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2019年11月23日 (土)

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半世紀にわたり巨大ロボットを演出しつづけた先に、何が見えるのか? 富野由悠季監督インタビュー【アニメ業界ウォッチング第60回】
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オリコンのインタビューで、クローバーが『ガンダム』の世界観を見ていなかったという富野監督を見て、かなりガッカリしていました。玩具を売るために努力してきたのは、富野さんご本人も一緒でしょう……と、【模型言論プラモデガタリ】で資料を掘り返せば掘り返すほど、確信が強まっていきました。
だったら、玩具会社がスポンサーにつかなくなった90~00年代の作品にロボットが出てくるのは何故なのか、聞いてみたくなりました。それで、サンライズのライツ事業部にコンタクトをとって、何ヶ月かかかって『Gのレコンギスタ』のパブリシティなら時間とれますよ、という話に落ち着いたのです。


レンタルで、『カッコーの巣の上で』。20代のころに見たことは見たのだが、漠然とした印象だけで分かった気になっていた。これだから、映画は怖い。
また、この映画は配信で観ようとすると750円もかかってしまう。110円で借りられるDVDレンタルのほうが、まだブがある。
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ジャック・ニコルソンの演じる主人公が、精神病棟の中で野球中継をテレビで見られるよう、看護婦長の前で多数決をとる。
ところが、婦長は強制的にミーティングを終了させてしまう。主人公は、何も映っていないテレビの前で「さあ、ピッチャー投げました」「打った、大きい!」といった具合に、野球中継が行われているかのように振舞う。患者たちが集まってきて、まるで野球中継を見ているかのように喜ぶ。何も映っていないテレビモニターに、患者たちの喜ぶ姿が映る。映っているのは、いわば民主主義の勝利の姿である。

船を盗んで沖に出るシーンで、港の管理人を騙すために「我々は精神学会の会員で、こちらは●●博士」とそれっぽく紹介し、カメラが律儀にひとりずつ映すのも良かった。そうすると、一見するとルーズな外見の個性的な患者たちが、大変なインテリに見えてくる。管理人は彼らの風格に気圧されて、無言で帰っていく。
このシーンでは、観客である僕も彼らに偏見を持っていたこと、権威主義に弱いことを教えられる。カメラが丁寧に、客観的に患者たちの顔を撮ることで、いわば観客は「我に帰る」のだ。
ああ、映画が息をしている……と、僕は深夜にひとり感嘆する。やっぱり人間は、感動するために生きているのだ。白けるためじゃない、感動するためだ。


最近のSNSは、なかなか疲れる。フェミニスト……という言葉がまったくもって相応しくない海外在住のお気持ちヤクザが「お前は英語話せるのか? 海外で働けるか? まだ実家住まいか?」と、歪んだ優越感丸出しで実直なオタクたちをメッタ刺しにしているのも、見るに耐えない。
海外で働こうが何だろうが、日本人は自尊心の形成に失敗するよう義務教育を受けてるんじゃないか?と思ってしまう。SNSで他人の失敗・失言を待ち受けて、「はい、バカ発見」「俺ならこんなバカはしない」と胸をなでおろして、自尊心の応急処置に必死なのかも知れない。

自分の身に起きたことをもっと書きたいけど、『マイマイ新子と千年の魔法』10周年記念上映の帰り、上映会のたびに飲む人から「廣田さん、武闘派だよ~」と指摘されてしまったので、ここは控えよう。おそらく、名誉毀損罪が成立するぐらいのことを僕はやられてると思うけどね、実名で仕事している身としては。
署名活動なんて始めてしまうと、「俺なら廣田のようにはしない(もっと上手くやる)」と必ず言われる。だったら僕より先に、どうして貴方が手を挙げなかったの? そういう、万年野党みたいな生き方のほうが楽なんだろうけどさ……。

© 1975 - Warner Bros. Entertainment

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