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J Wings (ジェイウイング) 2019年4月号 21日発売予定
『素組みだからよく分かる! プラモで学ぶ 最新鋭機F-35B 前編』
企画・構成・執筆しました。ハセガワさんの1/72 F-35ライトニングII (B型) “U.S.マリーン”を素組みして、編集部と一緒に「どうしてこういう構造になっているのか?」「このパーツ割りは、実機に比べてどうなのか」と検証しつつ、どこも改造せず塗装もせず、ひたすらキットの美しさを愛でながら、同時に機体構造も勉強しよう……という短期集中企画です。
僕からの持ち込みとはいえ、編集部からの逆提案もあり、おおいに助けられました。また、模型誌以外に、プラモの素組みレビューを載せる!という野望を、まずひとつ満たせました。
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本日のダルデンヌ兄弟監督映画は、サスペンス・コーナーにあった『午後8時の訪問者』。
ある女医の病院で、扉を閉めた後にチャイムが鳴る。研修医の青年が「急患かも」と立ち上がるが、女医は「無視していい」と青年を止める。
そのチャイムが雪だるまのように大きくなっていき、実は殺人事件の起きるトリガーだったと判明する。
女医は、助けを求めてチャイムを押したのに殺されてしまった黒人女性の映像を、後から警察に見せられ、愕然とする。「あの時、私がチャイムに反応していたら…」と罪悪感にかられて、被害者の死因や名前を探り出そうと歩き回る。
ラストになって、またチャイムが鳴る。モニターを見ると、殺された黒人女性そっくりだ。いわば、「チャイムと黒人女性」で映画全体をサンドイッチする「ブックエンド形式」のプロットだ。
ただ、プロットに頼りすぎ、真相はすべてセリフとして語られるのが、今ひとつだった。
むしろ、カメラがゆっくりとPANして対象物をとらえ、再び人物の顔に戻ってきたとき、すっかり構図のありようが変わっている。その計算されたカメラワークに目を奪われた。手持ちカメラではあるが、常に最適の構図を確保するため、膨大な技術が投入されていると気づかされた。
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「お前やってることは法律に引っかかってんだよ!」 コインハイブ事件、神奈川県警がすごむ取り調べ音声を入手(■)
性犯罪者は、かよわそうな反撃してこない女性を狙うそうですね。権力者も同じです。弱そうな相手をマークして、恫喝する。NHKの集金人、税金の催告状、すべてそうです。脅して屈服させる。話し合いで説得しようという発想が、そもそも抜けている。
正論では勝てないので、「犯罪だから」「法律だから」でねじ伏せようとする。
上のニュースを見たとき、仮想通貨を先日の改造フィギュア(■)に置き換えてみた。
取調室で、「こんな少女の人形なんかをいじって、お前は変質者だろ! 恥ずかしくないのか!」ぐらいは言われたでしょうね。容疑は著作権法違反で、いま違法ダウンロードの刑事罰化が進んでいるので、警察を批判しただけで即逮捕になりかねない。
そして、警察職員だけでなく、マスコミも一般市民も「逮捕されたら有罪確定」と信じている。この国の人権意識など、その程度のものだ。しかし取調べ段階ではもちろん、刑が確定しても人権は消滅しない。それが民主主義だ。主権は、我々にあるのだ。
なので、諦めてはいけない。
(C)LES FILMS DU FLEUVE - ARCHIPEL 35 - SAVAGE FILM – FRANCE 2 CINEMA - VOO et Be tv - RTBF (Television belge)
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