■マルタ旅行記-1■
2017年の11/1(水)~11/9(木)まで、南欧・地中海に浮かぶ島国・マルタ共和国へ旅行してきました。
4月のオーストラリアへの旅行では下調べが十分ではなく、一日ボーッと過ごしていることが多かったので、今回は巨石神殿などの名所をなるべく多く回るよう、フェリーと路線バスを使いました(7日間乗り放題のカードが21ユーロで、ゴゾ島とマルタ本島の両方で使用可能)。
■11/1 砂糖のべったりとまぶされた焼き菓子
まずは吉祥寺発のリムジンバスで成田空港へ。航空路は、ターキッシュエアラインズを使用。諸税込みで79,600円。
寒い機内であまりよく眠れないまま、とても大きなイスタンブール・アタテュルク空港でトランジット。4時間ほどあるので、ハム・チーズ・レタスのサンドイッチを食べます。機内食も3回ほど出るけど、こういう食事のほうが人間らしい気がするので、機内食を残してでも食べます。
朝4時ぐらいに次の飛行機が出るので、もうちょい何か食べておこうと思って、搭乗ゲート前で小さなパイのようなものを注文。これがなんと、砂糖のべったりとまぶされた焼き菓子であった。日本では甘いものなど口にしないのですが、海外なので食べます。これがけっこう、美味かった。
■11/2-1 体がズレるほど強力なG
朝8時ごろ、マルタ国際空港に到着。気温は20度で、いい天気。日中の気温は18~22度ぐらいで、半袖の人も多かった。僕はジャケットを着ていったし、中には皮のコートを着ている人もいたけど、半分ぐらいの人は半袖、短パン。海の上では日差しが強いので、日焼け止めクリームを持っていって正解だった。
空港のカウンターで、7日間有効なバスのカード(Explore)を購入。こういう必ず買うものは、メモに書いておいて、それを見せながら話せば確実です。だいたい、僕は水もコーヒーも口で言っても通じません。指差さないと分かってくれません。
21ユーロです。バスに乗るとき、運転手席でかざせば、ピッと音がして魔法のように通過できます。しかし、これから7日間もあちこち乗りつづけるバス。これが便利でありながら、ちょっとクセモノであった。
基本的に、掲示板の「NEXT」のあとの文字列をよく見て、降りたいバス停に着く前に停車ボタンを押せば止まってくれます。どのバスでも、車内の時計はなぜか一時間ほど進んでいるので、気にしてはダメ。
それよりも、急カーブの多い道を全速で走るため、椅子に座っていても体がズレるほど強力なGがかかります。スーツケースを置けるスペースもありますが観光バスではないので、巨大な荷物が車内を転がります。つり革は、なぜか固定されていないので、これに頼っていても、やはり体が吹き飛ばされる。両足をふんばって立っていると、私のように膝を痛めることになるかと思います。なるべく積極的に椅子に座りたいのですが、朝と夕方、特に首都ヴァレッタとスリーマ間のバスは降車不可能なほど激混みます。ヴァレッタとスリーマ間は小さなフェリーで渡れるので、私のようにスリーマを気に入って何度も行くような人はフェリーを。
とにかくバスの運転が荒っぽいので、怪我をしないよう気をつけて。
■11/2-2 ゴゾ島へ
マルタ本島から大型フェリーで30分ほどのゴゾ島へ向かう。この小さな島に、宿を予約してあります。
フェリーに乗るため、空港からチェルケウア港まで、バスで移動します。まだ朝9時ぐらいだし、バスも空いているので、焦らずに。ただ、大きな荷物を持って乗ってきた女性が、車中で荷物が盛大に転がって苦笑していたので、くれぐれもバスには気をつけて。
ゴゾ島行きのフェリーは変わっていて、乗るときはチケットは必要ない。何日か先でも、マルタ島に帰るとき、買えばいいのです。そして、乗り場であるチェルケウア港の周辺は、バス停以外に何もないので、さっさと列に加わって、フェリーに乗ります。
このとき、日本人の60代後半か70代ぐらいの女性に「チケットいらないって本当なの?」と話しかけられました。この方はスリーマに滞在していて、とても気に入ったと言っていました。数日後、僕もスリーマの雰囲気が好きになって、せっせと通うことになります。
その女性とはいったん別れて、フェリー内の売店でビールとサンドイッチ。このCISKという現地のビール、マルタ滞在中、何リットルも胃に流し込むことになります。
フェリーが港に着いたら、まず中心街であるヴィクトリア、ヴィクトリアから宿のあるシュレンディ(Xlendi)へとバスを乗り継ぎます。先ほどの女性もシュレンディに三泊するそうなので、同じバスに乗ります。この方は他の日本人旅行者とも話していたけど、ほどほどの距離感で接してくれるので、ありがたい。
■11/2-3 シュレンディ
シュレンディ行きのバスは一時間に一本。どんな辺鄙な場所かと思っていたら、小さくて可愛らしい町だった。
13時半ぐらいにホテルに着いて(少しだけ迷ったので、現地の人に教えてもらう)、シャワーを浴びてから港に出てみる。
港の端から細い階段が出ていて、ちょっとした洞窟なんかがある。
行って戻ってくると、軽く息切れする程度。まだ15時すぎなので、海沿いに何軒か並んだレストランのうち一軒で、まずはビールとチキンナゲット。カードは使えなかったので、ユーロ紙幣で。
白髪の太ったオジサンたちが、大声で笑いながらジョッキを傾けている。こんな昼間から、小さな入り江で。
そんな光景を見ていると、外国に来た、ひとりで見知らぬ土地へ来た、という孤独な優越感で満たされていく。
(つづく)
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