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2017年7月15日 (土)

■0715■

EX大衆 8月号 15日発売
81ckvuznd2l●俺たちの『BOYS BE…』再検証
90年代初頭に流行った漫画『BOYS BE…』のミニ特集、後半の前田尋之さんと山本寛監督のインタビューを構成しました。聞き手は、『私の優しくない先輩』の大ファンだという担当編集です。

『BOYS BE…』に関連して、前田尋之さんには恋愛シミュレーション・ゲームと、ラブコメ漫画について。
山本監督にはアニメの中での恋愛シーンや美少女キャラの描かれ方、消費のされ方についてうかがいました。


レンタルで、ヒッチコック監督の『めまい』。『北北西に進路をとれ』の前年の作品で、やはりサスペンスとラブロマンスに溢れた、とても贅沢な作品。時がたつのを忘れるぐらい、没入した。
Vertigo_3映画の前半と後半が、鏡を合わせたように対照する、不思議な構成。
前半ではジェームズ・ステュアートの演じる元刑事のスコティが、キム・ノヴァク演じる謎めいた人妻・マデリンを尾行するよう、友人に頼まれる。マデリンは精神を病んでおり、スコティは果敢にも彼女の命を助ける。

二人は恋に落ちるが、情緒不安定なマデリンは自殺してしまう。やがて、彼女とそっくりなジュディという女性がスコティの前に現れると、今度はスコティが偏執的な愛情をジュディに注ぎはじめる。
その結果、ジュディは死んだはずのマデリンと髪も服も、まったく同じ容貌となり、映画の舞台もマデリンの死の現場へ近づいていく。時間が逆転していくかのような酩酊感を支えているは、厳格なまでに計算された衣装デザインであり、メイクであり、美術であり、そして、そっくり同じ場所でまったく同じように繰り返されるカメラワークである。


後味の悪い映画だが、最初の10分で、非常に冴えた演出を堪能できる。
刑事だったスコティは犯人を追いかけるうちに高い建物の屋根から落ちそうになり、高所恐怖症になってしまう。恐怖症を克服しようと、彼は小さな脚立を一段ずつ登る。
高いところへ登っているから、スコティの顔は煽りで撮られている。だが、煽りで撮っているのは、そんな即物的な理由からだろうか? スコティは脚立を二段目まで上がっても平気なので、自信に満ちている。
ところが、三段目まで登った彼は、焦りの表情を浮かべる。そのカットは煽りではない。俯瞰のアングルで撮られているのだ。二段目より高い三段目まで登ったのに、なぜ煽りで撮らないのか? 「煽り」「俯瞰」といったカメラアングルが、心理描写を兼ねているからだ(俯瞰で撮られた人物は、矮小に見える)。
果たして、三段目まで登って不安な表情になったスコティが真下を見ると、そこには建物の屋根から見た街路が広がっている……そう、彼が現職時代に落ちそうになった、あの建物からの眺めだ。

こういう知的な演出を見せられると、「これは最後まで観るに値する映画だ」と確信できるわけです。
そして、メイキングにはテクニカラー、ビスタヴィジョンで撮られたこの映画のネガ修復の過程も出てきます。「ここまで修復しておけば、あと200年は大丈夫」だそうで、こういうプロフェッショナルたちの仕事は、素直にリスペクトします。


「絶対に他人に見せるな死ぬぞとか国家に脅されて無理やり送りつけられ死ぬほど取扱の面倒なマイナンバーの使いみちがその辺のコンサートのチケット転売防止とかホントにばかみてーだな」(

またしても友人のツイートですが……。フリーランスの人なら、もう覚えてないぐらい、あちこちにマイナンバーをコピーして教えちゃいましたよね? しかも「これが貴方のマイナンバーであることを証明する書類もコピーして郵送しろ」なんて、もう制度の根幹をゆるがす、無限大級にアホな事態に陥っている。
だけど、「お上の決めたことに反発するのは、政治的言動である」とでも思っているのか、だんまりを決めこんだお利口さんが多いよね。結局、大きなものに立ち向かえるかどうか、嫌なことを嫌と言えるかどうかは、性格の問題です。

弱いからこそ、勇気が必要なんだ。勇気がなければ、人生は楽しめない。

(C) 1958 Alfred J. Hitchcock Productions, Inc & Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

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