■イグアスの滝-5■
■11/3-1 日焼け止めクリーム
ホテルの朝食は、自分でパンをトーストして、ハムとチーズをはさむ形式。あとは、新鮮なフルーツいろいろ。飲みものはオレンジジュースにコーヒーという、理想的な朝食パターン、最高のブレックファスト・クラブ。世話係のおばちゃんに「グッド・モーニング」と声をかけると、「Buen dia」と、現地のあいさつが帰ってきた。
バスのチケットをバッグに入れて、滝でズブ濡れになってもOKなように、Tシャツと短パンとサンダルを装着。あと、私のようなハゲは、たっぷりと日焼け止めクリームを塗ろう。昨年、ギリシャのサントリーニ島で買ったクリームを持参して、大正解だった。
どうでもいい話。バス・ターミナルの近くで、新興宗教の勧誘のお兄さんに声をかけられた。「日本人? 私も日本にいたことあるよ!」と、昭和40年ぐらいの色あせた日本語の勧誘パンフを見せられる。「いや、急いでるんだよ」と振り切り、バスに乗る。時間のある人は、あの歴史的価値のありそうな、なさそうなパンフを読んでやってくれ。
お兄さんは「アリガト」と、ちょっと寂しそうだった。二日目以降は出現しなかったレア・キャラだ。
■11/3-2 グレート・アドベンチャー
バスは20分~30分ほどで、イグアス国立公園(Iguazú National Park)に到着。
実は、ヴィクトリア・アギーレ通りのあちこちにあるバス停で「CATRATAS」と表示されたバスを止めて、運転手に現金を払っても乗れるらしい。しかし、私は事前にすべてを用意しておきたい派だ。
さて、いよいよ国立公園に着いた。チケット売り場は、十分に窓口がそろっているので、ほぼ並ばずに買える。330ペソの現金を払えば、誰でも入れる。初日だけ、窓口で「どこから来ましたか?」と聞かれた。「ジャパン」と答えると、なぜかチケットに「Japon」と印刷され、もぎりのオジサンが「オハヨー、アリガト」と挨拶してくれる。
さて、何はともあれ、滝につっこむスピード・ボートに乗りたい。勢いあまって、公園のチケット売り場で「ボートに乗りたい」と口走ってしまったが、「それは園内に入って、右手にある会社に言いなさい」と、丁寧に説明される。
黄色いロゴで「Jungle」と書かれた小屋があるので、「Greart Adventure」と書いたメモ帳を指さす。これぐらいは、日本で下調べして、メモってあるのだ。ジープで森の中を走り、ボートで川を移動、最後に滝につっこむフルコース。時間のない人は、ボートでつっこむだけの「Nautical Adventure」が、安くていいと思う。
とにかく、「Jungle」の小屋でチケットを買う。地図を一緒に見ながら「ここで待って、ここからここまで移動。最後はズブ濡れになるぞ、大丈夫か?」と、とても丁寧にゆっくり、聞きとりやすい英語で説明してくれるので、なにも心配はない。
■11/3-4 ツアー開始
ツアー「Greart Adventure」は、800ペソだ。チケット発行のとき、ツアーの開始時間を書いてもらえる。「え、どこに集まればいいの?」と聞くと、園内列車に乗って、二番目の駅から徒歩と説明される。
ここだ。ファスト・フード店が集まった、広い休憩所のようなエリアに、「Jungle」のロゴ。
園内列車がイヤな人は、ぜんぜん歩いていける。最初の駅、二番目の駅、最後の駅と、三駅しかない。たまに、すごい行列になっているので、遊歩道を歩いてもいい。2時間ひたすら歩けば、ちゃんと最後の駅まで着く。この列車については、ちょっとイヤな思いをしたので、後で書こう。
10時15分、ツアーがスタートする。まだ1時間ほどあるので、園内の小さな売店で、オレンジジュースを買う。20ペソ。売店のお姉さんは、たまに愛想が悪かったりするけど、いろいろな人がいる。売ってくれないわけじゃないので、広い心で臨もう。
さて、10時をすぎたので、そろそろ乗り場に並ぼう。思いきり横入りされたけど、そんなことで怒っていては、日本では暮らしていけないだろ、思い出せ。泰然自若として、横入りは見のがそう。何度でも。
ちょっと見づらいけど、こんな黄色いトラックでジャングルの中を進む。
座席は5人がけだ。最後部の右端に乗ったが、振り落とされるのではないかとビビるほど、めっちゃ揺れる。こわい人は、真ん中の席へ。
しかし、このトラック・ツアーは、僕に向いていた。頭を真上に向けていると、曼荼羅のように、つぎつぎと木の葉の模様が変化していく。説明は英語とスペイン語のチャンポンなので、聞かなくてもいい(というか分からない)。1時間ぐらいだろうか、えんえんと緑の中を進む。永遠とも思える時間。
ジャングル・ライドの終着点が、そのままスピード・ボート乗り場になっている。(つづく)
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