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ホビー業界インサイド第25回:タミヤ プラモデルファクトリー 新橋店から見える“模型趣味の現在形”(■)この連載では、ホビーの定義を食玩や個人の手づくり作品にまで広げていますが、根本にはプラモデル、それもスケールモデルが位置しています。
なので、タミヤさんには触れておきたいと思い、店舗でのイベントに参加したおり、取材をお願いしました。
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レンタルで観た映画は、インド映画『PK』と、黒澤明『野良犬』。
どちらも、頭に入らなかった……。
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明日20日の20時から、阿佐ヶ谷ロフトAにて、『社会は如何にしてプラモの金型に彫りこまれた美少女のパンツを見つめてきたか』開催です(詳細→■)
少年ジャンプ連載の『ゆらぎ荘の幽奈さん』のカラー口絵について、Twitterで批判され、女優の春名風花さんが『幽奈さん』を擁護して、同性からひどい言葉を投げつけられ……というやりとりを見てきました。
世の中には、いろんな人がいるし、誰もがストレスなく楽しく生きられる社会を目指さなくては、と思いました。エロ表現を批判している人たちをボコって沈黙させれば問題解決とか、そういう話ではありません。批判するのも、自由のうちなので。
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それ以前に、僕らはどういう世界に生かされてきたのだろう?と、ふと立ち止まってしまう。
たとえば、学級会で話しあって、児童たちが決まりをつくったとする。だけど先生が気に入らないと、せっかくの話し合いの結果がナシにされてしまう。小学校のころ、何度かあった。
中学校のころ、教室内で財布か何かがなくなった。誰が盗ったのか分からない。どういうわけか、クラス全員が居残りさせられて、固い床に正座させられた。そのとき、教師が何と言ったか。「みんな、つらいか? 先生だって、つらいんだぞ!」 ウソつけよ。お前は正座なんてしてないだろうが。
さんざん、大人、権威者がウソをついてきた。子供はバカじゃないから、「先生の言ってること、おかしいぞ」って思うよね。だけど、教師ってのは存在自体が権力だから。殴られたし、「バカ」「キチガイ」「死ね」とか、教師から普通に言われていたよね?
だけど親への影響力も絶大だから、逆らえない。
まだ10歳にもならないころから、大人の理不尽な強制力が融通無碍に作用する空間に閉じこめられて、話し合いの結果も、誰かの犯した罪も、すべてひとりの大人が軽さと重さを決めて、そんな環境で無力感を植えつけられないわけないでしょ?
夏休みだって、午前中いっぱいかけても処理できない量の宿題が出される。そんなブラックな労働を課せられたのに、大人になってから「夏休みの宿題を、8月31日に片づけるタイプ(笑)」とか、自嘲的なギャグにしてしまう。「教師や学校を責めても勝てないから、自分が不甲斐ない」という、当たり障りのない落としどころに安住してしまう。
大人になってからの様々な諍い、批判や論争の根底に、「権力に逆らっても無駄」という諦めがある。
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だから、日本人は妬みっぽい。「ズルして儲けてるヤツがいる」って話にだけ、やけに敏感。とにかく、権力には逆らわず、現状維持。現状に不満を感じたら、「誰かがズルしてる」と疑いだす。在日外国人が、パヨクがネトウヨが、クソフェミが……って、ようは「誰かがズルしてる」「それで私が損してる」幼稚な陰謀論でしかないでしょ? 自分の努力を、自尊心を取りもどす努力を放棄してますよね?
自尊心を損なわれたまま大人になったくせに「私は一人前だ」なんて思い込んでいるから、過剰に他人に対して威圧的になるんですよ。マウンティングしないと不安なんですよ。
僕はこのブログで、「この人は誰と戦ってるんだろう?」と笑われてきたけど、戦うべき相手を直視できない臆病者は、嘲笑・冷笑に逃避するんですよ。
表現規制とか、表現の自由以前に、「自分に自信がないから、他人に嫉妬しやすく攻撃的になる」性癖を克服しなければ、人の世に未来はない。
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