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モデルグラフィックス 2022年 05月号
河森正治さんのインタビューのみ、依頼されて担当しました。
連載が終わっても、なにかと頼りにされるのは、有り難いことです。
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“変身”とは、物語に挿入される新しい物語――「劇場版 美少女戦士セーラームーンR」で何が起きたのか?【懐かしアニメ回顧録第88回】(■)
このコラムは何度も作品を見て、メモをとっているうちにテーマが見つかって、その頃には2日ぐらいしか時間がなくなっているので、いちばん書けそうなテーマでまとめています。
20代のときに『狼男アメリカン』の変身シーンが長い意味を考えた評論を読んで、アニメの変身シーンに応用して考えられないか、ずっと考えていました。これから何度でも考えたいと思っています。
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【アーカイブ】メカデザイナーズサミットVol.08(■)
大河原邦男×ストリームベースがガンプラを語る。
1979年アニメ放送からガンプラ発売、当時の熱狂的なブームになにがあったのか!
昨年、司会をやったトークイベントがアーカイブ化されたので、ぜひご覧ください。
出演は、大河原邦男さん、小田雅弘さん、川口克己さんです。
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さて、みぞおちの辺りに違和感があるので、大病院へ行ったら90分も待たされた話を、前回書いた。
数日して、今度は消化器科の町医者へ、予約せずに行ってみた。
すると、「お待ちいただきますよ。一時間ぐらい」とのこと。最初に分かっていれば、ぜんぜん気にならない。空いている静かな待合室で本を読んでいると、きっかり一時間で呼ばれた。こういう仕事を段取りがいい、というのだろう。
医者は、声が大きくて的確なことしか言わない優れた人物だった。エコー検査をやってもらうと、膵臓はよく見えないが、肝臓は通常の大きさ(あんなに毎日飲酒していたのに)。膵臓ではなく、胃酸過多なだけかも知れないので、胃酸を押さえる薬を出してもらって、すっかり足取りが軽くなった。
井の頭公園まで歩いて、喫茶店へ行く。なんと、2軒もハシゴ喫茶してしまった。
コーヒーカップとスプーンが、和風になっている。
いつも静かな店内では、若いサラリーマンたちが熱心に仕事の話をしていた。「この世の中、そんなにバカばかりでもないんだな」と明るい気持ちになる。
そして、一滴も飲まずに帰宅し、スーパーで安酒を買って部屋で飲むのもやめた。気分のいい、解放されたときに飲むだけにしよう。
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昨日は、アーティゾン美術館「はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ」へ。
具象的な絵や印象派よりも、緻密な模様を描いただけのような抽象画に心打たれる。
僕は「同じ絵の前で、3時間も4時間も座っていた」という神話を信用していない。アニメの資料系の展覧会で「5時間会場にいた」という話を聞いても、同じ内容の資料集があれば、それで済むよね?と思ってしまう。数字で、作品の重みを表わすのが好きではない。
どんなに心打たれたとしても、客観的な時間でいうと、数分しか絵の前にいないと思う。見た後のすべての時間、死ぬまでの何年もが刷新される、そっちの事実が重たい。どのように展示されているか、どんなタイミングで見たのか、場所や時間との関係を度外視できない。何度も見た絵が隣に飾られていると、印象はまるで異なる。
「画面が大きいから映画への没入感が増す」とかいう話も、まるで信用していない。
優れた映画なら、スマホの大きさでも臨場感を演出できる。それが表現だと思う。
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最近観た映画は、『オーシャンズ11』、『42 世界を変えた男』、『アポロ13』など。
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