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「闘士ゴーディアン」(バンダイ)を組み立てて、動物マスコットと関節機構で300円キットの常識を改革する! 【80年代B級アニメプラモ博物誌第25回】(■)
ガンプラ登場直前に発売された、タツノコプロのアニメロボです。
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昨日の月曜日は、上野の森美術館へ行ってから鶯谷を経由して日暮里まで歩き、谷中銀座のデザイン性の高さに驚かされた有意義な一日だった。
地図で調べた昼飲みできる串焼きのお店が中休みに入ってしまい、だけど気分は最高なので、どうしても飲みたい……テラス席のある喫茶店は埋まっているし、いっそ、まるでセンスのないダサいエスニック料理屋で妥協するか?と悩みつつ、ちょっと坂の上まで出てみたら、本当に気分にぴったりの清潔な中華料理店があって、迷うことなくビールを頼んだ。
いつも「楽しもう、楽しもう」と思っていると、向こうから来てくれるものだ。もう本当に、「待っててくれた」ってタイミングで、その店が目の前に現れた。店の規模も空き具合も、飲み屋でなくて餃子が売りってところもピッタリで……。最初は、つまらない日暮里駅の反対側で遠くの喫茶店まで歩くかグダグダ迷っていて、完全に行き当たりばったりなのに、こんな事ってあるのか!
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朝から、不思議な一日だった。
心療内科へ精神安定剤を処方してもらうため、月に一度は朝から病院前に並ぶのだが、この日の先生との会話が奮っていた。
私「行きつけの喫茶店で、マスクしてないことをとがめられてしまって」
先生「まだそんな人いるの? 店に言われたの?」
私「いいえ、常連客に言われました」
先生「そんな店、もう行かなければいい!」
さすがに病院だったので2人ともマスクしての会話だったが、先生が嫌マスクとは思わなかった。
その後、上野の森美術館で「マスクできないのですが」と受付で言ったところ、そのような旨を書いたシールさえ目立つところに貼ってくれれば、別にマスクしなくていいという。だから、マスクなんて「私は大人しくルールに従います」というアイコンでしかないんだよ。
単なる公募展で、同じサイズの絵が大量に並んでいるだけだったが、中にはハッとさせられるほど手慣れた筆致の作家がいた。そういう人は地元ではそこそこ名前が通っていたりして、バカにできないんだなあと、よい勉強になった。
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科学博物館はマスク圧が強そうだったので避けて散歩しているうち、鶯谷のラブホ街に迷い込んだ。
こんなガシャポンの置いてある案内所があって、風俗嬢と客……というカップルが、いたるところにいた。
嬢はミニスカートで太ももがむちむちしていて、気の強そうな人が多かった。客は千差万別で、さえないオジサンはまあ分かるとして、若くて爽やかなサラリーマンが「じゃあね」と、ホテル前で嬢に手を振っているのも見た。
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まだ未成年のころ、付き合っていた同年齢の女性と上野の居酒屋で飲んだものだが (彼女が埼玉県に住んでいたので上野がちょうど良かった)、鶯谷のラブホに寄った記憶はない。根津~千駄木のラブホには、よく行った。
(鶯谷ラブホ街のど真ん中にある、竹藪に包まれたバー。ここで客と嬢が待ち合わせたりするのだろうか?)
ご存知のように僕はキャバクラ大好きだが、せいぜいセクキャバどまりで、実際にヌイてもらうような風俗はなぜか好きではない。でも、お金だけで肌を重ねるその場かぎりの関係って、むしろロマンがある気がしてきた。
……雨女さんとの思い出のお好み焼き屋、吉祥寺「まりや」(■)のすぐそばのホテルで、デリヘル嬢を呼んだことがあった(だから、本当に思い出の場所だったら、そんな近くで風俗嬢と遊んだりしないだろうと我ながら矛盾を感じるのだが……)。
その嬢は陥没乳頭だったが、そこそこ若くて可愛らしく、ホテルを出たところで腕を組んでくれた。「そんなことまでしてくれるの?」と驚いたら、「イヤ?」と聞き返してきた。今となっては、ああいう刹那的な関係こそ貴重な気がしてくる。
雨女さんとは、店のオープンラストまで毎回8時間ぐらい話していたはずだ。
そんな中、彼女が「ねえ、そういうのはやめておきなよ」と何かアドバイスしてきたことがあった。何の話題だったかは覚えていないのだが、そういうシンプルな言葉の中に、嘘の入らない人だった。なので、泥酔しつつも「うーん、そうだな。やめとくかな」と従うと、「うんうん、やめときな」と同調してくれた。結婚していた奥さんとは、そういう気持ちいいやりとりが、一切なかった。
雨女さんとはいつも、テンションが高いわけでもなく、ドキドキするわけでもなく、のほほんと過ごしていられた。
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あれから見た映画は『ワンダーウォール』、『ある日どこかで』。
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