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2021年10月27日 (水)

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「このコクピットは、僕の世界だ!」――「蒼き流星SPTレイズナー」に見る主人公と主役ロボットの“分離”【懐かしアニメ回顧録第83回】
V-MAXが発動して、レイズナーの第二人格フォロンが出現するとき、コンソールが色とりどりに発光し、エイジからは色が消えます。また、レイズナーの目が黄色からピンクに変わるとき、最初は作画で光が水平にのびる様子を描いていました。
だんだん、ピンク色を多重露光で重ねるだけになっていきます。手描きではアングルに制限が出るし、いちいち描き直していては時間も手間もかかるからでしょう。だけど、多重露光も現像所で処理してもらうので、それなりにお金がかかります。結局、現場にどれぐらいリソースがあるのかで、表現は決まっていくのだと思います。そして、一番お金がかからないのが、「レイズナーにふたつの人格が隠されている」という脚本的なアイデアの部分なのです。

モデルグラフィックス 2021年 12月号
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今月の『組まず語り症候』は、童友社さんの姫路城です。
そして、コラム欄では成績表が「1」と「2」ばかりだったのに、「その場で物語をつくる」という試験にだけは受かった……という話を。


スマホをしながら歩いている人は、僕からすればポケットから小銭が落ちているのに、気がつかない人に見える。スマホアプリを開発している人は、0.1秒でも多くスマホを触ってもらえるよう高度な仕組みを考えているわけで、彼らの目には、スマホ歩きしている人たちは勝手に金を落としてくれるヤク中のように見えているのではないだろうか。
どんな綺麗な女性でも、どんなお洒落な男性でも、スマホ歩きは「ハマるように計算された機械に、そのまんまハマっている」姿をさらしているわけで、とてもだらしなく見える。写真アプリやメモ帳 マップのような基本機能にさえ、どうしても気になるような巧みな工夫が入れてある。それを見抜けない、あるいは分かっているのに止められないことが、人生の損失なのだと思う。

行列のできるお店に昼きっかりに並んで、待たされた上に窮屈な思いをしたのに、それをもって「(わざわざ並んだのだから)美味しかったに決まっている」という条件反射のような予定調和の満足を得る。時間が空いたら、「いつものスタバでいいや」と考える。まるで、発車ベルが鳴ったら反射的に電車に駆け込むように。
「みんながそうしているから」、これがバカになる大前提だろう。「誰も気がつかないような店を探して、自分だけの楽しみを見つけよう」……大部分の人は、それが面倒だから、同じ時間に行列に並ぶ。習慣に慣らされて、考えることをやめる。選んでないし、探してないんだよ。


最近観た映画は、溝口健二『お遊さま』、ヒッチコック『白い恐怖』、アリ・アスター『ミッドサマー』。
ドキュメンタリー『ヒッチコック/トリュフォー』を見たから、おそらく2度目の『白い恐怖』を見たのだと思う。しかし、そもそも『ヒッチコック/トリュフォー』自体を1年前にも見ていた。
新人と言ってもいいアリ・アスターが撮った『ミッドサマー』は、平衡感覚を失わせるような不安な作品だった。
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新興宗教のような、少数部族のような異様な集団の儀式を描いているのだが、もしかすると、この集団を美しいもの、魅力的なものと信じて撮っているのではないか……その疑惑が、不安の正体だ。
というのも、彼らがまっすぐに並んで歩くとしたら、カメラもきっちりドリー移動し始めるのだ。映画のもっている機械的メカニズムが、劇中の儀式に組み込まれてしまったように見える。反面、悪夢だとかゾンビだとかCGだとかは、よく見知った映画の文法なので、不安をやわらげる。


ここのところ天気がよく、昼間から外飲みしていた。
月曜日は有明のホテルに宿をとって、海と夕陽が見えるベストな外飲み場を、本腰をいれて探すことにした。
まず、ホテルから徒歩圏内の大型商業施設、有明ガーデン。テラス席設置のお店が数軒あるのだが、建物の内側に面してテラスが広がっているため、海が見えない。店同士が向かい合って並んでいるのも良くない。向かいの客を眺めながら、飲むことになってしまう。
よって、有明ガーデンを離れ、ゆりかもめで台場へ向かう。

いつもはデックス東京ビーチ2階の店へ行くのだが、海が見えるのはいいとして、テラス席の手前が歩道になっており、ひっきりなしに人が通り過ぎるのが難点だった。しかし、より夕陽に近いアクアシティお台場5階のレストランが、珍しく開いていた。
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色の黒いボーイの青年が、あまりにも丁寧に「ブランケットをお持ちしましょうか?」と聞いてくれるので、「ありがとうございます」と頭を下げてしまった。それぐらい曇天で、肌寒かった。しかし、絵の具を水に溶いたような曇り空も、なかなか良い酒のツマミになった。
かまり歩きなれてきた海浜公園周辺の団地を抜けて、海を渡ってホテルを目指した。すると、その近辺にはチェーン店のような居酒屋しかない。フライドチキンのような味気ない焼き鳥を食べたのだが、そういうダメなお店にかぎって値段が高めに設定されている。(その手のお店は、メニューの写真を出来合いのサンプル画像で使い回しているのも特徴。徹底的に頭を使ってない、工夫してない。)

その日はサントリー美術館の「刀剣 もののふの心」展、翌日はホテルから歩いて行けるスモールワールズTOKYOへ行った。
帰り道は国際展示場から出発するバスで、東京駅まで210円。次回はバスで来てもいいのだが、10年以上前、北海道や沖縄へ旅行するために適当に買ったカバンがかさばり、いよいよ邪魔になってきた。一泊旅行ばかりなので、そろそろコンパクトなものに買い替えよう。

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