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2020年5月24日 (日)

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メガハウスの「ヴァリアブルアクションキット 新世紀GPXサイバーフォーミュラ」は、どうして“半完成キット”なのか?【ホビー業界インサイド第59回】
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組み立て済みのシャーシに、色分け成形されたパーツを組み上げていく。しかも接着剤もニッパーも必要ないという、異色の製品です。プラモデル・フェチ的ではなく大人向けの高額食玩でもなく、ひさびさに「ホビー」らしい気持ちのいい製品です。

社会に萌えキャラの居場所はあるのか?【第1回】弁護士・太田啓子さんインタビュー
『宇崎ちゃんは遊びたい!』などの萌えイラストを批判する側と、表現する側の両方にインタビューしていきたいね……という話を、EX大衆の編集者と2年ほど前から相談していて、とりあえず第1回は、『宇崎ちゃん』批判で注目された太田啓子弁護士に対するメールインタビューとなりました。
メールで膨大な回答が来てしまったので、整理する意味も兼ねて、直接お会いしてお話しする予定でした。そこへ緊急事態宣言が発布されてしまい、メールでの回答を、分けて掲載することになったのです。なので、ものすごい分量があります。


ただ、ホビーやアニメ業界にインタビューして、新製品や作品を盛り上げる娯楽性の高い記事ならまだしも、表現のような「思想」を聞きたい場合、文字上のインタビューを構成する記事という形で追及しきれるのか……。その限界については、担当編集とも話している。

『FAKE』というドキュメンタリー映画を観た。
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佐村河内守という耳の聞こえない作曲家に、実はゴーストライターに曲を書いてもらっていたという疑惑が浮上する。僕はこの事件そのものをまったく知らなかった。監督の森達也は、佐村河内の家に通い、まず彼が本当は耳が聞こえているのではないか?という疑惑をつきつける。奥さんと手話で会話しているが、それらはすべて演技なのかも知れない。
森監督が佐村河内を疑っていると画面から伝わってくるし、観ている側も「もしかすると、すべて茶番劇なのではないか?」と思わずにいられない。そうした疑いの中、映画は詐欺師扱いされている佐村河内の苦悩に迫っていく。森監督の疑いの目線が、この映画を終始、緊張させている。
これがもし、紙媒体で編集されたルポルタージュだったら、迫力は一割も出なかった気がする。


無論、ドキュメンタリー映画だって、撮ってきた素材を取捨選択して、意図をもって編集して、2時間の映画に構成する“演出”なくしては成立しない、監督の恣意なくしては映画作品たり得ないわけだけど。

映画の本質のひとつは、記録である。また、映画は人を受動的にする。始まったら最後、フィルムが途切れるまで観客の都合など無視して、二時間でも三時間でも続行される。観客はただ、映画の命ずるするままにジッと座りつづけているよりないのだ。
本とか読み物は、読者の能動性にのみ委ねられている。そこが弱点だ。漫画は、絵としての広がりであって、読みとるものではない(これは押井守監督の言葉)ので、訴求力がある。だから、Twitterでは漫画化して物事を伝えようとする人が多い。

そして、先日のようにハッシュタグだけをコピペしただけで、大規模な政治運動を起こしてしまえる。大衆は、どんどん受動的になっている。
数秒間で怒りや笑いをシェアしたい受動的な大衆に、「あなたの意志をもって私の記事を読んでください」とは頼みがたい。そこに、文字媒体の限界がある。


日本芸術文化復興会が、コロナウイルス被害に対応した「文化芸術復興創造基金」を創設したのに、例の法案抗議のハッシュタグや毎日新聞の記事を引用して反政府的なツイートを繰り返した小泉今日子らが、「文化芸術復興基金」の創設を訴えはじめた。

言っちゃ悪いけど、落ち目の芸人、50歳をすぎてもパッとしない俳優は「自分はもっと凄いはずだ」「こんな人生のつもりじゃなかった」と、焦りはじめるんだと思う。だけど、一般人から注目は集めたい。宍戸開とか古舘寛治は俳優として認識されずにTwitter(しかもデマツイート、強気で過激な子供じみたツイート)でのみ有名だし、頭の悪い左翼的発言でお馴染みの室井佑月さんだって、俳優としては数えるほどしか出演作がない。本業と呼べるものが脆弱すぎて、焦っている。挙句、反体制的なツイートで注目され、自分の人気と錯覚している。
小泉今日子も、二年前に不倫で騒がれて事務所を辞めて、それで資金繰りが苦しいのかも……と想像してしまう。ミュージシャンやライブハウス経営者たちは、この難局を乗り切ろうと工夫をこらしてきたけど、この人たちはハッシュタグで、いい気なツイートしていただけ。最後は政府にたかるなんて、俺にはみっともなくて出来ないけどね。

(ももいろクローバーZは、過去のライブを配信して募金を集め、日本医師会に寄付した。 小泉今日子とはやっていることが逆、これが現役アイドル、最前線の芸人の力だと思う。)

(C)2016「Fake」製作委員会

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