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2021年8月18日 (水)

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「機動戦士ZガンダムII 恋人たち」、モビルスーツの身体表現とコクピットの使い方【懐かしアニメ回顧録第81回】
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ハマーン専用の白いガザCと、3機のモビルスーツが会話するラスト近くのシーンを解析しました。


16日月曜日は、雨模様の中、国立新美術館へ。「ファッション イン ジャパン 1945-2020」、これは圧巻の展示だった。
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当日は、ポールスミスの黒い開襟シャツ(店員さんに「太っていると着られませんよ」と念押しされたスリムなシルエットのやつ)を着ていったが、周囲の観客たちのファッションが気になって、なんとなく見知らぬ他人に親近感がわく。

敗戦直後から50年代の映画ブーム、60~70年代のみゆき族、ヒッピー文化、オリンピック、そして80年代の一大アイドル・カルチャー、90年代の女子高生ブーム、コギャル、渋谷系、裏原宿……とても書ききれないが、庶民のファッションを切り口にするだけで、僕たちの生活がすべて網羅されて、ひとつの奔流となる。
雑誌やレコードも大量に置かれていて、誰でも何かしら思い当たる、これまで生きてきた記憶を刺激される展示になっている。僕の暗かった青春時代も、逆方向から見たら煌びやかな昭和の歴史の一部だったのだ。そう気がついて、おおいに救われた気がした。


メンタリストDaiGoさんの、2度目の謝罪動画を見た。母親のことを語って、泣くやつね。
この人は、自己愛性パーソナリティ障害だろう。話が上手くて、いつも周囲がにぎやかで、経済的には成功している。社会で主導的な身分の人、政治家の半分ぐらいは自己愛性パーソナリティ障害だろうと、僕は思っている。それぐらい偏って存在しているが、たいして珍しい存在でもない。嫌な上司とか高圧的な教師とか、誰でもひとりやふたりはすぐ思い浮かぶだろう。芸術家にも多い。

こういう人は、傷つかないんだよ。損か得か、支配できるかできないかだけで経験や人間を分けているから、何も蓄積されない。だから、せいぜい「死んだ母親が、生活保護を受けていたら?」なんていう幼稚な仮定しか思いつかない。これが、彼の限界なんだ。
そして、「お母さん想いなんだな」「泣いて謝ったんだから許してやろうよ」などと表層しか見ていない甘っちょろい人たちは彼の栄養分なので、これからも騙されつづけるだろう。


自己愛性パーソナリティ障害の人は、「他人の痛みが分からない」とよく指摘される。
僕がひとつの尺度にしているのは、他人の好きなものを茶化すかどうか。僕がAという映画を好きだとしたら、自己愛性パーソナリティ障害の人は「ホラホラ、廣田さんの大好きなA作品ですよ~」「廣田さんが泣いて喜ぶA作品、ハイハイ良かったですね」などと、他人の「好き」という感情を茶化す。弱点につけいるのが上手い。
では、本人はそこまで大好きな作品があるのかというと、みんなが好きな話題作を優先的に見せてもらったとか、特別に早く観られたとか、優越感のためなら「秘密の試写会が開かれた」とか、嘘まで言うんだよね。自分が無我夢中になってつかみとった価値意識がないから、高級ブランド品が好きだったりする。
感情もそうだし、本人にはどうにもならない外見や年齢を指摘したりする。「だって廣田さん、ハゲじゃん」「もう50代のジジイじゃん」「事実でしょ?」といった具合に。「これ言ったら、相手は傷つくかなあ」と躊躇しないんだ。

その反面、自分が恥をかかないように凄まじい努力をするし、卓越した才能や容姿に恵まれているから、「いやいや待てよ?」「こんな凄い人をパーソナリティ障害などとケナしていいのか?」と、僕たち凡人は戸惑ってしまうわけだ。
そして自己愛性パーソナリティ障害の人は、後悔も自己嫌悪もないから、感情をさしはさまず大きな決断を求められる政治家、そこまで行かなくとも管理職についていることが多い。彼らは反省などしないので、少なくとも近寄らないように気をつけるしかない。


なので、メンタリストDaiGoさんは徹底的に叩かれていい。どうせ今後も身近な人間を養分にして生きのびるんだから、社会に出てきても来なくても関係ないわけ。今は不利だから大人しくしている、それだけのことよ。人間のマイナス面も勇気をもって直視しないと、利用されて終わりだぞ。
一方で、小山田圭吾さんもそうだけど、過去の失言で揚げ足とって失脚させたところで、何か世の中が良くなるのか……という疑問がある。十分な検証もないまま炎上させて袋だたきにするネット世論を、怖いとも思う。

具体的にどういうシチュエーションだったか忘れたが、僕が何かの偶然でプレゼントをもらった時、真横で「俺はそれもらってない!」と怒鳴られたことがある。
あと、仕事が認められたので喜んで報告したところ、「…ずるい」と言われたこともある。
そうしたケチな嫉妬の感情に、ネットの炎上は実効力を与えてしまう。努力していない人間が、努力した人間を蹴落とす千載一遇のチャンス、それが炎上なのではないか。社会の根底に、「成功した人間はズルい」「成功してない人間は不当に損をさせられているので、無条件に救済すべき」という幼稚な平等意識がある。

人間は平等ではない。人間は差別をする。それでも、互いの欠点や長所を知り、助け合って世の中を豊かにしていかねばならない(ただし、自己愛性パーソナリティ障害は除外する)。

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