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4/17(月)~4/23(日) 宮尾岳 複製原画展 開催!

入場無料。
また、23日(日)の14時から、宮尾先生のサイン会を2Fロビーにて開催します。整理券は、3Fの啓文堂書店さんにて配布中!
原画展では、宮尾先生のデザインした「三鷹コラルのイメージキャラクター」も初公開します。
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シン・ゴジラWalker 完全形態 発売中
一冊目がとても売れたそうなので、二冊目にもコラムを書いています。
映画『いまを生きる』のラストシーンから、話を始めています。
【懐かしアニメ回顧録第29回】セルと3DCGとの共存は可能なのか? OVA「青の6号」が混沌のすえに獲得したテーマとは?(■)
『青の6号』後半は、海に住む異界のクリーチャーたちとの共存がテーマとして浮上していきますが、それは3DCGという異物を抱えながら制作していたがゆえに表出したのではないか、という論旨です。異質な制作状況が、逆にテーマを絞り込んでいくこともあるのではないか、と思います。
それは『青の6号』を好きとか嫌いとかいう次元の話ではなく、この時代、この作品に固有の価値です。どんな作品にも、必ず固有の価値があります。それを発見し、伝えられる人間になりたいと思っています。
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レンタルで、韓国映画『オールド・ボーイ』 。

復讐鬼となった主人公が、あちこちに敵の手がかりを求め歩く。彼の背後で、ドアが開く。ドアに付けられたベルが「チリン」と鳴る。直後、自転車のハンドルに付けられたベルが「チリン」と鳴るショットが、インサートされる。
それを合図に、回想シーンが始まる。少女が自転車に乗って、校庭を走っている。まだ中学生の主人公が、鉄棒にまたがって、彼女を見ている。彼は、鉄棒に逆さにぶらさがる。上下が逆になった絵で、校庭を走る少女の姿が見える。
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このような美しい反復が、あちこちで繰り返される。なので、「あらすじ」は反復の中に埋もれて、見えづらくなっている。「あらすじ」は、いくつもの反復を着火させるための導火線でしかない。
反復の中に、小さなドラマが線香花火のように、咲いては散っていく。その演出効果をひとつひとつ記していったら、確かに一冊の本になってしまう。
『オールド・ボーイ』はカンヌ国際映画祭で、審査員特別グランプリを受賞した。特に、タランティーノが絶賛した。タランティーノが好んだことが、ひとつのバロメーターになる。ほとんどの映画は、自分が映画であることに無自覚だけど、彼の愛する映画は観られることを意識している。どのように映画文化の中に受容されたいのか、自覚している映画が多いように思う。
タランティーノは、やたら映画ランキングをつけたがるので、彼の好みをガイドラインに観ていくのも面白いかもしれない。
(C)2003 SHOW EAST
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