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2016年11月10日 (木)

■イグアスの滝-8■

■11/4-1 ブラジル行き
旅行記を検索していくと、ブラジル側のフォス・ド・イグアスの街から、バスやタクシーでアルゼンチン側のプエルト・イグアスに移動した体験が多い。ようするに、その逆をやれば、フォス・ドに行けるはずだよね。日本から持参した旅行記のプリントをバッグにつめて、今日はポロシャツとスニーカーで出かける。

バス・ターミナルで、メモを見せる。そこには「フォス・ド・イグアスまで 往復切符」と、スペイン語で書いてある。「旅の指さし会話帳」を使えば、これぐらいのメモは誰にでも作成可能なのだ。
ところが、往復切符は売っていない。片道しかないという。まあ、片道でいいだろう。20ペソ。安いし。
飲み物を買って、ぼんやりとバスを待っていると、フォス・ドとプエルトの公園同士をつなぐレアなバスが停まった。資料によると、こいつは一日に4往復しかしていないレア・バスなのだ。しまった、これに乗れば一発で、まったく知恵を使わずにブラジル側の公園に行けるのに……でも、別のバスのチケット買っちゃったからな。

ともあれ、フォス・ド・イグアス行きのバスが来たので、それに乗る。旅行客と地元の人、両方が混じっている。
そして、どこの誰であれ、アルゼンチンを出国するイミグレーションでは、必ず全員が下車する。慣れた人たちは車内に荷物を置いたままだが、持って出たほうが安心だ。
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並んでいると、ほどなく順番が来るので、スタンプを押してもらう。何も面倒なことは聞かれない。ただ、僕の乗ってきたバスは、本当にこれでいいのかしら? 別のバスに間違えて乗って、知らない場所に連れて行かれたりしない? そっちが心配になるタイプだ、私は。乗客や運転手の顔を、しっかり覚えておこう。バスはブラジル側に移動して待っているので、ちょっと不安になるんだ。

■11/4-2 日本人
そして、数分後にブラジル側の入国イミグレーションに到着。ここは無視していい。ここでスタンプを押してもらうのは、ブラジルに泊まる人や、ブラジルから他国へ移動する人のみ。
実はさっき、僕と同じ赤いパスポートを持った青年に「どうも」と笑いかけられた。彼はブラジル側で、巨大なリュックを背負うと、下車していった。ワイルドだな、あちこち旅して回ってるんだろうな。僕は臆病者なので、東京へ帰れるチケットを用意しておかないと不安なタイプだ。

フォス・ド・イグアスの町並みが見えてきた。プエルトと違って、実にいろいろな店がある。活気があって、ワクワクしてくる。このまま滝に行かずに、街を散策しても楽しそう。
ところが、もう1時間ほどバスに揺られている。途中、旅行客が大量に降りていったが、あそこが終点だったのか? 以前、早とちりしてバスを降りて、えらい目にあったことがある。あんな経験は二度とごめんなので、「降りろ」と言われるまで乗っていることにする。

しかし、またイミグレーションに着く。また同じオジサンに、ハンコを押してもらう。ちょっと待てよ。さっきと同じ道だろ、これは。ひょっとしてアルゼンチン側に戻ってきてない? 「片道」って言ったじゃないか。なすすべもなく、プエルト・イグアスのバス・ターミナルまで戻されてしまう。3時間の旅。これじゃ、脱出しようとしても経路が循環している舞浜サーバーみたいじゃん。
もう一度、ブラジルに入国し、今度こそ下車しようか迷う……。もう12時なので、決断を急がないと。なんかアホらしいけど、イグアスの滝へ行くバス・チケットを買った。

■11/4-3 サファリ
今日の公園は、やけに空いている。すると、ほーら。入園してすぐのエンパナード売りのお姉さんが、アメをひとつオマケしてくれたよ。客が少なければ、誰でも心に余裕が生まれるのさ。飲み物は、安定のミリンダ。オレンジ・フレーバーで。
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心に余裕があるものだから、昨日、トラックとスピードボートのツアーを申し込んだ「Jungle」社のちょっと手前に、「Safari」という別のツアー会社のあることに気がつく。果たして、「Safari」とは何か?
聞いてみると、公園の外にあるジャングルを、ガイドと一緒にジープで回るんだという。一日に二度、10時と16時のみ実施。そのせいか、あまり熱心に客を集めていない。ダミアンという係の青年は、「滝の上と下のコースを回って歩いて、それから戻ってくると16時ぐらい。ちょうどツアーの出発時間だよ」 ……えっ、4時間も歩けってこと? それは苦しいだろう、ダミアン。俺、昨日もここを歩いてまわったもの。
むしろ、明日の朝10時出発のツアーに参加できないか聞いてみた。OKだが、「公園の入り口、外で待っててくれ」という。本来は、公園の中ほどにある事務所から出発するらしい。くれぐれも言っておくけど、「公園内で客を募って、公園外を回るツアー」だからね? うーん、ややこしいツアーだな。だから、客が寄りつかないんだよ。
しかし、ダミアンの「あなたの国でアニマル・プラネットは放送してる? そう、ああいう感じのツアーだよ!」という、幼稚な口説き文句が気にいった。550ペソ。「じゃあ、明日の朝10時30分、公園の入り口でね」と、ダミアンと握手した。

さて、そういうことなら、今日は素直に園内列車で、終点まで行こうじゃないか。今日は空いてるし、お行儀の悪いチビッコ団体客も乗っていないし。
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■11/4-4 遊覧ボート
そして、今日も“悪魔の喉笛”へ! 僕の地獄のお友だち!Dscn0349 Dscn0363  

駅まで戻ってくると、「Jungle」社の遊覧ボート・ツアーの出発場所があることに気づいた。あと30分で出発だ。いいね。乗ろう。「ちゃんと“悪魔の喉笛”は見た?」と、係のお兄さんが確認してくれる。200ペソ。
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今日は、滝にはアタックしないけどね。みんながスペイン語で和やかに談笑している中、ぽつんと取り残されるのも、おつなものだよ。船をこいでるオジサンが、「ほら、アンタも見てごらん」と、気を使ってくれたりしてね。のんびりした、いいムードだった。

■11/4-5 使用ずみバス切符
そして、今日は日が傾かないうちに、プエルト・イグアスの街へ戻る。猛暑の中、缶ビール片手に歩いて、メシにありつける場所を探す。もちろん、カード使える店ね。
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だけど、小さな店ではカード使えないんだよ。それでまた、バス・ターミナル近くの高級っぽいレストラン。なんとなく薄暗いムードの。
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「旅の指さし会話帳」を、カバンから出したり入れたりしながら食事していたら、後ろから「落ちましたよ」と、流暢な日本語で話しかけられた。グレーの髪の穏やかな日本人男性が、僕の使用ずみバス切符を拾ってくれた。
耳をすますと、その男性はスペイン語で女性と会話しているようだった。いいけどね。俺は日本語で書かれた絵入りの「旅の指さし会話帳」がないと、晩メシひとつ注文できないんだよ、悪いかよ!(つづく)

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