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2017年11月13日 (月)

■マルタ旅行記-9■

■11/7-1 インド人を右に!
ホテルの朝食は、これまでで最も素晴らしいものだった。目玉焼きがあれば、たいてい僕はご機嫌である。
ハイポジューム地下神殿は、13時30分の回を予約してある。すぐ近くにあるというタルシーン神殿にもぜひ行っておきたい。しかし、ほぼ同じ町にあるというタルシーン神殿へ行くのが、まずは大変だった。
先に正解を書こう。降りるべきバス停は「Neolitici」。下の写真を見れば分かるように、81~85番、88番、206番のバスが停まる。
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下のようなバス停のはず。このままバスの去った先へ進んでしまうと、壮絶に迷うことになる。左側に公園がある。降りたら、くるりと後ろを向く。Dscn6839

公園の角に、十字架のついた柱が立っている。ここを右に曲がろう。
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曲がると、こんな感じの風景になっているはず。ようは、公園沿いに歩けばいい。
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ものの30秒で、タルシーン神殿に着くはず。
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だけど、入り口はこんなに地味。これと同じアングルからの写真が『地球の歩き方』に載っていたので、まったく別方向へ歩いて迷いながら、ようやく見つけた小さな雑貨屋のお兄さんに写真を見せて聞いてみた。「左に行くと教会があるから、そこを引き返して……」以下、複雑すぎて分からず。とりあえずお礼を言って、教会まで行く。
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色あせた看板を発見。矢印を信じて歩きはじめるが、どこにあるのかサッパリ……。あきらめて教会に戻ろうとしたところ、お腹の大きなおじさんが、暇そうに通りを眺めていた。そのおじさんは、とても丁寧に「ここをまっすぐ行って、四つ目の角を右に」と、指を4本立てる。「それから左に曲がる」。楽しそうに、丁寧に教えてくれた。「インド人を右に!」という、どうでもいい誤植を頭に浮かべつつ、やっぱり分からず、道の真ん中で立ち尽くす。

すると、僕の後ろからスタスタと歩いてきた見知らぬおじさん(右手に何かの紙袋を持っている)が、ピッと前を指差して、「ついてこい」という顔をする。……誰!?
おじさんは前を指差したまま、スタスタと先に立って歩く。大丈夫なのか? 着いていって大丈夫なのか? すると、おお! ありましたよ、『地球の歩き方』のあの入り口が!
おじさんは、「入り口はここだよ」と言うように指差すと、微笑みを浮かべて去っていった。天使は、天使の姿をしてはやってこないのです。
僕は大声でお礼を言って、タルシーン神殿の受け付けで入場料の6ユーロを払った。

■11/7-2 タルシーン神殿
タルシーン神殿は、今まで見た中で巨石神殿のなかで最も近代的な感じがする。最初にゴゾ島で見たジュガンティーヤが紀元前3600年ごろ。タルシーン神殿は紀元前2800年ごろだ。
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次の画像のような石の積み方を見れば、「デザインされている」意味が分かってもらえると思う。
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「仕切りをつくる」「その仕切りをなるべく長く維持する」以上の機能がない。そして、数千年たっても、その機能を維持しつづけている。その物理効果こそがデザインであろう、と思うのです。
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上の画像もそうですね。「長期にわたって形を維持する」、それ以上の目的がない。
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こうした渦巻きや人の足はデザインではなく、装飾でしょう。
そして、タルシーン神殿には、あちこちにCGで再現した部分像があるので、これのディオラマが欲しくなってしまう。
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このテクスチャー、実にいいでしょう?

最後の最後は、いっさい写真を撮らずに、もう一度だけぐるりと回って帰ります。
また迷いそうなので、早めにハイポジューム地下神殿の場所を確認しておきます。

■11/7-3 ハイポジューム地下神殿

タルシーン神殿からハイポジューム地下神殿のあるバス停までは、歩いていけました。ふたつのバス停から簡単に行けるルートを地図と写真で示した個人ブログがあり、そのページを印刷して持って行ったので、まったく迷いませんでした。
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お昼が近いので、チキンパイとビール。しかし、まだ予約の時間まで二時間もある。バスが少なければ、なんとかしてこの近辺で時間をつぶすところだけど、何しろただの住宅街。10分おきぐらいに来るバスに乗って、いちどヴァレッタへ戻る。
バス・ターミナルの周辺をうろうろしてから、再びハイポジューム地下神殿へ。30分前なので、そろそろ人が集まってきている。
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ただ、僕が予約できたのは地下神殿の中を歩くツアーではなく、音声と映像で解説を受け、ガラス越しに神殿を少しだけ見られるというもの(もちろん写真撮影は不可)。実際に歩くツアーは予約でいっぱいだった。
しかし、音声解説には日本語バージョンがあり、「私たちの時間と空間の認識は、いずれ神殿をつくった者たちに追いつくでしょう」という言葉に首肯させられた。させられたけど、やはり歩いて巡れるツアーに参加したかった。

■11/7-4  マノエル島
もうひとつ、目的地があった。地図を見ていて、スリーマの南に歩いて渡れる「マノエル島」という場所があることを知ったのだ。フェリーから見ると、緑が多くして美しい島だった。そこまで行こうと思う。
ヴァレッタへバスで戻ったら、フェリー・ターミナルを目指す。すると、近くにいた老紳士と娘さんに「この辺にフェリー乗り場はない?」と聞かれる。昨日使ったばかりなのに、なかなか思い出せず、「確か、この坂の下です」「たぶん、ここを降りるのです」とたどたどしく説明して、親子が歩いていく後を、僕も歩きはじめた。「ん? あなたもフェリーに乗るんですか?」と聞かれて頷くまで、かなり不審な行動をとってしまったと思う。

マノエル島へ行って、そのままスリーマで夕食の予定だ。なので、往復チケットを買う。
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フェリーで「ここ座っていいですか?」と英語で聞かれて、「ドーゾ」と日本語で答えてしまう。

さて、マノエル島。
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城砦があるものの、中には入れません。観光ガイドに載っていないわけです。
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グーグルマップを見ると、この辺りには遊園地があることになってるんですけど。グラウンドが広がっているだけでした。

思い切りテンションが下がったところで、夕陽の見えるレストランで夕食にします。
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グラスワインとサーモンのステーキ。味が濃すぎた。22.45ユーロ。
夕陽を眺めながら、再びフェリーに乗り、スリーマからヴァレッタへ。
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■11/7-5
こんな日は、ビールでも飲まないとやってられないでしょ。ヴァレッタの街を歩く。
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昨日の老人の酒屋が見つからないが、野菜を売っているお店でCISKビール発見。500ml缶が2ユーロ。安い。野菜を売っているお兄さんは、「ちょっと待ってて、冷えてるのがあるから」と冷蔵庫から新しいのを持ってきてくれた。こういう人のお店で買ったビールは、美味いんだよ。

ポテトチップは、ワインしか置いていない気取った食料品店で買った。
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明日は日本に帰るのだが、飛行機が出るのは夜の8時だ。マルタ国際空港は、有料で荷物を預かってくれるので、まず預けよう。そして、スリーシティーズのうちのひとつ、ヴィットリオーザへ行こうと決める。

決めたはいいが、またしても猛然と道に迷い、へとへとになりながら目的地に辿り着くのであった。

(つづく)

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