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2016年8月29日 (月)

■0828■

ホビー業界インサイド第14回:模型を作って、世界中の人々とのコミュニケーション! “模型工房ばーちゃわーるど” 亀田誠インタビュー!
Cq64jlmvmaiea5k以前から気になっていた、世界遺産のミニチュアを作ってらっしゃる「ばーちゃわーるど」さんに取材してきました。
各国の大使館に模型を寄贈したり、とんでもない数のミニチュアを作ったりしているので、グループなのかと思ったけど、ふだんはサラリーマンをなさっている個人の方でした。奥さん・娘さんと3人暮らしです。
そして、「自分の技術はたいしたことない」と認めてらっしゃるところが、何より素晴らしいです。謙虚というより、心が大きいのです。

こういう一匹狼タイプの方は、積極的に支援していきたいです。
模型に限りませんが、「あのベテランの○○さんが作ったんだから、すごいに決まっている」といった貧しい評価軸が蔓延すると、その文化は沈滞します。


土曜日夕方、友人と『シン・ゴジラ』MX4Dを鑑賞。友人は二回目、僕はラッシュ試写を入れると四回目。
僕は、映画の原理は「構図とカット割り」なので、機内上映の小さなモニターで見ても、面白さは伝わるはずだと思っています。
昨年末、ある洋画大作のファンが「ちゃんと4Dで見ないと見たことにならない」「最低限、3Dで見るべき」「2D上映でしか見てないヤツは黙っていろ」と言っていました。特殊な環境でないと面白さが分からないのであれば、その映画は「原理的につまらない」ということです。

で、果たしてMX4D『シン・ゴジラ』は、面白い体験でした。
640_1アクションシーンで座席がゆれ、水しぶきが顔にかかるなんてのは、だんだん慣れてきてしまいます。群集が逃げまどうシーンで、背中からドンと衝撃が来るのは、「なるほど」と感心しました。
キャスター付きの椅子に座った人物たちが会議しているシーンで、座席がかすかに揺れる演出には、唸らされました。まるで、自分も会議に出席しているかのような気持ちにさせられます。
(誰かが机を叩けば、ちゃんと振動が伝わります。)


しかし、何よりも驚いたのは、カメラワークと座席が連動すること。手持ちカメラの揺れにあわせて座席がガタガタ動くのはもちろん、廊下を歩く人物をドリー移動で撮ったカットでは、座席がグーンと後ろに傾く。自分が台車に乗って、眼球がカメラになったかのような感覚。
後半、解析データのモニター画面を、人物が次々とのぞきこむシーンでは、自分が彼らにのぞかれているような、異常な感覚を楽しめる。

映画を見るときは、スクリーンも座席も止まっているし、我々は静止している。その関係がキャンセルされ、カメラとの一体感を、我々は獲得していく。
だから、カメラが大きく左右にPANするカット(前半の首相官邸での会議シーン)、クレーン撮影で被写体からカメラが離れていくカット(後半、矢口とカヨコが核爆弾の話をしているシーン)では、「座席が動いていないのに、客席全体が動いている」ように錯覚する。
この錯覚は、なかなか得がたい体験だった。

その代わり、あの巧みなカットワークに対する感覚が鈍るんだわ。だから、選択肢のひとつとしては、MX4Dもあり。4Dだけでは、その映画が備えた演出に、気づかない可能性がある。「座席が動いて、すごい迫力だった」という感想になってしまう。
4Dも3Dも、「次世代の映像体験」ではありません。なぜなら、平面上のカット割りと構図という原理を覆せていないからです。ちょっとした息抜き程度に見にいくのが、ちょうど良いんでしょうね。

(C)2016 TOHO CO.,LTD.

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