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2019年5月26日 (日)

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“成形色”を売りにしたスケールキット、ついに登場! 「モデルキット999」シリーズが提唱する“プラモデル本来の楽しさ”とは?【ホビー業界インサイド第47回】
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静岡ホビーショーと同日、静岡駅前の小さな宴会室で商品発表会が行われていました。逃さず情報をキャッチして、取材を申し込んでおいたのです。
誰が情報をもってきてくれるわけでもない、仕事は自分でつくるものです。ただ、原稿としてまとめる実務は、編集者の作業も考慮に入れてスケジュールを組まねば、プロとして使いものになりません。この記事は取材は30分ですが、原稿にするのに2日かけました。


僕は古風なライターなので、原稿料だけで生活費を稼いで貯金して、酒や趣味に回すお金があることを誇りに感じています。
プロというのは、「その仕事だけで暮らしていく」以上の意味を持たないのですが、最近は「フリーランス」が副業・兼業という意味にとられるので、フリーライターを名乗るのはやめています。「フリーランス」が「起業」とセットで使われると、もう怪しい匂いしかしません。
同じように、ネットで流行っている「投げ銭」システムでお小遣いをせびったり、欲しいものリストを公開してモノをねだるのも、僕にはみっともない、カッコ悪いものに見えます。


Twitterである人がタクシー代を払わず、たまたま手にしていた小夏を運転手に渡して「優しい世界」としめくくって炎上していましたが、口先で旧来の価値観をすりかえて、「自分だけは周囲に援助され、優遇されるのが当然」「上手いこと得する、ズルしてでもタダで奢ってもらった方の勝ち」に持ち込みたがる人たちは、単に社会性がなくて幼稚なだけでしょう。
「金銭ではなく時間で払う、物で払う時代が来る」と説いている起業家がいたけど、シャレにならないほどの格差社会、目の前の貧困社会を、自分の内部の価値観だけ変えてやりすごそうという悪あがきに見えて、地獄をのぞいている気持ちになります。

労働に対しては、正当な対価を要求すべきです。そうでなければ僕も仕事相手も「しょせん、自分たちのやっていることは安っぽい仕事だ」と堕落し、金銭の価値を貶め、社会を停滞させるだけ、ニヒリズムを蔓延させるだけ。
Twitterで嘘松とかパクツイを見てしまっても、「たとえ嘘でもパクりでも、心が温まったから気にしない」と居直る人は、騙されて搾取されても「自分は不幸ってわけではない」と話をすりかえる、要するに「戦えない人」だと思います。
「戦えない人」は声の大きなもの、言葉の強いものに丸めこまれるので、そういう無気力な社会になってしまっては、僕が困るわけです。労働の対価は、小夏ではく、お金で払っていだたきたい。


いつものことですが、映画を観て「泣いた」しか言わない。あれも、やっぱりやめた方がいい。
「あの映画、どうだった?」「泣いた。もう、ただひたすら泣いた」……そう言われると、そこで会話が終わってしまう。「自分の心は繊細だから、踏み込んでくるな」とコミュニケーションや議論を遮断しているわけです。そうまで自分を純粋で清廉な人間だと思い込むのは、非常に危険です。「自分の心は綺麗だ」と思い込む癖がつくと、人はやすやすと自分の感情最優先の「正義の暴徒」と化して、他人をリンチにする。

さらに言うと、「泣く」ことが、単なる共感を意味するだけになりつつある。「泣く」ことの価値が安っぽくなっている。
“表現には「共感=シンパシー」と「驚異=ワンダー」があって、詩や音楽の本質はワンダーだと思うんだけど、今は圧倒的にシンパシーの時代ですよね。”
僕は、映画にワンダーを求めている。映画の構造、表現そのものが「興味深い」ときに感嘆するし、泣きもする。逆に、年末に完結篇が公開される新作の『スター・ウォーズ』のように、あまりに作品が無様で、情けなくて涙が出るって場合もあるでしょ? 「泣く」にも、いろいろな意味があったはずなのに、今は「自分の繊細な感受性が震えた」だけになりつつある。怖いです。
結局、そうした個人の心の堕落は、社会をますます不安にしていく。だから、毅然とした強い心を持っていたい。


最近、「NHKから国民を守る党」の動きが毎日めまぐるしくて、ついついYouTubeを見てしまう。
代表の立花孝志さんとは同い年で、彼は愛国心をもってNHKに入社したらしい。だから、思想的な偏りがゼロではないけど、彼はそれを隠さない。お金についても公表しているし、党の中で何をどう決めているのか、戦略もすべてYouTubeで話してしまっている。
彼が憤るのは、たとえば区役所の選挙管理委員会が自民党OBによって牛耳られ、法律ではなく総務省の指示で立候補をもみ消そうとしている現場に立ち会ったときだ()。これが一番、凄かった。ようするに、彼はズルが嫌いなんだよ。力の強いものにへつらって、ナアナアで誤魔化しながら生きるのがイヤってだけなんだ。

ウソと脅しで塗り固めないと維持できなくなっているNHKをスクランブル化したら、組織は変質せざるを得ないし、日本のあちこちでウソをつきながら仕事している人たちがグラつきはじめるだろう。僕は、そこに期待している。誰もがウソをつかず、正直に自分のやりたいことを仕事にしていっぱいお金を稼いで、自分の幸せを追求する。誰ひとり例外なく、ひとりひとりが幸せになる。それが理想の社会。僕を嫌いな人は不幸でいい、なんて思わないですよ。
だけど、みんな勇気がないから、ちょっとずつ自分を誤魔化しながら生きている。「フリーランス」というウソ、「お金じゃない」というウソ、「優しい世界」というウソ、「泣いた」というウソ……。今、深刻な時代なのは確かだ。

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