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2018年3月 4日 (日)

■0304■

チンギス・ハンを茶化したおかげで問題視された児童向け漫画『やりすぎ!!!イタズラくん』。51z9kaxhrel_sx314_bo1204203200_ 第一巻しか読んでないが、口うるさい校長先生やコンビニにたむろしている怖い不良たちにイタズラをしかける痛快な内容だった。強者や権威を茶化す姿勢がいい。
Twitterで、ある人から作者のデビュー作『悪魔製菓』も教えてもらった()。小学館のサイトなので、リンクを貼っても問題ないだろう。
デビュー作の方が分かりやすいと思うが、吉野あすみという作家は罪悪感をテーマにしているように見える。ウソをついたり、過激なイタズラをしかける主人公ばかりで、子供たちに悪影響はないのか? あるかも知れない。だけど、そこから先はひとりひとりの子供たちの心の問題なので、たかが大人が偉そうに口出しする領域ではないと僕は考える。
雑菌や汚濁にまみれて罪悪感や自己嫌悪に苦しみながら、何が大切なのか、何が美しいのか、もがきながら自らの手で掴み出していくのが人間じゃないのか? 子供をなめるなと言いたい。

子供というより、他人の心の内側をコントロールできる、コントロールしてもいいと過信している傲慢な大人たち、あなた方のほうが、よっぽど有害だよね。
誰の心にも、他人に言うことを聞かせたいコントロール欲があって、その幼稚な欲望に抗えないあなた方は見苦しいよねって話。


そもそも、Twitterの中だけで何でもかんでも済ませすぎなんだよ。落ち着いてソースの信憑性を検証したり、裏をとることなく、いきなり「これはアウト」「これはNG」と判断してしまう。
テレビか何かのキャプチャ画像だけ貼って、番組名も何も書いてないのに「これはマズイでしょ!」と即断する。ニュースサイトが、これまた裏をとらずに「ネットやSNSで反響があった」と取り上げてしまう。ポスト・トゥルースだよね。
いつか、もっと酷くなるんじゃないかと危惧していたら、もうとっくに酷くなっていた。慎重に、丁寧に行動する人は少なく、責任を引き受ける人はもっと少なく、自分のその場の衝動的感情だけを優先させていく。日本に貧困なんてないとか、生活保護は不正受給ばかりだとか、反日だとかパヨクだとか、フェミだとかクソオスだとか、すべて表か裏かってだけで、思慮の浅さは同じだよ。

ふともも写真展中止「お客様からのご意見を受け」

この件にしても、クレームを出す側、受け入れる側、どちらも深く考えていないんだなと思う。似たもの同士が、勝手にやり合っているだけじゃないだろうか。
学生時代に痴漢被害にあった人が、女子高生を性の対象にする表現をイヤだと思うのは、理解できる。だけど、この展覧会を中止にしても、痴漢被害が減るわけではない。何となく鬱憤が晴れた、目の前から汚物がなくなってスカッとしただけではないのか……。

男社会が維持されているのは、肉体的・社会的強者が好き勝手にふるまっているからであって、彼らと対決しないと痴漢も性犯罪もなくならないと思う。どうして、痴漢加害者に警察官がこんなに多いのか、教師がこんなに多いのか。
「他人をコントロールしたい欲求」は、権力と仲良しなんだ。なのに、表現者ばかりが叩かれて、権力者たちは一石二鳥でメシウマだろうな。


今日は日曜なので、NHKの集金人が来た。今度は「この建物の放送設備を担当しておりますレジェンド」と名乗ったが、いつもNHKとは言わない。
最初が「テレビ会社の者です」、次が「あなたの個人情報をバラします」、その次が「廣田恵介様に~が届いております」、いつも正直に名乗らないし、いつも警察を呼ぼうとすると退散するので、彼らもNHKも「後ろめたいことをしている」と分かっているはずなんだよな。

訪問員による嫌がらせ、そうでなければ「やむなく告訴します」の二通りの方法しかないのに、それで勝ててしまう。本来なら成り立たない無理を押し通そうとするから、力で殴りつけるしかなくなる。正面から話して理解してもらうのが無理だから、騙すか脅すしかない。

NHK受信料徴収員の男が訪問先でキスし逮捕「仲良くなったと思い…」

こんな事件もありました。権力と性犯罪ってのは、いつもセットなんじゃないかという気がする。表現は議論する余地を与えてくれるが、権力は議論そのものを奪うからね。

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