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2016年5月12日 (木)

■0512■

レンタルで、『ファミリー・ツリー』。いやなことがあったときは、レンタル店の「ドラマ」と書かれたコーナーに立ち寄り、3本ほどストックされた人気作を選ぶにかぎる。
341350_01_04_02ハワイに暮らす弁護士の妻が、事故で植物状態になってしまう。やがて、弁護士は事故にあう前の妻が、浮気していたことを知り、娘たちのたすけを借りて、浮気相手を探しはじめる。
寝たきりの妻の描き方に、悲劇的要素はうすい。そんな簡単なところで泣かせるような映画ではない。彼女の死にぎわも、あっさりしている。映画の物語的ボディは、先祖代々ゆずりうけてきた広大な土地を売るべきかどうか……である。だが、売ってしまうと、妻の浮気相手が儲かる仕組みになっている。そのあたりの設定は、ちょっと分かりづらい。だが、分からなくてもいいような映画だ。ゆったりした景色や音楽、長女役のシェイリーン・ウッドリーの小粋な演技を楽しむ。人間の世界を嫌いにならない。心を、広くする。そのための映画だ。

そんな気分になりたいときは、映画の演出も脚色も、脳の中から追い出してしまっていい。
映画だからって、必ず「鑑賞」「批評」しなければいけないのかというと、自分の精神状態によって、映画の「あり方」「役割」を変えられるようでないと苦しいんじゃないかな。


“女子大生と航空機に” 批判相次ぎ中止 HIS(
「セクハラではないか」だそうで、ツイッターを検索しても「中止して当たり前」といった論調が目立つ。だけど、ちょっとだけ、一手間かけてタイアップしていた「東大美女図鑑」のサイトを検索してみれば、「東大女性と東京大学のイメージアップを図るために、東大文科一二類26組のクラスメイトを中心とした男女7名によって、2013年3月24日に活動を開始」()と分かる。本人たちが「美女」を自認しており、雑誌の編集も本人たちが行っている。だったら、彼女たちをセクハラする主体は誰なんだろう?

「美人の女子大生と一緒に、機内ですごせますよ」と言ったら、ひょっとしたら、触ってくるような男が出てくるかも知れない。それなら、「触った」事実をこそ罰するべきでしょう。
東大の女子学生たちが、自らのイメージアップのために活動しているのに、彼女たちの側には立たず、存在しもしない加害者の目線で「セクハラ」認定、HISを利用しない人が「不快」表明。そんな暴力的な感覚で物事が潰されていく世界を、僕は恐ろしいと感じる。

「これからセクハラが起きるかも知れないから、女子大生の主体性は潰してもいい」人たちは、実際に起きてしまった性犯罪に、どれだけ興味を持ってくれているんだろうか。
冷徹な事実より、茫洋とした「快」「不快」を重視する人たちが、理不尽なまでの権力を発揮しつつある。(「男だったら、横に若い女性が座って嬉しいはずだ」って決めつけも、軽度のセクハラと思うけどね……女性を苦手な男性もいるので。そして、HISの企画は、男性限定サービスではなかったみたいだね。)

(c)2011 Twentieth Century Fox

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