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2021年7月 6日 (火)

■0706■

ここ何回か書いてきた、騒音と言ってもいい殺人的なレベルの選挙カー、街頭演説に苦しんだ都議選。つまらんオチがついたよ。
日曜日に投開票が終わったので今さらどうでもいいことではあるが、うるさかった自民党候補は、一人だけ落選
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選挙関係でいろいろ検索してみると、加藤こうじ候補は都議選に出るのは二度目だそうで、前回も落選。今回は公明党と組んで、お金も人もいっぱい使っただろうに、やっぱり落選。あれだけ、死ぬほど名前を連呼しても落選は落選。向いてないんだろうね。
最終日にも、駅前で関係者が大勢集まって、「心より―! お願い申し上げまーす!!」とオッサンたちが似たようなことを無意味に絶叫しつづけて、本当に頭がどうかなりそうだったが、とにかく落選。他の二人は当選したのに、加藤さんだけ落選。まあ、仕方ないね。


うるさいから文句を言っただけなのに、支援者から「雇われ」「工作員」認定されてしまったわけだが、具体的に他の二人の候補のどちらに雇われていたと言うのだろう? もし金で雇われていたとしても、俺が感じた苦痛や不快感は割にあわないと思うぞ。
あんな凄まじい音で選挙活動しなければ、自民党候補もアリではないかと思っていたのだが……。

ふと思い出したのは、小学二年生のころだったか、友人のヤマダ君と一緒に下校した時のこと。
隣のクラスの怖い人、コワタ君が僕たちに絡んできた。コワタ君が言うには、「お前たち、口笛が吹けたら仲間にしてやる」。こういう、まったく本質的でない無意味なルールを設定して、敵味方を分けるのが、人間は本当に好きだ。
その時は、ヤマダ君が少しだけ口笛を吹けたので、コワタ君は「よし、お前は仲間にしてやる」。その時、ちょっとヤマダ君が嫌になった。彼が謝ったような、僕が「どうしてあんなヤツに従うのか」と責めたような、後の記憶は曖昧なのだが、気まずい雰囲気になったのは覚えている。その分断が、コワタ君の「口笛」の目的なのかも知れないな。

選挙にともなう地元民の勢力分布、「市長の味方だから、こっちの候補に投票しろ」的な圧力、コワタ君の「口笛が吹けたら俺たちの仲間にしてやる」と何も変わらないじゃないか。それぐらい空虚で、実質がない。都民ファーストだろうが、立憲民主だろうが、同じことだ。候補者三人の討論会もYouTubeで見たけど、三人とも「簡単なことを難しく言う」天才ですよ。ようするに、バカということ。どれだけ専門知識があっても、他分野の人に分かるように噛みくだいて話せなければ、まったくの無駄。
結局、街頭で怒鳴るのは「都政を変える」「市民の暮らしを守る、支える」とか、観念的なスローガンになってしまう。「全身全霊で頑張ります」「最後のお訴えを」「お願いに参りました」、落選した加藤候補の周辺でも「お力になれず」「あと一歩のところで」など、まったく敗因分析をしていない。みんな、ただ祈っていたか叫んでいただけ。そんな中身のないことで万単位の人間が動くことが、俺には恐ろしい。


もうひとつ、思い出したことがある。
小学二年生ぐらいのころかな、校内でビデオ録画した映像を教室で見せられた。プールの季節だったので、「みんな水泳を頑張ろう」という趣旨で、体育教師が言うには「水の中でも目を開いているように」。
で、洗面器に生徒の顔を入れて、「息をとめて三十秒我慢しろ」とか、そういう内容だった。子供心にも狂気を感じたのは、洗面器の底に鏡を置いて、「本当に目を開けているかどうか」、教師がチェックしていたこと。

ようするに、大人が子供を疑っているわけだ。それも、「悪いことをしているかどうか」疑っているんではなく、「俺の言いつけを守っているかどうか」をだよ? 水中で目を開けていることを、それほど厳密に強いなければならない理由は何か?
結局、「口笛を吹けたら仲間、それ以外は敵」と同じじゃないのか。そういう無意味な線引きをしないと、社会が成り立たないような気さえしてくる。中学校になると、「〇〇県出身」で互いに張り合う連中が現れて、「〇〇県は僻地、俺の出身地は都会」と罵り合っていた。挙句、「廣田はどこ出身?」と聞かれるわけ。クラスの誰もが、どこかしらの出身ではあるわけで、否応なく彼らの戦列に参加させられる。
もうこれ以上、書かなくても分かるでしょ? 自分たちの根拠薄弱な正しさを信じたいがあまり、反対意見を即座に「アンチ〇〇」「差別主義者」「工作員」と決めつける。「コロナワクチンを打った人間は独特の匂いがする」「店に入るな」とかさ。

そもそも、俺は大勢でズラリと並んで、「こっちが多数派だぞ」と言われても「ふーん?」としか思わんよ。少数派ならではの密かな楽しみのほうが性に合っているんだが、まあ、いい歳して群れたがる連中には分からんよな。

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