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EX大衆 2022年11月号 発売中
小特集「『うる星やつら』リブートだっちゃ」の中で、昭和版の『うる星やつら』について、コラムを書きました。
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最近観た映画は、『愛と哀しみの果て』 、『7月4日に生まれて』、『13デイズ』。
『13デイズ』が、ダントツで面白い。感情描写は抑えめに、冷徹に事実だけを重ねてキューバ危機の舞台裏を描く。ほとんど密室での会話劇なのだが、2時間半のうち、残り30分のところで偵察機が撃墜されるエキサイティングなシーンがある。
そこだけSFXを駆使して、アクション映画のようにトーンが遊離していて緊張感を高める。それと同時に、危機が去ってストーリーが落着する間際、戦死したパイロットを弔うシーンを挿入して映画を重々しく締めくくっている。
プロットを見渡すと、会話だけで済ませてもいいような小さなシーンなのだが、映像的なスペクタクルとして活用し、投げっぱなしではなく、最後にさり気なくキャッチしている。意外性があるし、知的だと思う。
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月曜日は、練馬区立美術館「日本の中のマネ」展へ。
祝日だったのだが、それほど混んではいなかった。森村泰昌氏と福田美蘭氏のパロディ的な、批評性のある大型作品が良かった。
(マスクを差し出されたが、「できないんです」と言うと「体質的な問題ですか」と勝手に納得して、引っ込めてくれた。)
翌日火曜日、上野で取材だったので、谷中まで歩いた。15時ぐらいで、ちょっと汗ばむぐらいの陽気。
またしても道に迷ってしまい、谷中銀座ではなく日暮里駅の前に出てしまう。すると、いつも帰りに立ち寄る中華料理屋が、連休明けのせいか休みであることが分かった。
逆に、谷中銀座の中にあって、いつも休みの生レモンサワー屋が珍しく開いていたので、商店街に面したテラス席に座った。隣では、若い主婦二人組が飲んでいる。平日の昼間でも、こういう自由な人たちがいるのか。
しかし、お店の雰囲気は今ひとつだった。事前に、お気に入りの中華料理屋が休みだと分かっていて良かった。さっさとあきらめがついた。まあ、こういう日もある。
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