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金型を管理し、売れ筋アイテムを読む……童友社が、40年前の「太陽の牙ダグラム」のプラモデルを完全復刻するまでの苦労とは!?【ホビー業界インサイド第72回】(■)
東京下町の人情味たっぷりなプラモデル会社、童友社さんに日東科学版『ダグラム』の復刻について聞いてきました。
僕が模型業界にコネがあるかのように信じている人もいるようですが、こういう取材も、いちいち問い合わせフォームから申請して、自分で交渉して決めているんです。一歩ずつ、具体的に行動した成果ですよ。
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サンライズに僕のことをチクって仕事できなくしてやる!!!!!!って言われましたが何も言われず何事もなく元気にサンライズ作品やりまくっております。(■)
あきまんさんのリツイートで知ったけど、いるよねえ、「仕事できなくするぞ?」って脅しかけてくる人。たかが、Twitterのやりとりで逆転しようとする無名の凡人さん。
僕はプロライターという肩書きなので、「それでもプロですか?」「こんな人がライター?」「こんな奴が雑誌連載してるの?」と自分の幼稚な尺度で評価して、いかにも致命傷を与えている感じで嫌みや皮肉を言ってくる。あと、「文章ヘタクソ」「小学生以下の文章」とかけなして、それでプライドを傷つけられると思っている。
そういう人は絵師さんに「資料を見て描く人って、どう思いますか?」などと愚鈍な質問をして、「痛いところを突いてやったぞ」と優位に立てたと思っている。資料を見ないで描く「丸暗記」に価値を置いて、絵の能力を試験勉強のレベル、どんなバカにも評価可能な「学力」のレベルに引きずりおろす。ライター業なら、国語力レベルで「俺のほうが勝てる」「文章なら俺のほうが上手い」などと本気で思っている(そんな程度だからプロになれないわけだが)。
絵でも文章でも、仕事として、実務として遂行するところにプロたる所以があるのだが、そういう本質を見ようとせず、「何かコネを使ってズルをしてるんだろう」と陰謀論に落とそうとするんだよね(だから「サンライズにチクる」などと言えてしまう)。何だったら、「才能を使って仕事するなんてズルい」ぐらいに思っている。才能を磨いて努力する、工夫するって肝心なところは決して直視しようとしないんだ。
僕は掃除のアルバイトをしていたが、そういう世界にも「プロ」はいる。
才能とか創造ってものを幼稚に美化して嫉妬してくる人は、いま目の前の仕事で本質的な「プロ」を目指したほうが、自己実現できると思うよ。
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最近ちょっと、ぼやくためにブログを使いすぎかも知れない。
TSUTAYAでDVDをレンタルしてきたら、2枚とも傷があって再生できなかった。これじゃあ動画配信に勝てないぞ……と思っていたら、レンタル事業から撤退するというニュースを聞いた。配信では見られない映画も多いのだが、DVDレンタルは物理的に成立しないだろう。
なので、Amazonプライムで『未知への飛行』、『グロリア』などを借りた。
『グロリア』は、なんとカサヴェテス版をシドニー・ルメットがリメイクしたのか。言うまでもないが、カサヴェテス版のウォン・カーウァイが真似したくなるほどのスタイリッシュさは、ルメット版にはない。
その代わり、得意の密室劇で壮大な軍事サスペンスを演出した『未知への飛行』、確か初見のはずだが、息をのむような緊張感で、誠によかった。
たとえば、上のシーン。米大統領がソ連の議長と会話する緊急用電話機を、あり得ないほど大きく画面に入れている。そして、ソ連側にはカメラを一切入れない。飽くまでも、無機的な電話を構図の中で大きく扱って、会話の重みを代弁させている。
オーソン・ウェルズ的なクラシックな演出だが、その手堅さに安心感をおぼえる。決定的な決断をする時、短く人物の顔がインサートされるのも良かった。ずっしりしたカット繋ぎの中で、緊張感のあるシーンではカットを短く使っているわけだ。トータルの設計の中で、リズム感をコントロールする。そのリズム感や音楽的な気持ちよさが、「面白さ」の正体ではないだろうか。
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