« ■0429■ | トップページ | ■0506■ »

2021年5月 1日 (土)

■0501■

水木しげる生誕100周年に向けて……東映アニメーションのプロデューサーがこっそり明かす「ゲゲゲの鬼太郎」の秘密【アニメ業界ウォッチング第76回】
T640_903602
『ゲゲゲの鬼太郎』新作映画などについて、東映の永富大地プロデューサーに取材してきました。


丸一週間、『ナオトひとりっきり』()の松村直登さんの動画を探して見ていた。本日は海外のドキュメンタリー、『ZONE 存在しなかった命』を見た。
原発事故後の福島県内で動物保護をしている人たちを追った内容で、最初と最後に松村さんも出てくる。しかし、「学生でももっとマシに撮るだろう?」と呆れるぐらい、カメラはガタガタ、音響は割れっぱなしの酷い低品質だった。犬や猫の残酷な死骸が出てくるので閲覧注意だが、ある意味、勉強になった。

というのも、松村さん以外の動物保護活動の人たちが、胡散臭かったから。大変なことにトライしていると感心するのだが、いくら何でも思想性を喋りすぎなのだ。
F336a58c09bc4410bf335f1e7d0c1644
この映画の大きな欠点だと思うのだが、カメラマンの日本人が、取材している場でストーリーをつくる。動物保護活動をしている人と連携して、一匹の動物の死骸に人間が納得できるような、それっぽい解釈を加えていく。それが、全体の印象を薄っぺらくしている。たとえば犬が餓死していたお金持ちの民家を取材しながら、「大きな家だけれど……」「心は貧しいってことですね」といった具合。
一方、「動物愛護の人たちは自己満足」と言い切る松村さんは、そんな表面的な装飾はしない。「ダメだ」「死んだ」とか、事実しか言わない。松村さんが「死んだ」と言う間、カメラマンの人は「うわあーっ」「悲惨だなあー」と騒いでいる。

牛の遺骨を見せられたカメラマン氏が「これじゃあ、(逃げ出した農家の人たちは)東電のこと悪く言えませんよね?」「東電と同じじゃないか」など、余計なことを話しはじめた時、松村さんは「そうだな」と一言だけ、相槌を打った。この対応が大人だよね。こういう場では、ハイハイと聞く側に回るほうが賢い。その方が、相手を御することが出来る。あれこれ言いたいやつは、好きに泳がせておけば尻尾を出す。
日常生活でも、失敗する人は自己主張が強すぎて、自分で首をしめていくパターンが多い。


映画の終盤、牛の墓場のようになった畜舎を見てまわっていた松村さんとカメラマン氏は、ボロボロになった犬がいるのを発見する。
「こりゃもう、ダメだな」と、いつものように言い捨てる松村さんなのだが、立てなくなった犬を食品用のトレーで運び、軽トラックの荷台に乗せた。そのまま獣医に連れていき、「見捨てておけねえべ」と一言だけいう。「持って2~3日だろう」とも言っていた。
エンドタイトルを見るかぎり、その犬は立ってエサを食べている。その後どうなったかは分からないのだが、少しだけ回復したことは間違いない。

その場でいろいろ言葉を並べるぐらいなら、松村さんはさっさと出来ることをやる。あらためて、そのことを確認できた。ハッシュタグでツイッターデモなどやっている連中とは、まったく別の次元だ。


今週、他に観た映画は、ひさびさに『エイリアン』。これはTSUTAYAでDVDレンタルをしてきた。ヒッチコックを見た後だと、クラシカルな演出が多いと感じる。
5_n
『シャイニング』の後日譚だという『ドクター・スリープ』、Amazonプライムビデオでレンタル。『エイリアン2』のように、前作の舞台をまったく別コンセプトで活用することなく、前作のフッテージを回想シーンとして持ってきたり、ほとんど同じカメラワークを再現したり、ひたすら『シャイニング』を見ていた世代にこびる、今風の懐かし映画だった。
あと、池田敏春の『人魚伝説』か。やはりAmazonプライムビデオでレンタル。

都内の美術館はすべて閉鎖中、テラス席のある店でも酒を出してくれないので、せいぜい井の頭公園駅まで歩いて、なじみの喫茶店に行くぐらいしかない。
179043917_3909523335808218_8772065424663
© adg-theater. All Rights Reserved.
(C)1979 Twentieth Century Fox Film Corporation.

|

« ■0429■ | トップページ | ■0506■ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ■0429■ | トップページ | ■0506■ »