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モデルグラフィックス 2021年 01月号 発売中
私の連載「組まず語り症候群」も、第97回目になりました。今回は、高校時代のイタタな思い出話を、ちょこっと書きました。
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先週の木曜日は、「眠り展:アートと生きること」を観るために、東京国立近代美術館へ。
展示してある作品はどうでもよくて、トラフ建築設計事務所と平野篤史氏(AFFORDANCE)による空間デザインが目当て。眠りを意識させるため、グレーのカーテンやカーテン風の模様、波打ったような文字レイアウトで統一されている。
会場を出て振り返ると、こんな窓があって、いま観たばかりの絵が、窓の奥に見える。しかも、角ではなくアールで丸めてある。
こんなレイアウトを本でやろうと思ったら大変だけど、色の使い方などは大いに参考になった。
意外にも、小企画「男性彫刻」が良かった。このパンフからして、立体展示の面白さをよく表しているよね。
好きなだけ間近に立体を見られるのは、よい刺激になる。
この日もぽかぽか陽気だったので、ちょっと歩いて喫茶店へ寄り、神保町を経由して水道橋へ向かった。
後楽園ホールの端っこにあるビアスタンド「SCHMATZ」へ! 陸橋を渡れば駅、という場末感がいい。まだ14時だけど、秋の日は傾いて、昼飲みというよりは夕飲みという雰囲気だ。平日昼間から飲む、後ろめたい優越感がいいんだよ。
翌日は、小学校時代からの友人と、吉祥寺で酒。いつものチェーン店ではなく、めぼしをつけておいた居酒屋へ。料理の盛りつけまで含めて「味」だと思うので、店は厳選して、クオリティの高い飲酒にしなくては。料理は一級品だったけど、二日酔いになってしまったので、酒の飲みこなしはまだまだだなあ……。
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広告やPR漫画などをTwitter上で攻撃してきたツイフェミの方たち、今度は加入していないと観られないネット・ドラマの予告編を燃やしている。
ジャニーズ事務所に所属するアイドルが原案・主演だそうで、ターゲットでない僕は「ふーん」という感じ。この程度で配信中止になるぐらいなら、制作サイドも本気じゃないんだろうね。なんというか、これが何かの闘争だとしても、争いのレベルが低すぎるので、「どう転んでも面白いな」と思ってしまう。
だってもう、ツイフェミの人たちのTwitter内クレーム攻撃は女性解放とは無縁な、「キモオタ」「ネトウヨ」「クソオス」に対する憎悪と嘲笑でしかないじゃない。男に都合のいいツイートをした女性にも、「てめえ」「謝れや」とチンピラ並の罵詈雑言。うーん……まあ、それで気が晴れるなら止めはしないけど。
そんな凄まじい憤激が溜まっている時点で、人生マイナスじゃん。それが全部、男社会のせい?
それじゃあ、「ぜんぶ在日特権のせい」「生まれながらに日本人である我々は、優遇されている在日外国人に差別されてる」と被害妄想してきた一昔前のネトウヨと変わらないよ。「冷静になろうよ」と呼びかけている女性も、いるじゃない。(「権力が欲しい」と言っているツイフェミさんもいて、苦笑してしまったけど……)
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“新橋の広告の件、「女の仕事が奪われた」という意見もあるが、モデルさんの仕事は撮影時点で完結しており、将来の仕事がどうかは定かでない。また「表現の自由」が「規制」されたわけでもない。
但し現に失われたモノがあるのは事実で、それは「見る側の楽しみ」である。議論すべき論点かは別として。”(■)
新橋の広告ってのは、大きな胸を広告として使うことを売りにしている女性YouTuberさんがモデルになったED治療の広告。
別にそんな広告あってもなくてもいいし、巨乳なら男は誰でも喜ぶとか絶対に勃起するとか、そんな単純なものじゃないよね。女性を見て「きれいだな」と思ったとしても、それは自分だけが密かに培った内なる美意識であって、「きれいだからセックスしたい」なんて原始的なものではないわけ。
萌えイラストだって、巨乳でスカートが短ければオタクは百発百中、興奮するかというと、いろいろ面倒な経路をたどって屈折した愛情や愛着を抱くわけで、いきなりズリネタにして終わらせるだけの人なんているの?
で、その手前勝手な男たちの美意識なり愛着なりが、先ほどのツイートのいう「見る側の楽しみ」なんだろうし、即物的に考える女性からすれば「キモイ」「キモイから加害」ってことなんだろう。
人に「私に対して、そのような印象を持つな」と命令することはできない。大人であればね。どんな印象をもたれようと、まずは我慢して受け入れて、そこから要求を通す道筋を探らなければならない。その面倒な手続きの上にしか、確固たる幸せは成立しないと思うんだよな。
そこを面倒がって手っ取り早く気をすまそうとすれば、他人に対する嫉妬と憎悪から逃れられず、ずーっとイライラしたまま終わるだろう。
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最近レンタルしてきて観た映画は、ドイツ映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』、『太陽の王子 ホルスの大冒険』など。
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