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2022年4月24日 (日)

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おとなが愉しむ プラモデルの世界
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セブンイレブンで発売されているムック本。監修・執筆を行いました。
お勧めキットのセレクト、各メーカーさんへのサンプル送付のお願い、画像の申請、取材の申請、撮影のディレクション、とにかく何でもやりました。静岡コーナーと田宮俊作さんのインタビュー、店舗ガイドなどは他のライターさんです。
ぴあのディレクターのほか、編プロさん、構成などを考えたライターさんとはリモートで定例会をもち、ほんのたまにお会いして一緒に取材したりしました。何でも意見できて、のびのびと仕事のできる優れたチームでした。誰かのミスは、必ず誰かがキャッチしていました。
そして、ストレスをためずに自由に仕事ができて、十分なギャラを得られた経験は、真っ青な空のように自分の人生を照らしてくれます。

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目の前に川の流れている下町の工場と呼ぶべき金型メーカーさんに、取材してきました。模型専門誌が拾わない小さなニュースは、しっかり僕が取材していきます。


19日(火)は新宿に前泊して、初台の東京オペラシティアートギャラリー、「篠田桃紅」展へ。
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無意味に思える抽象的な描線を、何とかして動物や人間に解釈しようとするのは、僕の認識力がそのように慣らされているせいだろう。抽象画を見ることは、その脳の慣れを排除することだ。
やがて、力強い描線が普段は眠っている深層へと訴えてくる。それは僕たちが無意識野に押しやっている、言語化未満のかすかな記憶だ。たとえば、若いころの強烈な思い出を正確に記述しようとすると、「こんな人と会った」「こんな事があった」といった物語的な出来事ではなく、色や模様で表現せざるを得ないのかも知れない。それが生きる、感じつづけるということではないだろうか。
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アートギャラリーはコレクション展も充実していて、中西夏之の絵もあった。こうした絵は目覚める直前の混濁した意識、遠すぎて思い出せない記憶の再現に思えてならない。
この日、中野までのバスが出ているのに気がついて、見知らぬ通りをバスに揺られて、放浪の人生を送っているかのようなゾクゾクする気持ちを味わった。


水曜日はスタジオで撮影、木曜日は吉祥寺まで裾上げしてもらったパンツを取りに行って、帰りに松月でビールを一杯やった。
金曜日は根津美術館へ、「燕子花図屛風」展へ。
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屛風絵は、立体的に展示するのでディオラマ的な表現だ。そのグラフィカルなデザイン性に、興味をそそられる。そして、人の大きさに合わせて描くので、実物を見ないと評価ができない。
すばらしく天気がいいので、ひさしぶりに海へ向かう。竹芝近辺のレストランは、ホテル併設で料金が高すぎる。なので、台場で以前によく利用していたレストランへ行った。
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中東系のウェイターが、「予約席ですけど5時までなら使っていいですよ」とテラス席に座らせてくれた。安いし、信用できる店だ。
家族連れが、ワインをあけて賑やかにパーティを開いている。しかし、海側はおそろしいほどの静寂で、その鮮やかな対比に「永遠」を感じる。誰にも邪魔されない、完全な自由。
しかし、お会計のときに大学生のような若い男たちが、だらしなく座ってビールを飲んでいるのが見えた。うるさくしないのは別にいいのだが、こうまで安いと色々な層の客がテラス席で飲みたがる(平日だったのだが)。なので、自分だけの特別感が薄れてしまうのだ。


翌日の土曜日は朝から打ち合わせで、昼からは自由なので、てきとうにバスに飛び乗った。この解放感!
しかし、夏のような気候の中、昼飲みの場所を探すのは手間取った。まず江戸川橋で地下鉄に乗り換えて、三田駅で降りた。御成門の近くの高層階にあるレストランがホテルに併設で、あまりに金額が高かったからだ。駅からすぐの居酒屋にテラス席があるというのだが、そこは雑居ビルの踊り場のような場所で、お世辞にも眺めがいいとは言えない。
そこで、そこから10分ちょっと歩くが、以前にマークしておいた運河沿いの店を訪ねてみることにした。
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駐車場もあるが、とにかく空いている。入ってすぐのところに、子供向けのくじのような物が置いてある。近くに高層マンションが多いせいか、よく子供連れが来るようだ。
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テラス側は川沿いの遊歩道に面しており、なんと船から来るお客さんもいた(調べてみたら、隣にホテルがあった)。
とても静かで、僕の後ろに近所の親子連れが来て、子供はアイスクリーム、お母さんはアイスコーヒーだった。店員さんは、とても親しそうに話しかけていた。駅からは歩くが、近所の人に支えられているのだろう。開店一周年だそうだが、きっと長く愛されるだろう。

グーグルマップを見てみると、以前に倉庫街を眺めながら飲むために行ったバグースバーが近い。歩いて行ってみることにした。
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ところが、この写真より一段低いところに、遊歩道と混じり合ったようなベンチ群があり、そこで外国人たちが酒盛りしていた。アベックで、缶ビールか何かを傾けている人たちもポツポツいる。
以前の僕なら、彼らをタダで楽しんでいる人として軽蔑しただろう。しかし、彼らの席の方が運河に近い。なぜか、あれはあれで楽しいんだろうな……という気持ちになった。前日の、アクアシティお台場5Fのレストランは、テラスの向こうが空だけだったので陶酔感が決定的に違う。その時その時の気分にもよるのだろう。


最近観た映画は、ゴダール監督『女は女である』、ジョディ・フォスター監督『マネーモンスター』、『ガス燈』、『にがい米』、『山河遥かなり』。
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『にがい米』が、圧倒的にリズミカルで躍動感があって面白かった。
厳しい労働に耐えている女たちが、一斉に反乱を起こす。
田んぼで腰を曲げて働いていた女たちが、申し合わせたように手を止めて腰を伸ばす。次のカットでも、別の女たちが腰を伸ばす。監督している数人の男たちが、同じタイミングで振り返る。次のカット、また女たちが手を止めて腰をのばす。別の監督役の男が、振り向く。次のカット、もたしても別の女たちが腰を伸ばす。
ここでようやく、男が「仕事を続けるんだ」と怒鳴るが、それまでまったく台詞がない。女たちが手を止めて曲げていた腰を伸ばす、そのミュージカルのような演技の積み重ねだけで、反乱が起きたことを示している。こういう機能的なシーンを、いつも探している。

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