■0325■
月刊モデルグラフィックス 5月号 発売中
●組まず語り症候群 第41夜
今月は、担当編集さんが入手した、「きかんしゃトーマス」のプラモデルです。といっても、大井川鉄道で実際に走っているトーマスのキットなので、スケールモデルです。
先月から始まった「すずさん勝手に立体化計画」はお休みですが、無理して「次号予告」画像を、小さく掲載させてもらいました。
ですが、驚いたことがあります。読者の方が、すずさんがガンプラを作っているイラストを、読者コーナーに投稿してくださったのです。連載をはじめた甲斐があったし、月刊誌ならでは、趣味の雑誌ならではの楽しみが、そのイラスト一枚に凝縮されている感じがしました。
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フィギュア趣味は、犯罪ではありません。(■)
今朝、賛同者が900人をこえました。1,000人を目標に続けたいと思います。まだ署名なさっていない方、よろしくお願いいたします。
(2年前のGMOメディアへの抗議署名は、4日で1,000人を集められましたが、今回は無理でした。)
日本のフィギュア文化は、評論も研究もなされていません。そのために社会的地位が低く、「なんかエッチな、一部の変わり者の趣味」と見なされ、さらしものにされてしまうのでしょう。
警察は、「人形を集めるオタクどもを犯罪者に仕立ててやろう」などとは、おそらく考えておらず、僕も警察に殴りこみに行くつもりはありません。郵送では、署名簿がゴミ箱に投げすてられる可能性が高いので、直接、手渡ししたい。そのとき初めて、先方のスタンスも分かるのではないでしょうか。
これは権利とか自由とか以前の、コミュニケーションの問題です。
面倒だけど、ひとつひとつ、レンガを積み上げるようにアピールしていかないと、いつまでたっても、フィギュアは「変わり者のオモチャ」のままでしょう。(身内のイベントで何万人あつめようと、「外部」と会話が成立しないようでは、未来は暗いと思います。)
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2015年国内アニメ映像ソフト市場728億円 アニメファン向けは6.9%減、491億円(■)
「アニメ!アニメ!ビズ」の、数土直志さんの冷静な分析。
これだから、メーカーさんがパブリシティ的に組む取材には、どこか空しいものを感じます。しかも、完成原稿をメーカーさんがチェックして修正するようでは、たんなる予定調和です。
僕はむしろ、制作現場の机の上から噴出してくるエネルギーに接していたいのです。アニメーターさんや演出家さん、プロデューサーや制作さんの内側から発せられる創作欲、これは数値には換算できません。だから、自分の目と耳を信じて、伝えられるだけ伝えたいのです。
また、僕もすべてを分かっているわけではなく、知らないことがあるから取材したいのです。はじめから「こういう感じで」とゴールを決めてしまっては、取材になりません。
取材にかぎらず、どんな文章だって「書いているうちに発見される」ものです。いま、ひさびさに単行本を書いていますが、結論は決めていません。書いてみないと、分からないからです。
この歳になったので、せめて正直でありたいと願っています。
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