■1031■
■11/04 ブラワヨ→ヴィクトリアの滝(バスで移動)
■11/06 ヴィクトリアの滝→ブラワヨ(バスで移動)
■11/07 ブラワヨ→ハラレ(飛行機で移動)
ジンバブエに着いてからのバス、飛行機はすべてネットで予約できたので、移動は大丈夫だろう。というか、落ち着いて観光できるのはヴィクトリアの滝に着いた翌日のみで、あとは基本的に移動。ブラワヨ~ヴィクトリアの滝間のバスは、6時間ほどかかる。
しかも、到着が20時だったりするので、前もってホテルに「遅くなるけど大丈夫か?」とメールしたのに返事ナシ。
宿でいちばん酷い目に合ったのは、ギリシャのサントリーニ島で、どうしても到着が23時すぎになってしまう。暗くて、印刷したホテルの地図が役に立たず、汗だくになって町を何往復もした。結局、遅くまで空いているトラベルセンターに頼み込んで、空いているホテルを探してもらった。
個人経営の安宿だと、そういう場合がある。今回は奮発して、そこそこ大き目のホテルにしたから大丈夫とは思うが……地図を見て「これぐらいバス停から歩けるな」と軽く見ていると、いつも汗だくで駆け回ることになってしまう。
というより、外務省はジンバブエ全域を「レベル1」に指定して、夜間の外出に注意を呼びかけている。
■
ジンバブエは、今年9月、首都ハラレでコレラが大流行した。航空券をとった後なので、どうにも回避できなかった。
●十分に手洗いしてから食事
●路上の食べ物を買わない
●水道水を飲まない、歯磨き時にも注意
●氷にも注意
なので、常に水を確保しておきたいのだが、買い物はカードが使えず、米ドルで払うとお釣りがいろいろな国の紙幣や硬貨が混ざってくるのだそうだ。
スウェーデンは、コンビニでジュース1本買うだけでもカード。その便利さに気がついてから、オーストラリアとマルタではカードを主に使って、現金は予備と考えた。だが、状況によってカードが使えなくなる事態がオーストラリアで起こり、現金も引き出せないので都会の真ん中で進退きわまった。
今回は食事にも水にも気をつけて、スリにあわないように現金を管理しなければならない。短い距離でもタクシーで移動し、なるべくレストランで食事して、これまでのような路上での買い食いを控えるとなると、それなりにコストがかかる。
だけど、治安面では絶対安全で、一本で日本に帰れるオーストラリアのケアンズで「カードが使えず現金もない」最悪の事態に直面したので、何がいいとか悪いとか、自分には決められない。
海外にいるときの自分は、何も遠慮することなく、感情も欲望も丸出しになる。その開放感だけは、何にも代えがたい。日本にいたままだと、あの自由な気分を忘れてしまう。
■
そういう意味で、日本的な感覚を引きずったままだったのはスウェーデンで、物価は高いし人は多いし、心休まることがなかった。公園で昼間からビールを飲んでいたら、近所のおばさんに文句を言われた。確かに、東京の公園で昼間からビールを飲んでいる外国人がいたら、僕だって警戒してしまう。
だから、東京とストックホルムは似ている。「こんなことをしたら恥ずかしいんじゃないか」と余計な気をつかってしまい、開放感は乏しかった。
海外にいる間、僕は少量の酒で十分に酔えて、早く眠れる。
30年近く常用している精神安定剤も、海外では服用を忘れている場合さえある。路線バスの中で女性が隣に座ったときは、つい緊張してしまうが、飛行機だとまったく平気だ。その辺で、どういう心のメカニズムが作用しているのか、いずれ知る日が来るのだろうか?
路線バスは日常的な乗り物だから、その日常性が、僕を脅かすのかも知れない。
僕にとって海外旅行とは、廣田恵介というゲームを一時停止して、名無しのアジア人として現実と関係を結びなおすことだ。
| 固定リンク
| コメント (4)
| トラックバック (0)