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2016年12月 9日 (金)

■1209■

Febri Vol.39 明日発売
Czio4c5usaezetm●Febri Art Style
今回は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』で、美術監督の川本亜夕さんにインタビューしました。
ロボット物の背景美術は、美術設定(デザイン)がメインで、あとは色を塗るだけだろう……などと思っていると、意外とアドリブで落書きや汚しを入れたりしていて、けっこう面白いのです。

僕は、下手をすると、キャラクターよりも美術を気にするところがあるのですが、どうすれば美術に興味をもってもらえるのか。『オルフェンズ』ファンの人が、果たして、この記事にたどりつくことがあるのか。


さて、僕がモデルグラフィックス誌で応援のための連載を始めたころは、載せられる話題がなくて、本当に困っていた『この世界の片隅に』。地元の吉祥寺でも、上映されることになった。先日、片渕須直監督とお会いしたときは、「『マイマイ新子と千年の魔法』だったら、そろそろ上映が終わりはじめる時期ですよね……」と、苦笑しあった。

本当は、ファンが自腹をきって作品の上映を継続させるなんて、やらないほうがいい。
それでも、「ラピュタ阿佐ヶ谷のレイトショーが連日満席にならなければ、今度こそ本当に『マイマイ新子』は終わってしまう」と、宣伝担当が笑いもせずに電話口で言ったとき、凍りつくような気持ちがした。
僕は毎夜、違う知り合いを誘って、ラピュタ阿佐ヶ谷に通った。『マイマイ新子』を気にいってくれた友人が、また別の知り合いを誘って、次の夜に来る……同じような連鎖反応が、あちこちで起きていたのだろう。
「そんなにお客が入る映画なら、ウチでも」と、独立系の映画館が興味を示してくれた。その後、ラピュタ阿佐ヶ谷のアンコール上映は、満席になるのが当たり前になった。
そこまで来られたら、もう僕の役割は終了だ。それから後は、好きなときに、好きな映画館へ見に行ったり、2011年の震災後、福島県で上映会をやったぐらいだ。


「もう大丈夫だな」「勝手に広がっていくな」と思えるまでは、やれることをやった。
それだからこそ、『この世界の片隅に』を地上波テレビでも宣伝すべきだ、5億円では興収が足りない、20億円ぐらい稼げ……と、勝手な願い事をインターネットという短冊に書いている星目がちな人たちを見かけると、「気楽でいいね」とため息が出る。
だったら、テレビで宣伝してもらえるよう、テレビ局にメールでもすればいい。興収を伸ばしたければ、自分で宣伝すればいい。僕らは、『マイマイ新子』のチラシを自分たちでデザインして、自分たちで刷って、手分けして街頭で配った。今は、もっと賢いやり方があるかも知れないじゃん?

あのね、「なんで世の中、こんなにつまんないんだ」って思ってるでしょ? 願い事だけネットに書いて、どうにもならないと嘆いているあなた方が、つまらなくしてるんだよ。「こうすれば、きっと好転するぞ」って動き出せば、誰かがリアクションしてくれる。反発はくらうだろうけど、反発もリアクションのうちなので。


いま、『RWBY』のことをTwitterで勝手に宣伝しているけど、「あんなもののどこが良いの?」「宣伝してるヤツは、本気で好きじゃないんだろ?」とか、いろいろ言われるわけ。
で、そういう人たちは、えんえんと「アレが気にいらない」「コレをどうにかしろ」って苛立っているばかりで、自分からは何ら建設的な発言はしない。ただひたすら、己の好奇心と行動力を鈍磨させたまま、文句をたれながら無駄死にしていくんですよ。

そういう嘆き癖のついた人たちを見かけると、僕は、ますますやる気が出てしまう。

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