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個人クリエイターと共同で小さなプラモデルを創りだす! 「キャビコ」ブランドを展開する金型メーカー、エムアイモルデが製品づくりの舞台裏を明かす【ホビー業界インサイド第70回】(■)
稲城メカデザイナーズサミットの司会をやった時に知り合った、エムアイモルデの宮城島さんに取材させていただきました。
月刊モデルグラフィックス2021年7月号
連載「組まず語り症候群」は第103回、『レンズマン』のフィギュアキット、1/24ウォーゼルを取り上げました。
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ルポルタージュ『「低度」外国人材―移民焼き畑国家、日本』、面白い(群馬県に旅行したとき、ものすごい数の外国人の若者が群れ騒いでいて、ちょっと不安になった。外国人の家畜泥棒が跋扈していることにも、納得できてしまう)。
悪い業者に騙されて、多額の借金を抱えるベトナムからの「留学生」(という名目の労働者)が出てくるが、おそろしくアホである(念のため書くと、著者は、この外国人の犠牲者たちに寄り添おうと努めている)。
物事が上手いこと行かないヤツ、あっさり騙されてしまうヤツは、自分から負ける仕組みの中に飛び込んでいって、まるで反省も改善もしない。
著者は悪徳の「留学」斡旋業者にも取材するが、彼らに騙されて大変な目にあっているはずの「留学生」は、なぜか自分を騙した相手の前ではヘラヘラして、まったく不満を口にしないのだという。こういう優柔不断さも、ダメ人間の見本のようで参考になる。具体的な打開策・改善策を示されても、ダメ人間は素通りしてしまうのだ。
(反面、騙した側の業者は「違法だと言うなら、出るところに出るぞ」的に悠然と構えている。良い悪いではなく、人間の大きさが違う。騙す側のほうが圧倒的に賢い。「でも悪い業者なんでしょう?」などと道徳面からバカ正直に評価しようするから、騙されるのだ)
自分がやばい状況に置かれていると認めるには、確かに勇気を必要とする。
ダメな人というのは勇気がないので、重要な局面なのに笑ってごまかしたり話をそらしたり、「なぜ今それをやるか?」という頓珍漢なことを始める。スマホ歩きしている人も、「今それやる必要ある?」の典型だと思う。人にぶつかる弊害のほうが大きいのに、その弊害には目が向かないのだ。
「過酷な現実とキッチリ向き合う」「今すぐやれる解決案を試す」、人生はその繰り返しでしか、良くならない。
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静岡に二泊して、取材をしてきた。
駅前に小さな横断歩道があり、そこはタクシーの通り道になっている。だのに、タクシーが来ていることに気がつかず、横断歩道に立ち止まって話している女性二人がいた。話している内容は「昨日も、この道を通ったよね」「いや、それは勘違いであっちの道だよ」……といった、「今ここで話す必要あるか?」というもの。こういう人たちは仕事も生活も、ぜんぶ「今それやってどうすんの?」の連続で、時間をドブに捨てて周囲に尻拭いさせていると思う。
大変なことが起きているのに、「こんなの何てことないよ」「ギリギリになったらやるから、まだ平気だよ」と正常性バイアスを働かせる人は(僕の父親がそうだったけど)、目の前にしていて怖くなる。目の前でどんどん、本人も愚鈍になっていくし、事態も悪化していく。こちらが「とりあえず、今すぐこうしてみては?」と改善策を提案しても、信じられないといった顔で「誰がやるんだ、そんなもん」「一体どうやって?」と、こちらをバカにしたような尊大な態度で否定する。悪化する事態から目をそらそうとする。そして最後には、とんでもない事になってしまう(僕の父親は、母親を刺殺した)。
兄も父親も、勇気の必要な重要局面で改善策をとらず、どんどんバカになっていった。だから僕は、バカに敏感で、バカを許せないのかも知れない(僕は中学~高校の成績表は1と2ばかりで、いつも最下位だったので、いくら学校の勉強ができてもバカはバカなのだろう)。
僕の鍛えてきた「ダメな人センサー」は役に立っている。ダメな人は同レベルのバカと群れることで、現実から目をそらそうとする。複数人で過ごすときは、よく相手を観察してみよう。人数が多いことで気が大きくなって尊大にふるまうようなヤツは、次から会わないようにした方がいい。情けなどかければ、ダメ人間の思うつぼだ。彼らは、自分の借金を他人に払わせようとする。そんなことで人生を蕩尽したくはないだろう?
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