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EX大衆 6月号 発売中
●新作映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起』徹底ガイド
5ページもあるので、担当編集と松竹の会議室で試写を見て、帰りに構成を決めます。取材は、池田秀一さんのインタビューがとれました。
池田さんのインタビューの翌日が、稲城長沼駅前でのイベントで、池田さんに「明日、いらっしゃるんですか?」とにこやかに聞かれてしまったので、仕事とは関係なく、行ってきました。
稲城長沼といえば、大河原邦男さんの取材が去年は多かったので、何度か足を運びました。ああいう方たちが、ファンの顔色など気にすることなく悠々と、泰然自若としてらっしゃる様子には、なんだか常世の春を眺めているような、おおらかな、落ち着いた気分になれます。
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ここ数日、ほぼ家にこもったまま、単行本の原稿を書いている。
一昨日は風邪だったらしく、いつもは5時間しか寝られないのに、10時間も寝た。その日に予定されていた編集者との打ち合わせをキャンセルしてもらい、46ページ分のラフを書くことになり、それはいまだ書き終えていない。
ラフを切り終えたら、二人分のインタビューを原稿にまとめて、そろそろ結論を書かねばならない。そして、来週は表紙の撮影である。
だが、46ページ分のラフについては「年表になるように」という厳しいオーダーが編集から出ており、「『夢次元ハンターファンドラ』と『天空の城ラピュタ』と『アリオン』、公開年が早いのはどれだ?」といった検索をしている。これらは、ツクダホビーがキットを発売していた。
そこへ、『やるっきゃ騎士』『幻夢戦記レダ』などをキット化していた、日東科学がからんでくる。メーカーが入り混じるのは美しくないので、先にバンダイ、イマイ、ツクダ……という感じに、ブロック単位で並べていくしかない。僕は、ただ並べるだけなので、デザイナーさんが楽しんで工夫してくれることを期待している(編集とデザイナーさんの打ち合わせは明日。僕は、明日には原稿に戻らなくてはならない)。
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わりと、ネットで見かけることが多い光景だが、誰かがオススメの映像作品を見つけてきたり、冴えた問題提起をしたりすると、頭ごなしに叱りつける人がいる。
うまい言い方が見つからないが……、僕らは、他人と自分の優劣のつけ方が下手だ。同い年の子どもを30~40人も、丸一日、同じ教室に閉じこめておけば、実力で優位に立てなかった子は、揚げ足とりをおぼえるしかなくなる。
自分の成功を、他人の失敗で代用するようになる。自他の区別が、つかなくなる。
オタク関連の記事や書籍で、もっとも多いリアクションは「○○が載ってない」「□□について言及してないとは、片手落ち」といった、即物的な粗さがしだそうだ。僕の本も非難にさらされるだろうから、なるべく多くの資料を載せるように……と、注意されている。
理屈で勝てない、実力で勝てない人は、テロに走るしかない。匿名で、いきなりブチ切れたメンションを送るしかなくなる。
だが、僕たちは知っている。愛の反対は無関心なので、本当に勝とうと思ったら、自分だけの楽しみを見つけて、他の誰かの愉悦など無視してしまえばいいのだ、ということを。
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