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2017年11月13日 (月)

■マルタ旅行記-8■

■11/6-2 フェリーツアー
昼近くともなると、ヴァレッタからスリーマ行きのバスは、それほど混雑していない。
位置関係を整理しておくと、首都ヴァレッタは三方を海に囲まれた岬で、その北側に突き出た岬がスリーマ。なので、バスで移動するには、一度内地へ戻る必要がある。
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ヴァレッタの南側に突き出た岬はスリーシティーズと呼ばれる三つの都市で、スリーマを出港して、スリーシティーズの湾内までぐるりと回って戻ってくるツアーを探して歩く。
探すより先に、たくさん並んだフェリーツアーの呼び込みのうち、ひとりのお姉さんに声をかけられた。料金は12ユーロだという。10ユーロ紙幣を渡してさらに硬貨を探していると、11ユーロにディスカウントするという。よく分からないが、1~2ユーロがお姉さんの取り分になるらしい。
「10分後にフェリーが出るから、急いで」と言われたものの、遊覧フェリーは大量に停泊している。途中、呼び込みのお婆さんにチケットを見せて、「このフェリーはどこですか?」と聞いたところ、「300メートルぐらい先だよ」とのこと。「えっ、300メートル?」と聞きかえしてしまう。ちょっと駆け足でフェリーに乗り込む。
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12時30分にスリーマを出発、一時間半のツアーである。対岸に見えるのが、首都ヴァレッタ。英語の解説がつくが、聞き取れないので好きなところを写真に収める。
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ヴァレッタの北岸にはミリタリーっぽい船舶や施設も散見される。
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そして、突端に突き出た聖エルモ砦のステルス状の形に魅せられ、午後に見学しようと決める。
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このツアーのいいところは、ちゃんと停泊している船の解説をしながら(乗客がいっせいに船のほうを見るので、分かる)、なんだかマニアックな施設もゆっくり回ってくれること。
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この施設を熱心に撮っているのは僕だけだったけど、船の近くになると立ち上がって写真を撮っているおじさんたちがいて、ちょっと親近感をおぼえた。
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だけど、何よりもこのリラックスしまくった船上の雰囲気がいいよね。
一気にヴァレッタへの興味が増した。なので、スリーマの港についてから、ヴァレッタへ戻る小型フェリーに乗り換える。これは30分に一本ぐらいの割合で、ひたすらスリーマとヴァレッタを往復するだけの水上バスのようなもので、片道1.50ユーロ。現金で払う。
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乗客がぎっしり並んでいても、フェリーの中はこんなに空いている。しかし、切符を売るお兄さんが、あまりの乗客の多さゆえか、いつもキレ気味。

■11/6-3 オーサカ、キョート、ナガサキ

信号も渋滞もない海のうえなので、あっという間にスリーマからヴァレッタに着く。
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ステルスカットがカッコよかった聖エルモ砦を目指す。その中に戦争博物館があるので、見学していくことにする。
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メモがないので覚えていないが、「ここから先はチケットが必要よ」と入り口に立っていた女性に声をかけられて、それで10ユーロの料金を払った。いくつかの建物の中に、中世から近代までの戦争に使われた鎧や盾や矛、実物の野砲などが展示されている。
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出口にあったキュビズム風の彫刻がよかった。

戦争博物館を出て、ヴァレッタの南岸沿いに歩く。
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ホテルに帰り着いて、一階にあるカフェで350mlの缶ビールを買った。2.40ユーロと聞いて驚く。今日はビールを我慢してきたので、うっかり高い店で買ってしまった。
そんなバカな!と憤りすら感じつつ、ヴァレッタの市街に出る。
すると、廃業寸前のような雑然と商品をぶちまけた小さな酒屋があった。本当に営業してるのか? 冷蔵庫の中の500ml缶を指差して「いくら?」と聞いてみる。なんと、ロング缶がたったの2ユーロ。2缶買う。
その老人が「日本人?」と聞いてきた。「オーサカ?」「いや、東京です」「オーサカ、キョート、ナガサキ、オーサカ」と老人は歌うように言って、僕のカードをこっそり盗むようなオーソドックスなギャグをやって、豪快に笑った。こういう人のお店で買うと、そのビールは美味いんだ。

次は、どこかで惣菜パンを買いたいが、なんだか気取ったお店ばかりだ。
すると、晩年のジュリエッタ・マシーナのような素敵なお婆ちゃんの経営する小さなベーカリーがあった。「これがチキンパイ、これがソーセージドーナツ」と、ひとつひとつ教えてくれる。ふたつパンを買うと、お婆ちゃんは「サンキュウ!」と素晴らしい笑顔。
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ホテルへ戻ると、すごい夕陽だった。
惣菜パンの袋をふたつも抱えていたので、気まずそうにレセプションの女性に「ハロー」と笑いかけると、こちらを見ながら髪をいじっているだけで、なんと無視。この女性とは三度ほど顔を合わせたが、そのたびに無言だったし、笑顔もない。
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酒屋の老人、ベーカリーのお婆ちゃんの笑顔を思い出しながら、計5ユーロに満たない夕食をとる。
誰にでも笑顔を見せられるか。年月と体験を重ねて、いい笑顔をつくれるか。それが人生の課題だという気さえしてくる。ウソの笑顔は、すぐ分かる。笑顔と挨拶とお礼はケチらない。
明日は、日本で予約したハイポジューム地下神殿へ行く。しかし、これがまた大変な道行きであり、おおいに人に助けられた。こうして、じわじわと旅のテーマが浮かび上がっていく。

(つづく)

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