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2020年4月 2日 (木)

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ホビージャパン ヴィンテージ Vol.3 本日発売
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『聖戦士ダンバイン』巻頭特集、40ページを構成・執筆しました。
今回は玩具にも触れたいと思い、そのページは盟友・五十嵐浩司さんに依頼しました。前回の『伝説巨神イデオン』よりもキットの数が少ないので、『ダンバイン』の放送とプラモデル発売前後の映画やテレビの年表、美少女フィギュアやパロディ文化がプラモデルにどう関与しているか、少しずつ触れています。
ただ、掘れば掘るほど、アニメとプラモデルの間には複雑で有機的な関連性が見い出せるので、別冊となったとき(この企画はもともと、一冊の本として提案したものです)、大幅にテキスト量を増やして実証したいと思います(ムックのカラーページでは、どうしても写真メインになってしまうので)。

あと、ほんの小さな、ありふれた番宣ビジュアルなどでも、許可が必要かどうか問い合わせて返事がないと「不許可」と判断されて、ちょっとした絵が掲載できなくなり、不自然なページになってしまう。これを何とかするには、僕が直接交渉するしかない。
版権ビジネス、版権文化は、権利元が何もせずにサボっていた(実質、OKした)としても、確実にマイナスの方向へ向かいます。確実に、権利を許諾される我々の体力がそがれ仕事を邪魔され、世の中がつまらなくなります。先達たちの創出したビッグタイトルの権利だけで食いつないでいる会社は、よく考えてほしいです。


いよいよボケてきたのか、以前に借りたDVDを間違えてレンタルしてきてしまう。ヒッチコックの『知りすぎていた男』、ミュージカル映画『シカゴ』。どちらも、ここ2~3年の間に見たはず。
あと、『ミッドナイトエクスプレス』も、既視感の多い映画だった。明らかに見ているはずなんだ……。ラストで警察署長をうっかり殺してしまうシーンは、ドラマ『ギャラクティカ』でそのままトレースされていた。それ以外にも、他の映画や漫画に、大量にオマージュやトレースが見つかる。
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あと、『ターミネーター:ニューフェイト』を借りてきて観たが、歳をとった旧作のキャラクターを無理に絡ませては殺し、プロット自体は旧作の焼き直し……という『スター・ウォーズ』と同じ幣に陥っている。ウェブ配信で見直したばかりの『ターミネーター2』がとても丁寧な映画だっただけに(ここに魅力をメモ書きしておいた→)、失望は大きい。


ウェブ配信といえば、大林宣彦自身によるセルフ・リメイク『同級生-さらなら、あなた-』が良かった。
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舞台は長野県の山の中に移ったが、ちゃんと尾道風の、古い日本家屋を使っている。
考えてみれば、1982年版の『転校生』は、40代半ばの大林宣彦監督が、小津安二郎の世界を若者たちに教えてくれていたのだ。モデルグラフィックス誌で、あさのまさひこ氏が「『転校生』によって、生まれて初めて“邦画”というものにインパクトを受けた」という意味のことを書いていて、おおいに首肯したものだった。
その価値を精査するには、ATGという会社に言及せざるを得ず、「オタク文化」と一括りに扱われていた昭和のサブ・カルチャーを丁寧に腑分けする必要があるだろう(アニメ作品のプラモデルだって、ATGや邦画史と無縁ではない)。

そして、大林監督が70代に近づいて撮った2007年版『転校生』は、あまりにも寂しい冬枯れの景色とあいまって、おおいに死を感じさせる映画になっていた。
そこは好悪が分かれるだろうが、『その日のまえに』『野のなななのか』など70代に入ってからの大林作品は生と死が二重写しになったような世界観を特徴としており、ミュージカル風に歌がセリフのように使われ、その独特の叙情性が魅力だ。

我慢できずに、『廃市』をレンタルしてきた(ネットで借りると高いので、100円で借りられる実体店舗にも、まだアドバンテージがある)。


さて、ブログのコメント欄を完全承認制……実質、閉鎖することにした。
前回のブログで、あまりにも意味不明かつ高飛車なコメントが書き込まれていて、今度こそイヤになった。

“突然のコメント失礼します。Twitterで見かけて拝読し、何とも言えない心持ちになりました。

「脳の盲点を思わぬ角度から撃たれることを、いつでも期待している」

架空の銃弾にいくら撃たれようと、死ぬはずなどない。死ぬ人などいない。博覧強記のライターの方とお見受けしますが、ダイ・ハードよろしく、これまで受けた幾多の衝撃にも耐えられたのだから、これからも耐えられる。そうお考えですか。

作品に殺されかかった人間は、絶望の淵で「元の自分には戻れない、戻るべきではない」と呻きこそすれ、「戻れなくてもいい」とは口が裂けても言えないものです。生き残った人間は、自分が奇跡的に助かっただけであることをよくよく自覚しているはずですから。”

……? ? 分かるコレ? 具体的に何かあったんだろうけど、カッコよく抽象的に書いているので、何が何だかサッパリ。
具体的に書かないのは、反論を封じるためだろうな。そして、自分はお前なんかよりスゴイ貴重な体験をしたので、お前のブログが気に入らない……ってことなんだろうな。そして、自分は逃げ隠れしているくせに、僕がライターであることは盾に取る。匿名野郎の常套手段。「連載読んでるんですけど」「過去に署名した者ですけど」で、アドバンテージをとろうとする。こういう卑怯者が、いちばん嫌い。
何の実績も提示できない臆病者のくせに、「実はお前なんかより凄いんだけどね」という態度で挑んでくる人、SNSにはウヨウヨしている。
(以前にコメントしてきた@monocuruこと天野真将も同じ。あらかじめ「俺は廣田より上」という立場で、「以前からブログを読んでいた」だのバイアスをかけてくる卑怯者。)

互いに気をつかいながらも排他的な日本社会では、自尊心の形成が難しいとは思う。だからこそ、俺は努力するし工夫する。努力も工夫もしなかった、サボりつづけた負け犬に、対等以上の口をきかれたくないんですよ。悔しければ、ここまで来てみろって話です。

(C)1978 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
(C) 2007「転校生」製作委員会

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