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アニメ業界ウォッチング第22回:“キャラクター”として認めてもらえるCGメカを作る、動かす! オレンジ代表・井野元英二インタビュー!(■)「フィギュア王」で『創聖のアクエリオン』の連載をやっているとき、トークイベントの最後に、いつもCGの短編ギャグ・アニメを持って駆けつけていた井野元さん。
「アニメージュ」でもインタビューしたことがありましたが、今回は「どうやら丸々一本、3DCGによる新作を準備しているらしい」と聞き、取材をお願いしました。
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ここのところ、ほぼ連日、取材や打ち合わせが重なっていたのだが、昨夜は小学校時代の友人に誘われて、『10 クローバーフィールド・レーン』を見にいった。「何者かによる攻撃で、大気が汚染された」と強く主張する謎のオヤジ(ジョン・グッドマン)によって、若い男女(メアリー・エリザベス・ウィンステッドとジョン・ギャラガー・Jr.)が、シェルター内に監禁されてしまう。
まるで冷戦下に発想されたかのような終末観に貫かれた映画で、良くも悪くもクラシカルだ。劇中、いつまで続くか分からないシェルター内の生活で、ヒマをまぎらわすために大量の映画を見るシーンがあるが、確かVHSテープだったような気がする。
ゲームや雑誌も、オヤジが攻撃に備えて、以前からシェルター内に用意していたものなので、どれもこれも古い。パソコンすらない。シェルター内は圏外なので、スマホは役に立たない。
いっそ、「いま僕は、近所からレンタルしてきたVHSビデオを、友だちの家で見ているのだ」と錯覚したほうがシックリくる、のんびりと楽しめる映画。牧歌的といってもいいぐらいのぬるい湯加減のサスペンスなので、まさにヒマつぶしにピッタリ。
セルスルーのホラー映画、SF映画のビデオが、個人経営のレンタル店にあふれていた時代を知る世代なら、「★☆☆☆☆」だの「100点満点で○点」だの、愛のない評価軸を頭から追い出して、ゆったりした時間を味わえるはず。104分という短さもいい。
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「我々は如何にして美少女のパンツをプラモの金型に彫りこんできたか」著者・廣田恵介さんインタビュー(■)
『我々は如何にして美少女のパンツをプラモの金型に彫りこんできたか』は紛れもない青春譚であるという話(■)
【書評】我々は如何にして美少女のパンツをプラモの金型に彫りこんできたか(■)
ツイッターにも、非常に優れた、僕の書けないような高度な評価のしかたをしてくださる方が何人もいます。2本目の書評を書いてくれた高久裕輝氏は、本書の内容を知る前から「三島の『金閣寺』のような本になるのではないか」と、鋭い指摘をしていました。
アマゾンの書籍トータルの売り上げでも、総合100位以内に入ったので、もう僕の手を離れたでしょう……。
人工知能の本を読んでいたら、「他人がいなければ、自分を認識する必要はない」と書かれていて。どうやって自分を受け入れたらいいのか分からなくなった人が、苦悩し屈折するんだと思います。
加えて、学校という場は自尊心を奪うように出来ていますので、自発的に主張するのはいけない、出すぎた真似だ、おとなしく偉い人に従っておけ、「自分の考えを書きたければ、小説でも書けばいい」(■)という病に陥ってしまうのです。
真剣に悩んでいる人を笑ったり、何かに反応するとき、まず否定形から入るのも同じ病だと思います。「この人は何と戦ってるんだろう」というネットスラングを、僕もかなり浴びせられてきたけど、当事者意識の不在、自尊心の欠如に屈した、奴隷の言葉だと思うのですよ。
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