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2022年10月 8日 (土)

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低価格帯フィギュアを開発する苦労と楽しみとは? フリュー株式会社の新フィギュアブランド「TENITOL(テニトル)」の開発チームに聞く【ホビー業界インサイド第84回】
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フィギュアを企画・開発するチームですが、広報まですべて女性で、華やかな楽しい取材でした。


最近観た映画は、『トッツィー』と『ファイヤーウォール』。
『トッツィー』は以前に見たような気がするが、タイトルの出方がいい。演劇の稽古をしているシーンをランダムに繋いでいるが、女性の鮮やかな服が中央に来た瞬間、タイトルが白抜きで入る。
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本編はたいしたことないが、よくデザインされている。赤系の衣装は、この映画のあちこちにポイント的に配されているような気がする。

『ファイヤーウォール』はヒッチコック的な、古典的といってもいいほどのサスペンスだが、抜群に面白かった。
78p
ハリソン・フォードの演じるセキュリティ・エンジニアが家族を人質にとられて、銀行強盗の片棒をかつぐ羽目になってしまう。
まず、主人公の家庭と職場での有能さを端的に紹介しておいて、いきなり「ギャンブルで借金があるだろう」と思いがけぬ言いがかりをつけられるシーンで、ぐいと引き込まれた。ここまでがちょうど、冒頭の10分である。つかみが肝心だ。
そして、強盗チームの犯人に騙されて、バーで一杯やっているシーンと家に強盗たちが乗り込んで家族を拉致するシーンをカットバックさせる。後者は手持ちカメラで荒々しく撮っているのに対して、前者はバーの椅子で話している主人公をフィックスで単調に繋いでいるだけ。ようするに、ハリソン・フォードは座っているだけ……。そこに着目しないとダメだ。

どんな映画でも、座ったまま事態の進行に関われない人物に、観客は感情移入する。無論、ハリソン・フォードは最後の最後には犯人を相手に立ち回るのだが、それまでは座ったままパソコンをいじるようなシーンが多い。
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でも、不自由な人物にこそ気持ちが寄り添う。「何とかしないと!」という焦りを感じる。ヒッチコックの『裏窓』が典型例だ。

ラストも、気がきいている。
主人公は犬の首輪に取りつけたGPSを頼りに家族を探すが、犬が見つかったので秘書の女性に預けて、一人で家族の救助に向かう。何もない場所に犬と取り残された秘書は、携帯電話を取り出す。そこで、シーン転換。
大掛かりなアクションがあって犯人を倒した後、主人公は家族を連れて画面手前へ歩いてくる。そこへ、犬がフレームインしてくる。カメラが家族の背中をとらえると、対面には秘書が立っていて、彼女の後ろにパトカーが止まっており、さらにもう一台が来る。トラックアップして、家族の歩く方向へ電車の線路が伸びている……完璧に美しい構図だ(取り残された秘書と犬がどうなったのか?の答えにもなっている)。
もう少し正確に言うと、このラストカットの前に家族を見ている秘書のアップが2度入る。彼女のような“傍観者”に、座ったまま映画を見ている観客は感情移入してしまう。


今朝は朝7時半に起きたので、9時からオープンする喫茶店へモーニングを食べに行く。
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椅子にショールがかけてあるので、ほんのりと季節を感じる。
土曜日なので、開店して間もないのに混んでくる。もう少しコーヒーを飲みたいので、今年オープンした店に移動する。
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インテリアが凝っているので、盛んに写真を撮っている女子たちがいる。マガジンラックに入った雑誌や本の趣味がよく、つい見入ってしまう。
こういうお店にふさわしい自分になろうとすると、身が引き締まるような気がする。朝から、一日まったく好きなように生きている。


マスクについては、もはや精神病理的に外せない(恥ずかしい、怖い)という人たちが気の毒に思えてきた。
マスクを外してもいいという風潮が怖くて、無理矢理な理屈をつくってTwitterで反論している人たちも、やっぱり弱いんだと思う。

僕の貧乏なころがまさにそうだったが、自分では望んでいないはずの苦しい生活に執着し、ますます辛くなっていく。それが底辺の生き方。日本は30年も景気が低迷していて、みんな自信がない。だから、ちょっとずつ苦しい思いを共有して絆だけ深めようとする。

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