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2020年6月19日 (金)

■0619■

先日のブログで、“男であれ女であれ、大声で怒鳴って体力で圧倒する自己肯定感満載のリア充どもが、体力で劣るコミュ障たちを威圧しているだけなのだ、と。”ということを書き()、この部分をTwitterに引用した。
すると、もう面倒なのでリンクは貼らないが、「ぜんぶ関係ない、コミュ障の被害妄想」という意味の返信というか、引用RTをいただいた。その男性のプロフィールを見ると、「人生いろいろどん詰まり、誰か助けて」みたいなことが書いてあった。そこにリンクされていた日記()は、2015年で終わっている。

「年明けから急にメンタルが崩れてきています。 生活はもちろん仕事にも手がつかない状況が悪化してきていて、時折急遽休暇を入れるなど、登校拒否状態に近づきつつあります。 1月末頃に軽いパニックを起こし、更に一段下がった状態でこんにちに至ります。 グズグズです。

本人的には会社での不満が主要因と思っているのですが、医師はそれには疑問を持っているようです。 どう…なんですかね…。

正直…もうダメ、って気持ちです…orz。」

なんだ、あなたは「こっち側」の人間じゃん、と思ってしまった。
たぶん、この人は僕よりも年上だろうと思う。こういう、人生詰んでしまって、どうにもならなくなっているオジサンから、僕は絡まれやすい。ほら、このブログのリンクを2ちゃんねるとかに貼ってケナしていた癖して、今でも当然の権利だぜって顔でこのブログを読んでいる貴方とかさ。なんかもう、人生ぜんぜん面白くない、2ちゃんねるかTwitterでボヤくしかない、非生産的な廃墟みたいな人生しか残っていないオジサンが、世の中にはいっぱいいると思う。「ネトウヨ」って、そういう敗残者たちの受け皿として機能していた。
でも、「日本が大好きです」「日本人でよかったです」なんてのはその場かぎりの逃げ口上でしかなくて、本当は声のでかいリア充たちに負けたんだよね? あいつらに「どけ」って怒鳴られて、無残に追い立てられてきた孤独なオジサンが俺たちだよね? 学生時代もずーっと辛くて、世間に出てからも成功しなかったでしょ? せめて、そこから話を始めようぜってだけの話なのだが、たいていの人は、本当のことを言われると激怒する。


なんとかして、自分を許してあげないと、人生は苦しい。「日本人でよかった」も、かつては自分を許す方法のひとつだったのだろう。もしかすると、恋人ができた、結婚した……というのも、自分を許す方法なのかも知れない。絶対の他人であるはずの異性に受け入れられる……「結婚して、心から救われた」というオタク男性がいると、ある人から聞いたことがある。一種の生存戦略だろうな。
もしかすると、「友だちがいる」なんてことでも、基本的にいじめられて生きてきたオタクは救われる。だから、オタクは話を聞いてくれる人に期待しすぎて、無我夢中で話してしまったりする。僕も20代のころは、とにかく他人から愛されたくて、焦っていた。異性に対しても、かなり無様なアプローチを執拗に繰り返していた。

今は、もう他人に期待していないから、すごく楽になった。
誰も、僕の誕生日を知らない。誰も、僕に電話してこないしメールもこない。飲みにも誘われなくなった。それでも別に寂しくないんだから、気軽なものだ。フリーランスだから、明日なにをして過ごすか、自分で決められる。すごい幸福なことだよ、何時に寝ても何時に起きてもいいってのは。朝から酒を飲んで、昼寝してから仕事してもいいんだから。もっと言うと、いきなり新幹線に乗って、どっか遠くでホテルに泊まってもいいわけ。締切日までに原稿を納品さえすれば。

この暮らしの邪魔をしてくるのは、もはやヨドバシカメラの宅配ぐらい。
だから、自己実現できている。他人への執着を、なぜか忘れることができた。好きな仕事だけに絞って、もはや有名になりたいとかいう欲もなくなった(若い頃は、自分はすごい才能の持ち主だから、それなりに有名であるべきだと信じていた……あの野心的な日々は、しかし苦しかった。いつも喉が渇いていた)。
有名でなくても暮らしていくのに十分なお金が稼げているんだから、営業的に名前が忘れられなければいい。有名になるとか、友だちや異性に囲まれているより、好きな時間に起きて、フラリと散歩にも旅行にも行ける。この風のような自由は、お金では買えないよ。

38歳、離婚してからの解放感が、とにかく凄かった。自由を手に入れた。そこそこの生活を維持できるまでに、偶然にも助けられたし、自分を売り込む方法も身につけた。この生存戦略については、いずれゆっくり話してみたい。(あと倒すべき敵がいるとしたら、雑踏でぶつかってくる体格のいい男ども。あいつらを合法的に消し去る方法を考えるのは、ひょっとしたら面白いかも知れないよ?)


SNSに書くと……いや、このブログに書いてさえ、ものくる(@monocuru)とかいう正義ヅラの卑怯者に難癖をつけられたけど……。
僕は、依然として立花孝志さんを支持している。ホリエモン新党はよく意図が分からないので投票には迷うが、NHKに対する正々堂々のツッコミには、やはり惚れ惚れるする()。立花さんは首尾一貫した、「スジの通った卑怯」をやっている。

あと、一般の人がNHK集金人の会社に電凸して、その音声をN国党に送ったりもしている()。この音声も、すごく面白い。
……っていうか、NHKもそうだし、集金人の会社もそうなんだけど、対応がいい加減すぎるんだよ。自分の名前を言わないとか、文書で送らせて、あとは無視とかさ。事なかれ主義で、「私どもには分かりかねます」「確認でき次第、ご連絡します」とか、結局なにもしないで給料もらうだけ。そんな人生の、何が面白いの? だから暴力をふるったり、痴漢したりしないと心の穴が埋まらなくなってしまうんだよ。

俺に言わせれば、学校生活ってのは、ぜんぶこの調子だった。「まだ、ちょっと把握できておりませんので」「詳細が分かりかねますので」「あらゆる方面に」と、のらりくらりと本質から逃れてばかり。ぜんぜん勝負に出ない。俺は、そういう普通の連中から哂われていたので、戦わなくてはならなかった。学生時代に「普通」だったヤツは、基本的に事なかれ主義で、団体生活に適応するしかない。弱い。そんな人生、なにも面白くない。
そいつらがカッコつけてそれっぽいことを言おうとすると、なんか生ぬるいリベラルっぽいヒューマニズムになってしまう。戦い方を知らないから。戦争反対とか、独裁政治はいけませんとか言ってれば戦わなくてすむわけ。だって、「アベ政権の独裁は許しません」とか言ったって、アベ政権があろうがなかろうが、あなたはぜんぜん自由そうに見えないもの。ぜんぜん楽しそうじゃない。

まあ、例によって話の軸がぶれまくっているが、「えー、しかるべき対応を」「あのー、後ほど確認しまして」と口先だけで逃げつづける人生も、また地獄かも知れない。みんな同じように満員電車に揺られて、同じ時間に昼食に出て、同じような意見しか口にできない。
俺は脱出できた。やりくないことを拒否しつづけた結果だ。何億円も借金して、好きように豪遊して、いきなり死んだとしても、楽しければ勝ちじゃない? 「借金を返さなきゃ」「決まりを守らなきゃ」って焦る人生を、なぜかみんな選びたがる。不思議でしょうがない。好きなことを、好きなようにやることに徹するには、勇気が必要なのかも知れない。

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