■マルタ旅行記-3■
■11/3-3 ジュガンティーヤ神殿
さて、ジュガンティーヤ神殿に行くためには、中心地ヴィクトリアからマルサルフォルン行きの322番バスに乗る。そして、降りるべきバス停は「Imqades」。ここで降りると、すぐ入り口。というか観光バスが大量に停まっているので、すぐ分かる。僕は古い情報を信じてひとつ先の停留所で降りてしまったけど、5分ぐらいで歩いて戻れるので、大丈夫。
入場料は、9ユーロ。この茶色い建物が博物館になっていて、ここを抜けると、神殿への道が伸びている。
日本ではよく調べず、特に写真を見ないで来たので、野原の中に風雨にさらされたまま石造りの神殿が残されていたのには、本当に驚いた(マルタ本島にある巨石神殿は、ほとんどテントに覆われている)。
なんと神殿の中に通路があり、内部を歩けます。
この草木と一体になった状態をキープするためか、「花をとらないでください」といった注意書きがある。素朴なのではなく、知力を尽くして徹底的に計算しつくした結果、ここへ辿り着いた……という究極的な機能性、ロジック、未来性を感じる。空間認識や時間感覚が変容します。
ジュガンティーヤ神殿を最初に見てしまったので、漠然と手帳にメモしてあったマルタ本島の巨石神殿もなるべく見てやろう、という行動指針が決まりました。
■11/3-4 トースト? サンドウィッチ?
ジュガンティーヤ神殿のチケットで、近くにある風車小屋にも入れる。しかし、ジュガンティーヤ神殿の出口からだと位置関係が分かりづらい。『地球の歩き方』の読者情報では、坂道をあがると右手に風車小屋があると書かれているけど、どう見ても左側だし、不明瞭な情報に振り回された。
神殿の出口を出て歩き回っていると、風車小屋がこんなに遠くなっている。風車小屋の中は、まあ素通りする程度であったが、坂道にあるというヴィクトリアに帰るためのバス停が、ぜんぜん見つからない。
上の路線図を見てもらえば分かるように、まっすぐな道が少ないうえ、バス停の間隔にも統一性がない。
一度、マルサルフォルン行きのバスに乗ってしまって終点まで行き、そこからなら必ずヴィクトリア行きのバスがあるはずなので、それで帰ればいいだろう。小さな島なので、うっかり間違ったバスに乗ってしまっても、往復一時間ぐらいで戻ってこられるだろうし。
上の写真が、マルサルフォルン。ちょこっとビールを飲みながら、ヴィクトリア行きのバスを待つ。
ヴィクトリアに戻ったときには12時を過ぎていたので、広場にあるカフェでビールとサンドウィッチ。ウェイターの青年に「トースト? サンドウィッチ?」と聞かれたので、適当に「トースト」と答えたら、このようなものが出てきた。計6.20ユーロ。
さまざまな国の老若男女が、好き勝手に歩いたり座ったりしているのを見ると、孤独と安らぎが溶け合ったような独特の安堵感をおぼえる。
午後は、ヴィクトリアにあるチタデルという要塞、城砦へ行く。資料のコピーを見ていてると、広場の近くだと書いてあるし、まあ何となくその辺りにあるだろうと思っていたら、本当に徒歩数分のところにRPGに出てくるような巨大な城が建っていた。
(つづく)
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