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2018年6月19日 (火)

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4Dアニメ屏風「トキノ交差」によって、四宮義俊監督は何を“乗り越えよう”としているのか?【アニメ業界ウォッチング第46回】
T640_764048渋谷スクランブル交差点の四面モニターでしか完成映像を見ることのできない、インスタレーションのような短編アニメ『トキノ交差』の四宮監督にインタビューさせていただきました。
この一本が、すごい完成度というわけではないです。また、四宮さんに突出した才能があるとは、今は言い切れないと思います。YouTubeにアップされた動画を見て、イマイチだと感じる人がほとんどではないでしょうか?
でも、「ちゃんと渋谷駅前の交差点で見たか?」と反論できるところが、この試みの面白さです。「渋谷駅前でしか見られないなら、こうすべきではなかったのか」とは、誰にも言えないはずです。予定調和より、答えの見えないことの方が、ずっと面白いです。

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『ひそねとまそたん』記事、第2回です。今回は、第一回のようなドラマチックな出来事()は起きていませんが、やはり僕にとっては異種体験だったし、完成した記事は航空雑誌のページとしては正常なのか知れないけど、アニメの記事としてはタガが外れています。
僕が出したアイデアを編集長が10倍の濃度にして投げ返してきて、僕が手元にあるアニメ用資料の中から情報を付け加えて、また専門知識で投げ返されて……の繰り返しで生まれた2ページです。

今回は、キャラクターの絵は一枚もないです。その代わり、多分どこにも載っていないであろう設定画が掲載されています。


タミヤ模型の田宮俊作会長が「功労賞」を受けたとのことで、昨日、文化庁メディア芸術祭35524082_1743833632377210_274174896 の受賞作品展に行ってきました。
16日土曜日に俊作会長の講演があったのですが、予約こそしたものの、どうしても外せない打ち合わせが入ってしまい、行けませんでした。ですが、聞きに行った方たちは何とも微妙な感想を持っているようです。

「功労賞」だから、展示スペースが狭いのは仕方ない。だけど、リアルタイムでタミヤのプラモデルを楽しんでいる僕としては、受賞理由が「プラモデルの草成期から業界を牽引してきたから」なのが腑に落ちず、箱絵やロゴマークを今さら評価する姿勢にも首をひねりました。
エポックだったことは分かりますが、51年も昔のキットがロクな説明もなく展示されていて、最新キットがスルーされていたのは「功労賞」、「長いことお疲れ様でした」という意味なのでしょうか。アニメや漫画やゲームは、最先端のものが評価されてるのに、プラモデルだけは「素朴で懐かしいもの」「昔かたぎの職人が手づくりで頑張ってるもの」、ようするに『三丁目の夕日』カテゴリーに入れられてしまう。

そのレベルにまで落とした方が、選者や編集者が楽だし、受け手も楽に理解できるんですよ。楽に理解できるということは、そこから先へは入ってきてくれない、という意味です。


メディア芸術祭を叩いても仕方ないので、もっといい媒体で、いい記事を見てもらえるように努力するしかないんです。

簡単なことが、当事者の勇気がなかったり、段取りが下手だったりして、どんどん潰れていく。潰れないまでも、連絡や報告が雑すぎて、やむなくクオリティを落とさざるを得ないことは頻繁にあります。
どんなに才能やセンスがあっても、締め切りを守れない人には仕事は振れない。すると、ごく少数の人がたくさん仕事を引き受けざるを得ない。その現実を、ありありと肌に感じているところです。

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