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2021年10月17日 (日)

■1017■

珍色からパチモノまで……消しゴム人形からあふれ出る無限のロマンを、まんだらけミクロ館の宮越館長が語る!【ホビー業界インサイド第74回】
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まんだらけで、ケシゴム類を専門に扱うミクロ館でインタビューしてきました。


編集者から米アニメ『RWBY』の日本語版が、ひさびさに連続リリースされていると聞いて、Amazonプライムのレンタル配信でVolume 5と6を視聴した。
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林原めぐみさんが演じる、ヤンの母レイヴンの奥深い人物造形に驚かされた。単純な正義ではなく、敵とも組んで味方もあざむく。冷徹なのに、少しだけ涙を見せたりもする。
そうした新しい人物を縦横に使って、世界の根幹に触れる壮大な神話を何重にも設定しながらも、かつては学園ドラマを演じていたレギュラーキャラクターたちの性格を、繊細すぎるほど丁寧に彫りこんでいく。
ハリウッド映画でも、こんな緻密な脚本は構成できないと思うのだが、『RWBY』の若い脚本家チームの力は、本当に驚嘆すべきである。


今月末発売の「モデルグラフィックス」誌の連載コラムに、自分の高校時代の成績が「1」と「2」ばかりであったことを書いた。
我ながら、ちょっと病気というか一種の障害なのではないかと疑っている。社会に放り出された後、電話番やコピー取りのような簡単な事務仕事を頼まれたことがあったが、違うところへ電話をかけてしまったり、コピーの枚数もいつも間違えていた。
隣の席の女性は僕との雑談すら避けて、他の社員とは楽しそうに映画の話をしていた。その気持ちは、今なら分かる。あまりに、病的にバカな人間とは会話すら交わしたくないものなのだ。それぐらい、生理的な嫌悪感が生じてしまう。当時の自分は、表情もどんより暗かったと思う。

「バカ」「無能」「底辺」というキーワードで検索していくと、説得力のある動画が出てきた。
学校のテストで「A、B、Cのどれが正しいでしょう?」という問題が出た場合、Cが正解ならばAとBは誤りである。その感覚のまま、仕事をしている人が意外と多いのではないだろうか。頭の悪い人は、すぐ目の前にハッキリと答えを示されないと、不安になる。学校のテストのように「これが正解で、これ以外は誤り」という状況を好む。だから、「ネタバレ」という概念に頼る。
映画を観て、どんな感想を持ち帰って、どう人生に生かすかの回答は、自分の審美眼や認識力のなかにしかない。そして、生きれば生きるほど、答えは流動的となる。今は分からない、口を開いたら間違ってしまうかも知れない……その緊張感に耐えられないから、「AなのかBなのかCなのか、みんなで答えを決めてしまおう」「答えは黙っておこう、言ってはいけないことにしよう」と、己の認識力を問われないブラックボックスに逃げようとする。

分からないなら分からないで、判断を留保したまま立ちすくんでいるとしても、「これもまた答えなのだ」と自分で認める勇気がない。


僕は評判の悪い『スター・ウォーズ』新三部作が好きなのだが、そのことをブログに書いているとき、読者の人から「スター・ウォーズのファンの中でも、かなり位の高い発言してますよ」と言われて、かなり違和感をおぼえた。僕は自分の思ったことを気ままに書き散らしているだけなのに、「位が高い」とは何のことだろう?
「確実な答えを欲しがる」、もうひとつ「上下関係を決めたがる」。これも底辺というか、幸せじゃない人の特徴だ。尺度のない、多様な価値観が雑多にせめぎ合う状態に耐えられないんだと思う(『スター・ウォーズ』続三部作のときには、「劣等感性」という凄い言葉をレビューサイトで見た。彼らは、映画の感想をテストの答案みたいに扱っている)。

「程度の低い人とは関わりたくないな」と、僕は思う。距離を置いて、別々の場所で生きるべきだ。
しかし、相手はそうは思っていない。力のない者は自分と同レベルの仲間をつくって、グループで他人を排斥したがる。常に、排斥してもいい他人を求めている。レベルが低いんだけど、組織や集団は、ただ群れているだけでレベルの上下を不問にできる。何も持っていない者たちほど「俺とお前はこっちサイド、あいつは別」と、グループ分けが好き。ひとりで、自分の価値観だけを頼りに生きるほどの勇気がない。
だから、地位や立場を利用して、裏から手を回す。自分がどれぐらい充実できるかではなく、他人のことが気になって仕方がない。


もうひとつ付け加えるなら、彼らは「決まりがある」と言いたがる。
本当は相手のことが気に入らないだけなのに、「彼は決まりに反している」という言い方をする。人が動いた後から、あわてて「実はルールがある」と後出しジャンケンをする。後出しなら、どんな無能でも絶対に勝てるからだ。実力で勝とうとしない。
自分が不自由でのびのび出来ないのは、「決まりを遵守しているからだ」と言い訳したがる。

「バカ」「底辺」「無能」のキーワードからは遠ざかってしまった(論理性がないので僕は致命的に成績が悪かった)が、「早急に確実な答えを欲しがる」「上下関係を決めたがる」「ルールを決めたがる」……これらはすべて、創造性とは無縁の貧しい生き方である。創造的ではない、主体性がない、自分固有の価値意識がない、他人を尊重できずグループで群れたがる。それほどみじめな人生があるだろうか?

(c) 2018 Rooster Teeth Productions, LLC. All Rights Reserved.

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