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2021年5月 8日 (土)

■0508■

特急あずさに乗って、山梨県立美術館へ、テオ・ヤンセン展を観に行った。
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風力で歩行するヤンセンの人工生物たちを、実際に歩かせるのが売り……のはずなのだが、歩くのは数歩だけ。20秒ぐらい。
動画を撮れたのは、小学生たちが手動で動かすコーナーで遊んでいた作品のみ()。
このブログは使い勝手が悪くて、動画なんて貼れないんだよ。仕方なく、Twitterにアップした動画をリンクした。
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展示はやや小規模で、子供にも分かるように解説パネルが工夫されていた。ほとんど作品を動かさないのであれば、せめて動画をたっぷり見せてほしかった。
それでも、ヤンセンを初めて知った20代の貧乏期を思い出して、しみじみしてしまった。確か、朝日新聞か何かに載っていた小さな写真を切り抜いて、アイデア帳にファイルした。「いつか映画の企画に使えるのではないか」とでも思ったんだろう。
あの頃は家賃さえ払えない困窮状態だったので、こうしてお金をかけて展覧会を観にくるような暮らしは、イメージすら出来なかった。


前日は、甲府駅のまわりに点在する昭和風の老舗ビジネスホテルのひとつに泊まり、夕方は飲みに出かけた。
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まずは、日が沈まないうちに外飲みだ。テラス席のレストランなど皆無なのだが、小さな焼き鳥屋が「外飲みセット」をやっていた。
こういうセットは、客がセット以外のメニューを注文することを期待しているのだと思うが、そこまで飲む気はないので(ビール二杯も飲めば十分)、さっさと河岸をかえた。
しかし、店が閉まっていたり、開店しているのに入り口に荷物が積んであったり、入店したのに反応してくれなかったり……で、大通りのやや高めの居酒屋へ入った。
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赤ワイン、蕗の薹とたらの芽の天婦羅。焼き鳥はさっきの店で食べたから、まずは揚げもの。それも、普段あまり口に入れない植物にした。
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焼きタケノコ。シンプルに焼いただけに見えるが、焦げ目でコントラストをつけている。葉っぱのデコレーション、タケノコを立てたり寝かせたり、巨岩遺跡のようにレイアウトしている点も良い。見た目もふくめて味なのだと、よく分かる一皿。
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鮭ハラスの炙り。これをラスボスとして注文したのは、ボリューム的にも食感的にも正解だった。大根おろしも、使い勝手がいい(こうして見ると、器がすこし安っぽい)。
酒は、山梨が原産地だという甲斐の茶ハイボール。ワインを二杯も飲むのは、どうも違う。旅先では、酔いすぎて醜態をさらすのが怖い。
トータル4千円ちょっとだったから、もう一皿、もう一杯頼んでもよかった。


非常事態宣言が延長されるらしい。まだ、SNSには「自粛しろ」「みんな我慢しろ」「遊ぶな、外出するな」と念仏のように唱えている人が、チラホラいる。
そういうアカウントを見に行くと、とにかく頑迷固陋で無趣味で笑いがなく、ハナっから人生つまんなそう。他人から指示されないかぎり、車が通ってなくても信号でボーッと、いつまでも待っているタイプ。
こういう人が、自分の人生の退屈さに理由を求めようとすると、「金持ち政治家がズルをしている」「庶民が割をくっている」式の安易な左翼思想にかぶれる。

あと、「医療関係者」を名乗っているアカウントも散見される。
「現場は、必死に頑張っている」「みんな涙をこらえている」など具体性にとぼしい美談を連日ツイートし、たまにうっかり、プレゼント目当てに懸賞リツイートをしてしまう間抜けっぷり。婚活アカウントを多数フォローしているので、何が目当てか丸分かりである。それでも、何かを信じて祈りたいバカは騙されてしまう。

左翼だろうとフェミニストだろうと、注意深くずる賢く戦っているなら、尊敬もしよう。たいていの人間は、ダメなほうへダメなほうへ自分から転がっていって、「どうしてダメになったんだろう? 不公平でしょう!」と激怒している。「権利がある」「差別するな」、これらは何をやっても勝てないダメ人間が真っ先に飛びつくキーワードである。
勝ちたければ、今この瞬間にできる最善のことを直ちにやる。「ちょっとはマシ」なことを無数に重ねていけば、いつかは機嫌よく生きられるよ。それすら面倒がるバカは、救っていられない。

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