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2019年10月21日 (月)

■1021■

レンタルで、シドニー・ルメット監督の『セルピコ』。
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同じルメット監督でアル・パチーノ主演の『狼たちの午後』は良かったし()、犯罪物という意味では連続性があるはずだが、どうも『セルピコ』はピンと来なかった。ルメット監督の『オリエント急行殺人事件』も、舞台劇をそのまま撮ったようなアバウトな印象しかない。
そうなると、『狼たちの午後』を見たときの自分の感覚も当てにならないのか、あるいはその当時のほうが冴えていたのか、ちょっと不安になる。


土曜は編集者と2人、昼間から飲んだ。彼と別れてから、何ヶ月ぶりかでガールズバーへ行った。
一時期、たまにキャバクラやガールズバーへ行っても、着いてくれた嬢には必ず敬語で話すという偽善的なふるまいをしていた。敬語で話すのを、まずやめてみた。「僕はキャバクラに連れて行かれても、自分から女の子に気を使ってしまうので、かえって疲れるんですよね~」って男に、何人出会ってきただろうか? テンプレなんだよね。ええかっこしいの嘘つきの。そんないい人アピールしたって無駄だよ、楽しく遊んできたくせして。
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あと、「そういうお店に無理に、付き合いで仕方なく連れて行かされたことはあるけど、自分の金では行ったことない」とかさ。他人の金で楽しんだんであれば、かえってタチが悪いよ。「僕は女の子を金で買ったりはしませんよ、潔白ですよ」ってポーズだけなんだよ。5千円だろうが五十円だろうが他人の金であろうが、女の子の容姿と態度と時間を、アンタは金で買ったんだよ。
「売春宿に行ってセックスせず、会話だけして帰ってきた」なんていうのは、自慢にならない。男なんて、童貞であれゲイであれ何であれ、糞尿と精液のつまった袋よ。
そんな汚い自分を恥じすぎず、嫌いすぎず、開き直らないことだろう。


で、ひさびさのガールズバーは、そこそこ楽しかった。エレベーターの中で、妙に警戒されるという体験()をした後だけに、女性を嫌わずにすんだ。
女の子は三人いて、そのうち一人がなんと、【エストニア~デンマーク~アイスランド】を旅してきたそうで、写真をいろいろと見せてくれた。ようするに、「そろそろ旅に出ろ」って啓示でもあった。
海外を旅している間、それこそ飛行機に乗った瞬間から、僕は自分のことをいちばん大事に考え、自分の欲望を肯定し、ありありと靴の底から頭の先まで「自分自身」になれるのを感じる。日本社会では、どうでもいい大義名分とかキャバクラに入店しておいて敬語で話すような偽善的倫理観に拘束される。

女性というのは、僕にとっては得体の知れない圧倒的な「他人」であって、だからこそ、普段は怖い。最近は軽くなったが、電車で隣に座られるだけで緊張して、汗が噴き出してくる。だから、二十数年間も精神安定剤を服用している。もの心のつく前の幼年期、何か致命的な体験をしたのかも知れないな。いずれにしても、僕は自分を正常だなんて思ってない。
海外でも、マルタ共和国の都会っぽいバスで、隣に十代の女の子が座ったときは、汗が出てきた。混雑した近代的なバスは、あまりに日本的シチュエーションであった。そうでないかぎりは、海外では女性に話しかけられることが多いので、素直に「嬉しい」と思ってりゃいいんだ。
生きている以上は、自分を肯定しないとダメ。ガールズバーに行って救われたんなら、そんな低レベルの自分を認めてやらないと。


ところで、俺がN国党支持というだけでコメント欄で咬みつき、なぜかTwitterをブロックしてきた卑怯者・ものくる@monocuruさんは、まだこのブログ見てるのかな? こっちが無防備なのを知っていて、先回りして絡んだことすらないTwitterをブロックして自分の発言は見られまいとする、その姿勢がクズなんだよ。N国アンチの人って、なぜかヘナヘナ・ナヨナヨした卑怯者が多い。

© 1973 STUDIOCANAL

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