■0425■
「機甲界ガリアン」の1/100 ウィンガル(タカラ製)を組み立てて、‟甲冑ロボ”の重々しさに陶酔してみた!【80年代B級アニメプラモ博物誌】第10回(■)
タカラ製の1/100ウィンガルを、素組みレビューしました。
モデルグラフィックス 2021年6月号
「組まず語り症候群」は、連載102回目です。やっぱり連載があると、業界の人から「見てますよ」と言ってもらえるので、強いですね。
■
原発事故後、「見捨てられた牛が餓死していくのが嫌だったから」程度の理由で農家の牛たちを預かり、誰もが避難した無人の福島県富岡町に暮らす男を追ったドキュメンタリー映画、 『ナオトひとりっきり』。
建設会社を営んでいた松村直登さんは、事故後は保証金で暮らしている。なので、牛たちにエサを与えるのは道楽でしかない。朝晩、鉄パイプで囲った農場を車で回ってはいるが、あまりに適当に飼っているため、牛たちはやせ衰えて死んだり、勝手に妊娠・出産している。そのアバウトさが、気持ちいい。
汚染地域に暮らしているため、フランスの反核団体に招かれたりもしているが、「海外で何か聞かれたら、すべては俺の運命だと答える。すると、質問が来なくなるから」と笑うほど、思想がない。
霞ヶ関での反原発デモに牛を連れて参加しているが、「除染などしても税金の無駄」「金がもったいない」という程度で、別に反体制とかそういうんじゃない。
それなのに、知り合ったジャーナリストは何かしら、それっぽいストーリーを松村さんの人生に与えようとする。そのインテリ特有のぜい肉のような見栄や執着を捨てることこそが、思いつくままに生きている松村さんが我々に突きつけているテーマではないだろうか。
■
松村さんの主食は、卵と納豆、あとはレトルト食品。
荒れ放題の家の中、ボランティアの獣医と80歳をすぎた父と酒を飲むシーンがある(酒は映っていないが、紙コップで何か飲んでいるのと、焼き鳥のようなものを食べていたので間違いないだろう)。
すると、獣医はインテリなので、未来の話だの今後の展望だのを話すのだが、こちらの脳が受けつけない。脳が松村さんの生活意識にチューニングされているので、都会人の思考回路についていけないわけだ。そこに、ぜい肉というか煩悩をそぎ落とすチャンスがあると思うんだよな。
松村さんに牛を預けて、仮設住宅に暮らす老夫婦が出てくるが、そこでの質素な暮らしすら、すでにシステムに飲まれている。松村さんは保証金で暮らしながらも、国だの行政だのと正面から戦わず、ひらりと交わすような鮮やかさがある。
獣医が「話にならん」と呆れるほど、でたらめに牛を飼うだけの日々だが、「話にならん」ことこそが強みだと思う。話になったら、負けなんだろうな。
それにしても、津波で全滅した住宅地に車が乗り捨てられ、コンクリートの隙間から草が生えている風景の、なんと美しいことだろう。
■
他に観た映画は、『ア・フュー・グッドメン』、『ザ・コンサルタント』、『黒い家』、『めし』、『SF核戦争後の未来・スレッズ』。すべてAmazonプライムでレンタル。DVDを探してレンタルしてきて返すのは、あまりにも効率が悪くてダメ。
■
先週火曜日、ようやく時間ができたので、またお台場に行って、今度はバーベキュー場へ行ってみた。
海沿いで、しかも屋上という絶好の立地。そして、自分で焼くポップコーン、ポテト、チキンが美味かったのだが、このカップ入りの酒がクセモノ。この量だと調整がきかず、つい5~6杯も飲んでしまう。「小さなカップだから、たいした量じゃないよな」と油断していたので、たちまち二日酔いになってしまった。あと、肉が焼けるまでは飲むしかないため、つい量が過ぎてしまう。ああ、飲酒は難しい……。
■
歩きスマホをする人は仕事ができない理由(■)
歩きスマホばかりか、歩きながらノートPCを開いている人がいて、びっくりしてしまう。段取りの悪いバカを、公共の場で目撃したくない。僕からすれば、歩きスマホは欲望のおもむくままオナニーしながら歩いてるようなもの。部屋でひとりでやれ、というだけの話。
歩きスマホしている人は、通行人の三割程度で、半数以上の人は自分の進む方向をしっかり見て歩いているのではないだろうか。
遊びの約束に遅刻してくる人は、例外なく仕事も遅れて提出する。「そんなことはない、仕事になればキチッとする」などと言われても、僕は信用しない。というより、ストレスのたまる社会とは、なるべく関わらずに生きるのがベストなんだろう。
金持ちになって、その日暮らしで世界を転々とできる「贅沢なホームレス」になれないか、考えてしまう。
| 固定リンク
コメント