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2015年12月 2日 (水)

■1202■

『RWBY』公式サイト 応援コメントが到着!()
先月20日の記事だけど、ワーナー・ブラザースさんからの依頼を受け、喜んで書かせてもらいました。以下、引用します。

「文筆業 廣田恵介さん
キャラクターたちの可愛らしさ、表情の豊かさに、魂をつかまれた。3DCGのキャラ造形としては、やや稚拙だと思う。だけど、ぎこちないCGの輪郭線の中に、めいっぱい優しいタッチで表情が描きこまれている。
何とかして可愛く見せようとがんばっている。そのスタッフの愛情に、心打たれた。」

『RWBY』は、ひさびさに自主的に応援したくなるアニメでした。日本語版音響演出の打越領一さんにもインタビューできたし、短期間に、やれることはやれたのではないかと思います。


レンタルで、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。
Main_large かつて、ヒーロー映画『バードマン』の主演として有名だった主人公が、レイモンド・カーヴァーの小説を戯曲にして、ブロードウェイで上演しようとする。その上演初日までの数日間を、ほぼワンカットの長回しで描いている。
ヒッチコックの『ロープ』を見た人なら分かると思うが、実際には何カットかに分けて撮り、編集でつないでいる。舞台劇のように緊張感を持続させるテクニック。
『バードマン』のカメラワークが驚異的なのは、たえずカメラが動き回り、俳優に密着し、ついにはニューヨークのビル街を飛び回る空撮まで行い、そのまま部屋の中までシームレスに戻ってくるところ。正直いって、この試みはデジタル技術に甘えているし、発想も子供じみている。だが、その裏に周到かつ膨大な撮影計画が立てられていたことを想像すると、「よく破綻させずに完成させたな……」と、感心せざるを得ない。ほぼワンカット、リアルタイムで進行しているかのように見せかけながら、120分に編集したのだから、すごい。

自分が楽しかった、楽しめなかったかは関係なく、技術的困難にいどんだ映画は、それなりに認めないとダメ。自分の快・不快にしか興味のない、幼稚な人間に退行したくなければ。


あるツイッター・ユーザーの方が、『響け!ユーフォニアム』を表紙にすえた「アニメスタイル」誌を槍玉に、「西洋人の目には児童ポルノと映ってしまう」と言っている()。

条文すら読んでない人には、「何を言ってもムダ」とは思います。こういう混乱が起きるから、「ポルノ」ではなく「性虐待記録物」と呼ぶべき……という署名キャンペーンをやったはず。「それなりに成果はあった」という声もいただいたけれど、まったく届いていないと感じる。
署名キャンペーン時、アニメ会社のプロデューサーや、アニメ誌の編集者に意見を聞いてみたが、「そういう政治的なことには関わりたくない」と返されてしまった。漫画業界に比べて、アニメ業界は(よく言えば)スルーがうまい。

いま徹底すべきは、「児童ポルノ」という言葉が「児童をモチーフにしたわいせつな表現物」「わいせつな写真」程度にしか機能していない実態を、しっかりと受け止めること。
その一方で、児童が大人に脅されて撮った写真、児童が児童を撮った写真さえも「児童ポルノ」として扱われている、実社会での運用を、(ニュースや判例を調べて)具体的に把握すること。

面倒だけど、問題点を再確認しておかないと、言葉の泥沼に足をとられて、誰もが無駄な遠回りをさせられると思う。いま、この発言者を攻撃しても、誰のためにもならない。

(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

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