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2020年7月14日 (火)

■0714■

アベノマスクブラを使った選挙ポスターについて、ハッシュタグを使って抗議活動を展開した池内さおりさん()に、編集者を通じて取材依頼を行ってきました。しかし、池内さんの事務所からお断りの返事が来たので、僕からは以下のメールを出しました。

池内さおり様

お世話になります、以前にメールしましたフリーライターの廣田です。
「いただいたメッセージには必ず目を通し……」というHPの一文を信じていますが、どうせ事務所の方が検閲して、このメールは破棄されるかも知れません。

■■社の○○さんという人から取材の依頼が行ったと思いますが、取材拒否の理由は「他党や他党の候補者についての意見表明は適切な場でさせていただきます。」
びっくり仰天しましたね、Twitterではハッシュタグまでつくって協力を呼びかけておいた癖して自分たちの用意した場でないと質問に応じない? 呆れた卑怯者ですね。
私は共産党の中央委員ではなく、池内さおりさんという『人間』に会ってみたかった。

会えば、こういう人だったのか、この人なりの事情や生き方があって、それでああいう発言になったのか……と、理解できるはずだと、私は信じているんです。
私にも悪いところがあれば、もちろん頭を下げるつもりでした。

「直接会う」というのは互いにリスクを分け合うことであり、顔を合わせてようやく対等なのだと思います。
なのに、池内さんはTwitterに頼って、取材を拒否する。対話を拒む。本当にそれでいいんですか?
それでは、政党に鉄壁のガードを固められた臆病なお姫様ではありませんか。
あなたのいる場所には、風が吹いていない。これでは、首相官邸にこもった総理大臣を笑えません。
恥ずかしいと思ってください。

以上です。出版社と担当編集の名前は、(あまり意味ないと思いますが)伏せさせてもらいました。あくまで、廣田個人から池内さん個人へのメールなので。
編集者は丁寧に企画書を作成して取材依頼してくれて、事務所の方も、最低限の言葉ではあるけど、ちゃんと返事をくれたことには感謝します(この手の取材依頼は無視されて終わり、というパターンが多いので)。


僕は今まで、フィギュア規制をめぐる抗議だとか各種の署名提出などで、人に会ってきたんですよね。キモい顔の、対人恐怖症の独身中年ではあるけど、それが自由をキープするための最低限の行動だと信じていたから。左翼的かも知れないけど、それが国民の権利でしょう? 自由の証でしょう、違いますか?
いろんな場所に出かけていったけど、誰かに迷惑をかけて、嫌がらせをして相手を折れさせた覚えはないんですよ。でも、ハッシュタグを政党をつうじてTwitterでリツイートさせて憎い相手を追い込むのは、形のない暴力ですよ。
池内さおりさんは在日外国人に対するヘイトスピーチに反対なんでしょ? 安倍政権の弱者切り捨て政治に反対なんでしょ? じゃあ、あなたがアベノマスクブラをつけた女性候補を追いつめて選挙カーのうえで泣かせたことは、いったい何なんですか? 

会えば、いろいろ分かるはずだと信じていた。俺の知らない池内さん固有の人生が確固としてあるはずで、その片鱗だけでも理解できれば……と。だけど、組織の中に浸かりすぎて腐っていったんじゃない? 取材を受けてもらえない、会ってもらえないなら、こうして想像するしかない。一方的な想像が分断と対立を招くわけだけど、仕方がないよね。
池内さんが共産党でなかったら、きっと対応は変わったと思う。これじゃあ、牢屋の中の人に手紙を書いてるみたいだよ。
(池内さんは学生時代に入党したので、ようするに一度も世の中へ出て働いてないわけだよね。組織に面倒見てもらって生きてる、世間知らずのお嬢様なんだと思う。これも想像だけどさ。)


50歳をすぎた今になって分かったのは、体育ができず、性格も暗くてバカにされていた小学校、中学校時代、野球部の連中から毎日暴力をふるわれていた高校時代が、今の僕をつくったんだ……ということ。

暗鬱な少年時代、奴隷のように日々を耐えながら、何とか工夫して生きのびるよりなかった。これ以上ひどい人生にならないよう、あれあれと創意工夫を重ねてきた。心の芯から奴隷になってしまわないように。
だけど、くじけて本物の奴隷になっちゃったヤツが世の中の大多数なの。この、俺の目から見ると、はっきりと分かるんだよ。凡人たちのズルさや甘さが。

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