであって、ページをめくるたび、「プロなんかクソくらえ」という気持ちにさせられる。
「大人は汚い!」とこぶしを振り上げた『メガゾーン』の意志を引き継いでいるのは、この同人誌だけだと思う。
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『ぼくのエリ 200歳の少女』に対する、映倫の表現規制問題を風化させないために――。
「切られた猥褻 映倫カット史」を読んでいる。昭和31年公開の『太陽の季節』(原作:石原慎太郎)が、映倫の組織改組のきっかけとなったのは知っていたが、詳しく読むと、仰天である。
『太陽の季節』のヒットを受け、大映は石原原作の『処刑の部屋』を映画化。その公開直前、朝日新聞が夕刊二面トップで、大映社長に公開質問状を叩きつけたのだという。しかも、「井沢淳」と記者の名前入りで。
この公開質問状は、「映倫の審査基準は甘い、もっと規制しろ」という批判なのだが、勇気のある記者もいたものだ。下手をすれば、クビが飛ぶ。
『ぼくのエリ』のために、誰が何をしてくれただろう? せめて、映倫が配給会社に圧力をかけ、「映っていない性器を消させた」事実は語りついでいこう。ペンは剣よりも強し。
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「マイマイ新子と千年の魔法の本ができるまで」ブログ、毎日更新中。→こちら
俺は「やる」と言ったら、やる男だぜ。おそらく、ギャランティの範囲を大きく越えていると思うのだが、この本は金のためにやってるんじゃない。作品に対する、感謝の気持ちなんだ。
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