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2019年11月16日 (土)

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EX大衆 2019年12月号 発売中
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●“いま考えるべき『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズ”
秋葉原の大規模ダンスオフに参加した経験のある御坂しのぐさんのインタビューを含む、作品のディテール分析からオタクの社会的自認などに言及した3ページ記事です。

『ハルヒ』は、放送当時は人に薦められて(「アニメージュオリジナル」周辺では話題にのぼりがちだった)、数話見た程度。今回、第二期分を頭から見て、その批評性に魅了されてしまった。ただ、この記事は作品に対する評価だけでなく、初放送の2006年ごろの岡田斗司夫さんの発言、1981年の「アニメ新世紀宣言」にまで遡り、オタクがいかにして公的な場で自己主張を行ったのかをレポートしています。


時間が出来たので、恵比寿の東京都写真美術館へ。「イメージの洞窟. 意識の源を探る」展。
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800円ならこんなものなのかも知れないが、40分ぐらいで見終わってしまう。地下の「写真新世紀2019」は無料なので、これもついでに見て回る。
「イメージの洞窟」展は、文字通りの洞窟の写真からスタートするのだが、部屋の真ん中にプリントした紙でかこった物理的な洞窟が出来ている。その幕の内側に入ると、画の濃淡で光を通したり通さなかったり、外からでは感知できない情報に触れられる。
それが“展示"なのだと思う。先日の「富野由悠季の世界」が、いかに四角四面で面白くなかったか、ここに答えがある。写真はプリントするかモニターに映すしかないわけだが、それで終わりではない。壁にどう配置するか、壁をどう捉えるか、そこから新しい表現が始まるのだ。


「俺のBakery&Cafe 恵比寿」で玉子サンドを食べてから、秋らしい日差しで彩られた恵比寿を、東から西にかけて歩く。
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うっかりビールなど飲まないほうが、むしろ贅沢に思える。平日昼間をこうして好きなように過ごせるのだから、いい仕事をやれている。これだけ好きに過ごして貯金もあれば、半年後の予定も決まっているのだから。

恵比寿にはモンスタージャパンやミスタークラフトがあったので、高校時代から30代まで、よく足を運んだ。三鷹から恵比寿までは、山手線に乗り換えないと来られないので、ちょっとだけ不安になる。その不安感が、おそらく心地よかった。
ガーデンプレイスでは、クリスマスの飾りつけが進んでいた。


SNSをやっていると、たまに面食らうことがある。年齢が上というだけで説教モードになる人は、まだ分かりやすい。
面倒な相手は、元○○。僕に対してだったら、元ライターなので、実はあなたより身分は上なのだと明かしてくる人。どうして今、そんな凄い貴方がライターで食えてないのか、そこを聞きたい。ほぼ間違いなく、その本人が問題を起こして業界にいられなくなったか、営業努力を怠って仕事が減っていったか、どちらかだ。そしてほぼ間違いなく、本人は周囲のせいにする。
同じぐらい面倒なのは、名前を隠しているが実は○○。名前は違うけど、あなたと同じぐらい凄いライターで、あなたより稼いでいるのだ、どうだ驚いたかという人。一応、「すごいですね!」「負けました!」と挨拶することにしている。ぜんぶ嘘なので、ハナっから相手にしないこと。

その「嘘」というのは、だって証明のしようがないよね、そんな適当なHNでは?という意味。
HNならHN、ペンネームならペンネームで統一されていれば、そこに信頼が生まれる。僕が実名でしか書かないのは、常にリスクを背負っていたいからだ。リスクを冒さねば、信頼は得られない。「匿名で身分は明かせません、でも実は凄いんです、偉いんです」、そんなぬるま湯から相手を信用させたがる、その甘っちょろさを、僕は警戒するし馬鹿にもする。
「自分の現在やっている仕事はコレです!」と堂々と振舞える相手とだけ、仕事をしたい。


最近見た映画は、ドイツ映画『善き人のためのソナタ』。最初から最後まで食い入るように見たが、万人向けの映画だろう。

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