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2016年5月 3日 (火)

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ホビー業界インサイド第10回:プロモデラーが出迎えるホビーショップの存在意義 「模型ファクトリー」マイスター、関田恵輔、インタビュー!
T640_705219新宿マルイアネックス(バルト9があるところ)のお店、模型ファクトリーの関田恵輔さんに、インタビューしました。
いつもイベントでにぎわっていて、プロモデラーが出入りする店舗は、現在のプラモデル・ブームの最前線であって、こういうお店が繁盛していてこそ、僕なんかが模型誌に連載をもてるのかも知れません。

【懐かしアニメ回顧録第18回】背景美術をセル画が支配していく爽快感! 「クラッシャージョウ」の60年代カートゥーン的魅力とは?
アキバ総研さんに書いたコラムです。
過去の関係者インタビューなどで触れられていることかも知れませんが、『クラッシャージョウ』は商業アニメ(テレビアニメの延長)であることに抵抗しないというか、セルアニメであることに自覚的な作品だと思います。当時の若者の、セル画へのフェティシズムを満たしてくれた、と言ってもいい。色も派手だし。

ただ、文中にも書いたように、いまは壊れたり動いたりする背景は、3DCGで作画されることが多いので、「セルで描かれた背景」は、やっぱりレトロなんです。それはもう、引き返せない(引き返す必要のない)道なので、コラムで触れる、労をねぎらう程度で、十分でしょう。


今月は、単行本の執筆に入っている。
なんと、来月中旬発売なので、一ヶ月で丸一冊を書かねばならない。原稿料が入るのは夏ぐらいなので、レギュラーの仕事も平行してやっておく必要がある。

ほかにも、独自のキャラクターを展開させようと動いてみたり、逆に周囲から提案されたりしているが、そうした動きを稼ぎに転換する方法を、まだ思いつけないでいる。
また、自分の中では新しい試みでも、周囲から見れば「いまさら、それが何の役に立つ?」と首をかしげられることが、目に見えている。
(狙いのぼんやりした小規模なビジネスやプロモーションは、いたるところに溢れている。それなりに赤字だったり、認知されていなかったりするので、すぐ分かる。)
それでもやらねば、地平に立てない。

さいわい、単行本は「いま自分が書かねば、10年たっても20年たっても、決して誰にも書けない」内容になっている。誰の真似にもなっていないし、何かのくり返しにもなっていない。
ただ、これも大きな稼ぎになるとは思えない。単行本は、得てして効率が悪い。

『甲鉄城のカバネリ』の、質感を描きこんだアップ・ショットは松本幸子さんたち「メイクアップアニメーター」が、特効のようにタッチを描き加えているという。
008lしかも、闇雲に入れているのではなく、各話につき、数ショット程度にしぼっているようだ。今は、デジタル描画ツールで、複雑な効果を誰でも描けるようになった。そのようなイラストが、玉石混淆でネットにあふれている現在、僕らの「イラストを見る精度」も、生理的に向上しているはずで、さもなくば「メイクアップ・カットは見づらいから、アニメでは使うな」とでも反発をくらっていただろう。

こうした進歩をありがたく享受しつつ、なぜそのような表現が出てきたのか、アニメーションの外部から考えると、面白い。
で、アナログ時代のセル表現を知る世代が、地つづきで、デジタルならではの進化した表現に触れられる贅沢を、もっともっと噛みしめたほうが幸せなんじゃないか……と思う。

ただ、シナリオ論でもビジュアル面でも、「専門的な細かいこと言わずに、どこで泣けたか、感動したか」といった割り切りを、あちこちで迫られるのが、僕のような立場だ。
なので、ちょっとずつ、仕事を自分の側に寄せるというか、自分で仕事の場を作り込まねば、居場所がなくなってしまうのです。

(C)カバネリ製作委員会

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