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2018年11月12日 (月)

■ジンバブエ旅行記-4■

■11/4-2 ビクトリア・フォールズの朝食
この写真の朝食、いくらに見えるだろうか?
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答えは、130ドル。本日のレートだと、14,831.24円。1万5千円。これが2日分で260ドルだから、計3万円もとられた。ビクトリア・フォールズで泊まったホテル、“Sweet Holiday Homes”。要注意である。
朝食はオプションなのだが、値段の書いてないメニューを見せられ、「じゃあ、フライド・エッグとソーセージと、ジュースと……」と希望を言うと、その場で女将が値段を口にする。現金のみ、レシートはない。
このホテルがあるのは、チノチンバという現地の人たちが住む住宅街で、観光地からは徒歩50分ぐらい。ビクトリア・フォールズまで歩けば、レストランがいくつもある。
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このハンバーガーとビール2本で、ぜんぶで31ドル。130ドルの朝食が、いかに法外か分かるだろう。
またいきなり話が飛んでしまったが、ビクトリア・フォールズといえば、260ドルも現金で朝食代をとられたこと。VISAカードが、いくつかの店で使えなくて、ビクビクしながらお金を使ったこと。まずは、この2点が思い出される。

■11/4-3 小さな花
長距離バスで6時間ほど、ビクトリア・フォールズに着いた日の夕方は意地になって町まで歩き、急いで滝を見に行った。入場料30ドル。
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しかし、ちょっと広めの公園といった程度でガッカリした。アルゼンチンのイグアスの滝は、3日通っても飽きないほど色々な組み合わせのアクティビティがあり、飲食できる場所も豊富だった。何より、景観を楽しめるよう様々なルートが用意されていた。
ビクトリアの滝は翌日も端から端まで歩いてみたが、単調で、すぐ飽きてしまった。

ビクトリア・フォーズに着いた初日、良かったこともある。
●タクシーの運転手が、迷いながらも粘り強くホテルの場所を探してくれたこと。値段は僕に決めさせてくれたので、かなり多めに払った。とにかく、タクシーがボッたくったことは一度もない。「そんな安くて大丈夫か?」と思うような値段を提示してくる。
●歩いてホテルに帰る道すがら、バスが停車してクラクションを鳴らした。気にせず歩いていたら、運転手の青年が降りてきて、知らずに歩道に落としていたカメラを拾って届けてくれた。驚いて御礼を言うと、素晴らしく澄んだ瞳の青年であった。
●コーヒーを持ってきたホテルのメイドさんが、緊張した顔で「明日の朝食は何時にしますか?」と聞きに来た。「7時」と答えると、パッと別人のような愛らしい笑みを浮かべた。まるで、小さな花が咲いたようだった。キザなことを言うようだが、黒人女性の表情の変化は、素晴らしい。顔の造形ではない。美醜ではない。神秘的な表現力がある。

ホテルには3人のメイドがいて、それぞれ個性的だった。コーヒーを持ってきてくれた子は、おそらく最も若くて未熟なんだと思う。翌日の夕方、ホテルが停電になったとき、僕が大げさに驚いたり嘆いたりしていると、口に手を当てて、声をころして笑っていた。
なんとまあ、美しいお嬢さんだったことだろう。滝なんかより、何倍も美しいものが見られた。本当に、小さな花みたいなんだよ。

■11/5-1 ペテン師

翌朝も、歩いてビクトリア・フォールズの町まで歩いた。女将が車で通り過ぎて拾ってくれることもあったが、基本的には「がんばって歩け」などと平気でいう。誠意のない人だったなあ……。

そして、ツアーを申し込むために旅行会社に立ち寄ったものの、カードが使えるかどうか不安なので、しどろもどろになってしまう。
ガッカリして、ふらふらと旅行会社を出たところ、20代後半か30代ぐらいの元気のよい青年に捕まってしまった。「なにかアクティビティを探してるのかい? ヘリコプターもラフティングも何でもあるよ! 俺は旅行会社に勤務してるんだ。ホラ、あれが俺のオフィスだよ!」などと調子のいいことをまくしたてるので、まず一軒目だけ着いていってみた。
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ヘリは時間が短いし、象さんを見るだけなら、100ドルしないのでそれかなあ……と思っていたら、象さん関係のツアーは120ドルだという。カードは、やっぱり使えないので現金で払うか……いや、朝食代で260ドルもとられたショックで、120ドルも現金は払えない。だけど、彼らに現金を見せてしまったんだよね、チラリと。
すると、青年は「じゃあ、ディスカウントするよ。俺に25ドル、窓口に座っている彼に50ドル、現金で出せないか?」 だから、現金は使いたくないって。「この会社はダメだなあ。もっと大きな会社に行ってみよう!」って、おいおい。「俺のオフィスだ」って言っただろうが。

次の旅行会社に行ったら、あっさりとカードは使えたんだけどね。だから、その青年に騙されたってほどではないんだ。
でも、いつの間にか「俺はアーティストなんだ。俺の彫った置物を見てくれるかい?」って、いつの間にか旅行会社勤務からアーティストに設定が変わってるよ。
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で、上の7センチほどの置物を21ドルで買うまで、離してくれなかったんだけど、土産物屋に入って「俺のお姉さんだよ!」って、スラリとした美人を紹介するんだよね。そのお姉さんが、ニコリともしないので、なんかすべて分かった気がした。こうやって毎日毎日、買う気のない観光客を店に連れてきて、どうしょうもないセコい商売してるんだろうなあ……って。
130ドルの朝食に、21ドルの置物ねえ。

ツアーの時間は15時なので、それまで5時間も時間をつぶさないといけない。
もう一度、ビクトリアの滝に入園して、園内でジュースを買ったら、売り手の少年が「コールド、コールド」って笑顔で言うんだ。その笑顔が、本当に綺麗というか、邪気がなくて。
ホテルの女将もペテン師の青年も、笑顔がドス黒いんだよ。肌の色のことじゃないよ。笑顔にウソがあるのは、人種国籍を問わない。滝よりも動物よりも、人間のほうが面白いんだ。

(つづく)

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