« ■1221■ | トップページ | ■1226■ »

2016年12月24日 (土)

■1224■

【独占インタビュー】早見沙織・日笠陽子・嶋村侑・小清水亜美に聞く、アニメ「RWBY」の味わい方
T640_718207声優さんのインタビューは、いつもはお断りすることが多いのですが、他でもない『RWBY』で優れた演技を聞かせてくれた4人なので、喜んでお請けしました。
結果、主演4人による『RWBY』分析といってもいいぐらい、奥深いインタビューになりました。


インタビュー掲載が『RWBY VOLUME 3』発売日に間に合ったので、3時間、ノンストップで見直してみた。
VOLUME 3では、主人公たちが安らげる、何度でも平和な日常へリセット可能だった学園“ビーコン・アカデミー”の精神的、物理的崩壊を描いている。物語の舞台を解体する、壮大な試みだ。

その大きな転換のため、VOLUME 3では、これまでいっさい語られてこなかった「物語」がふたつも登場する。ひとつは、「四季の女神」のおとぎ話。主人公たちのチームが4人であることに呼応するように、4人の姉妹の物語が語られる。『RWBY』はお嬢さまや熱血漢、タイプの違う美少女キャラクターを楽しむ通俗性が前面に出ていたが、「四季の女神」が対置されることによって、彼女たちが「4人」であることが象徴性を帯びはじめる。


もうひとつ、主人公ルビーの瞳が銀色であることと関係する、「銀色の瞳をもつハンター」のT640_718305神話。おとぎ話や言い伝えの挿入が、主人公に避けがたい運命を付与していく。
「四季の女神」の物語が敵に利用された直後、「銀色の瞳」の言い伝えが出てくると、かなり煩雑な印象を与える。
しかし、ひとりになったルビーが、ひとりの少女を失った副チームに加わり、4人で旅立つラスト・シーンによって、ふたつの物語は役割を終え、『RWBY』という、さらに大きな物語へと回収される。「四季の女神」によって失われた少女の後継者として、「銀色の瞳」をもつルビーが代入されることで、彼女は二重三重に裏打ちされた強固な神話の中心を歩みはじめる。

ゆるやかに横に広がっていた平坦な作品世界が、縦に尖りはじめた。
口承される物語以外にも、.ルビーたちと敵対する女ボス、シンダーがいかにして2人の部下を得たのか、禍々しい回想シーンもある。


『RWBY』は、キャラクターの顔だけで「日本アニメの影響」と言われがちだが、作画を見てほしい。
VOLUME 3でいえば、飛行戦艦のうえに乗ったルビーが愛用の大鎌“クレセント・ローズ”を振り回すシーン。CGモデルを回しているだけではない。武器の輪郭を手描きで大きくブレさせていたり、複雑な形の“クレセント・ローズ”を、単なる赤い棒として描き、フレームいっぱいに何本も描いていたりする。
こうした極端なディフォルメーションは、金田伊功~今石洋之のライン上に位置しているのではないだろうか。『RWBY』のスタッフ、特に監督のKerry Shawcross氏が『天元突破グレンラガン』を「影響をうけたアニメ」として挙げていることを、無視すべきではない。


レンタルで、1995年の米映画『告発』。もう一本、なにか映画を見たいので、感想は後日。

(C) 2016 Rooster Teeth Productions, LLC

|

« ■1221■ | トップページ | ■1226■ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106227/64666922

この記事へのトラックバック一覧です: ■1224■:

« ■1221■ | トップページ | ■1226■ »