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2019年3月10日 (日)

■アゼルバイジャン旅行記-3■

■3/3-3 アイスティー
今回の旅では、本当にスマホとauの定額サービスに助けられた。ちょっと迷っても、MAPさえ開けばどうにかなる。バスの時刻まで分かるのだから、手放させない。ただ、欠点は電力消費が激しいこと。
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バクー市内の大き目のレストランへ入ると、すべてのテーブルにコンセントが備えてあって、助かった。ただし、やっぱりビールは置いていない。店員は英語が通じたが、「ビ、ビール?」と大げさに驚かれた。やむなくアイスティーを頼むと、またしても「ええっ?」という顔をされて、缶にストローのついた子供向けのような飲み物が出てきた。
上の写真すべてで8マナト。安い。
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昨日と同じ公園を歩いていたら、「頭の三箇所にチップを埋め込まれているので、日本人であるあなたに助けてほしい」と、なにかSF的な妄想を語る青年に話しかけられた。あまりにも寒いので、旧市街へ向かうのはやめて、ホテルへ帰ることにした。

さて、ちょっと早いがSPARでビールとポテトチップスを買って帰ると、あの色白のお嬢さんはおらず、メガネをかけた青年が座っていた。翌朝、チェックアウトする時も、その青年が椅子に座ってソシャゲをしていた。

■3/4-1 バクーからシェキへ
どうして前夜、夕方から寝たのか? 今日、首都バクーから6時間もかかるシェキという町へ移動するからだ。明るいうちにシェキへ着こうとすると、なるべく早い時間の長距離バスに乗りたい。インターナショナル・バス・ターミナルは市の外れにあるため、8時までにはホテルを出たいわけだ(アゼルバイジャンのホテルでは、朝食は8時から。このホテルは8時半だった)。

スーツケースを引きずって近くのバス停まで歩き、バクーカードを機械にかざして、路線バスに乗車。チャージ金額が不足することは、最後までなかった。便利なカードだ。
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(ホテルの裏手がこんな瓦礫なのだから、すごい場所に泊まっていたものだ。)
路線バスで、インターナショナル・バス・ターミナルを目指した。大きくて分かりやすい建物なので、降りるべきバス停はすぐ分かった(車内アナウンスはアゼルバイジャン語なので、まったく当てにならない)。
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こんなに大量のバスが停まっているし、まず間違えない。
チケット売り場はすぐに見つかったのだが、「シェキ」と書いたメモを見せると「2」と言われた。それは2番窓口という意味だったのだが、僕は2階にもチケット売り場があると勘違いして、上のフロアへ行ってしまった。
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2階より上は、こんな体育館のようなスペースと、あとは狭いところにゴチャゴチャとオモチャやら旅行鞄やらを並べた商店街(朝8時代なので、客はひとりもいない)があるだけ。すっかり迷ってヘトヘトになり、再びチケット売り場に戻り、ようやくシェキ行きのチケットを手に入れた。
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9時出発で、乗車は30分前だという。朝食がまだなので、売店でハンバーガーとコーラを買った。
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なかなか綺麗なバスだが、トイレはない。英語で会話できるチケット売り場で「トイレはどこですか?」と聞くが、これが通じない。乗車口のある下のフロアだったかな、男性用トイレを見つけられたのは。とにかく、無駄に複雑なんだ、インターナショナル・バス・ターミナルは。

■3/4-2 45分
長距離バスは、ほぼ満席だった。隣には、どこか憂鬱そうな青年が座った。その青年はシェキまで行かず、途中の工場で降りて行った。
9時に発車したバスは、12時すぎ、レストランに停まった。多くの客がトイレへ行く。レストランの入り口で、ガタイのいい青年につかまり、厨房まで連れていかれた。「バスは45分も停車する。だから、何か食べていけ」と言う。実際には、バスは20分程度しか停まらないので、シェキへ行く人は要注意だ。
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チキンを頼んだところ、こんなに大量にテーブルに並べられた。この中から食べた分だけを支払うのだが、20マナトもとられた。
何より、僕が食事を終えてバスに戻ると、ほとんどの人が着席していて、車掌にボソッと何か言われたのが気になった。ちょっと、気まずいムードになってしまった。

■3/4-3 シェキ
乗車中に尿意に悩まされることもなく、小さな町シェキへと着いた。バス停はやや町外れにあるので、さっさと明後日のチケットを買っておく。英語は通じる。
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シェキはとにかく小さな町ではあるが、タクシーは多いし、大きなスーパーマーケットもある。すぐにタクシー運転手が声をかけてきて、「町内一周してもいいよ」「眺めのいいところも知ってるよ」と、たどたどしい英語で話しかけてくるのだが、今はにとかくホテルだ。

綺麗なホテルだったが、レセプションのお姉さんはムッツリした表情の美人で、笑顔ひとつ見せなかった。この歳にもなると、笑顔というのは愛想ではなくて、心のあり方だと分かってくる。「笑ってなくても笑っている」顔だってあるし、「笑っているのに笑っていない」顔もある。
それが表面に出てこない人は、精神的に未熟で心が狭いんだと思う。

■3/4-4 パンチング・マシン
ホテルの近くに、ビールも売っている個人経営の店があり、「なかなか良いな。あとで買いにこよう!」と喜んでいたら、中で話していた若者たちがジーッとこちらを睨んでいて、僕のドアの閉め方が悪かったのか、店から出るなり「バン!」と、すごい音でドアを叩きしめた。
また、レストランへ入ると、3人も店員がいるのに、誰もメニューを持ってこないし、完全無視であった。「じゃあもういいや、さっさと帰って寝てしまおう」と、大きなスーパーでビールとポテトチップを買って、それを夕食にすることにした。
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ひでえ田舎町に来てしまったなあ……と、うんざりした気持ちでホテルへ向かうと、静かな公園があった。よく見ると、何か店がある……看板には、射的の絵なんて書いてある。というか、店先にパンチング・マシンなんてあるぞ?
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すると、左側の建物のドアからオジイサンが出てきて、「バーン! バーン!」とライフルを打つ真似をしたり、「ドカーン!」とボクシングする真似を始めた。笑って立ち去ろうとして、「変わったお店だし、写真だけでも撮っておくかな」と立ち止まると、またオジイサンが出てきて、遠くでボクシングの真似をはじめた。
「これはもう行くしかない、絶対面白いことになる!」と踏んで近寄ると、パンチングマシンを自分の硬貨でプレイさせてくれた。
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「いいか? こう構えて、ここを狙ってパンチだ!」と、アゼルバイジャン語でレクチャーしてくれるのだが、僕のパンチは今ひとつだったようで、表示されたスコアを指差して、大げさにションボリした顔をする。
そして、もう一枚コインを入れて「こうだよ、こうやって構えてドカーンと打つ!」と、熱烈にコーチしてくれるので笑ってしまう。それでも今ひとつだったようで、「今度はあなたのお金でやってごらん」という仕草をしたが、僕はポケットにあったコインを渡して、笑いながら手を振った。すっかり、心が温かくなった。
こんな辺鄙な田舎町にパンチング・マシン、そしてオジイサンのジェスチャーがミスマッチで、もう笑うしかなかった。

……このオジイサンとの話、翌日ちょっとした展開が待っているのである。

(つづく)

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