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2019年5月12日 (日)

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9日(木)は、静岡ホビーショーで取材2件。前日の8日(水)から静岡入りして、ホビーショーに出展しないメーカーさんを訪ねて意見交換した。いくつか、具体化できそうなアイデアが出た。
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夜はホテル近くの居酒屋で、ひとり酒。旅先の常で、ジョッキ二杯と静岡茶ハイ一杯で、すっかり酔いが回ってしまう。バーに寄ってワインでも飲みたかったけど、店で悪酔いするのが怖いので、コンビニのカップワインで我慢した。ホテルの部屋で飲むなら、酔いすぎたらやめればいいし、なにかと調整がきく。翌日は取材があるので、二日酔いにでもなったらシャレにならない。
ひとりで寂しくないのかって思われそうだけど、僕は、旅はすべて一人。誰かと呑むのも、よっぽど仲のいい友達と、月に一度程度。仕事がらみの酒で、窮屈な思いしたくない。みんなでワイワイとか、著名な業界人に囲まれて……ってのは興味ない。僕は僕にしかできない仕事をやっている自覚があるので、価値意識を理解してくれる仲間は少しでいいし、おのずと少数精鋭になる。

こういう、ひなびたスナックがあるところも、地方都市の魅力だ。一軒目の居酒屋で酔ってしまったので、寄るわけには行かないけど。
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こんな風に、家をもたずにホテルを転々としながら取材して歩き、原稿も旅先で書くわけに行かないかな?と、考える。


ホビーショーは、静岡の小学生を招待する特別日にメディア取材が入ってしまって、情報がどんどんウェブにアップされた。
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見本市として最新製品を真っ先に見に行く意義は、ほぼ完全に霧散した。取材で知り合ったメーカーの方たち、いつもは東京で会う模型メディアの方たちと、ふと出会って話しこむ。東京では話しづらいことも、ここなら気楽に口にできる。それが、ささやかな楽しみだ。
声優さんかアイドルか知らないが、若い女性が「ハイーッ、今度は○○さんのブースにやってきましたーっ!」と頑張ってレポートしていたけど、どこもかしこも似たような盛り上げ方をするんだなあ……。なおさら、空虚さが増す。アイドル的な立場の女性にプラモデルを作らせて「どうですか、難しいでしょう? こうすると上手にできるんですよ、知らなかったでしょう?」式に、おじさんがレクチャーするのも男尊女卑で時代遅れに感じる。

女性を、「無知で無垢なアイドル」として使うしか盛り上げ方がないとしたら、模型趣味はどんどん時代に取り残される。僕の取材してきた実感だけど、模型メーカーでは女性の開発者も多く活躍していて、女性モデラーも(顕在化していなかっただけで)以前からいっぱいいる。メディアが頭を切り替えられてないだけだろう。そんな風だから、僕が企画をねじこむ余地がいっぱいあるわけだ。


9日夜に編集者と2人で帰宅して、翌日夜は藤津亮太さんのウェブ番組『アニメの門』に出演。
藤津さんとはマチ★アソビで即席のトークショーをやって以来だから、7~8年ぶりだと思う。お題は『∀ガンダム』なので、静岡へ行く前と帰ってきた夜、しっかりメモをとりながら何度も作品を見直しておいた。藤津さんとは意見が異なりながらも、お互いに「なるほどそう考えたか」と納得しあえて、有意義な2時間になった。

だけど、Twitterでの反応はどうかな?と、キーワードで検索してみたら「これは俺の好きな方向性じゃない、というような論じ方」を、僕が多くしていたという。うーん、どの発言がそうなのかな? 批判する以上は根拠を用意していったはずなので、おおいに首をひねった。「好きな方向性」だとか、そんなレベルでプロが仕事できるわけないでしょ?
というか、自分の名前で仕事してないくせに「知識量はこっちの方が上だぜ!」とイキってる素人さん、本当にめんどくせえ。プラモ媒体は「リスナー」と「プレイヤー」に分かれていて、僕は「リスナー」に徹底しようと決めているので、「プレイヤー」の皆さんに敬遠されることは計算の上なんです。でも、アニメって作り手以外は「リスナー」しかおらず、優れた「リスナー」と愚かな「リスナー」がいるという考え方があるらしく、そこが面倒。

小学校の頃、揶揄するニュアンスで「怪獣博士」って呼び方があった。怪獣博士は、ちょっとでも誤った怪獣情報を聞くやいなや、「それ違うよ!」と横入りしてくるウザい存在。好きなものを使って他人を貶めたり嘲ったりするから、怪獣博士は嫌われるんだと思う。怪獣のことなんて真剣に考えてない無知なクラスメイトが間違った発言をしてくれないと、怪獣博士は己のプライドを維持できないわけだな。
僕は誰とも競いたくないから、いまのポジションを手に入れた。どこへ行くのもひとり、酒を飲むのもひとり。贅沢な身分だと思うよ。他人に勝とうとしてないから、ひとりの贅沢ができる。徒競走で一等とビリッケツがあるのが嫌で、トラックを降りてしまった人間なので。ビリッケツの悔しさとプライドを持ったまま、トラックの外で歩いたり走ったりしているだけなんだ。「お前、トラックの上に乗ったらビリッケツだぞ! みんなと同じルールに従えよ!」と僕を叱ったところで、無駄ですよ。誰とも競うのもやめた人間なので。ビリッケツは確かに悔しいけど、かといって、僕が一等で誰かがビリッケツになるのも嫌なんですよ。

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